デーンデーンデーン デデデデデデデ デーンデーンデーン
「石があったら運びます」
「う? うぉ!? おお……」
馬に乗って駆け回り、声をかけていく。
所持制限まで集めたら、石が必要な砦へ。
走れば何分もかかる距離でも、馬に乗っていればほんの数十秒。
「石はー? 石あるかー?」
「持ってきました」
砦にいたおじさんに石を渡す。
「助かるぜ!」
再び石回収に戻る。
やっぱり、乗り物があるとすごく便利。
国家戦だけじゃなくて、通常のマップでも乗れないかな?
移動が不便で困っているわけではないけど、ただ単純に世界を駆け回ってみたい。
『ちょっと歩兵少ないかも』
『歩兵がなければ召喚すればいいじゃない』
『すまん、今召喚石切らしてる』
『俺出すわ』
『だのむー』
『こっちも出していい?』
『遠慮しないでガンガン出していいぞ』
『キルで稼いだ分は回復のついでに置いてってくれよな!』
今回の戦況は、ほぼ互角。
お互いに砦を確保し、防御を固めている感じ。
りょーちゃんのHPは、0や満タンを行ったり来たり。
あまり動きがないように見えるけど、前線は激戦が繰り広げられているっぽい。
『旗立てる?』
『いいんじゃない?』
『じゃあ立てちゃうよ?』
『うん、やっちゃって?』
『任せて?』
『頼んだ?』
『なんで疑問形で会話してんだよwww男らしくはっきり言えやwww』
『D6にたくましいシンボルをおっ勃てるぜ!』
『そういう男らしさじゃねーよwww』
『全体チャットで宣言するなw』
『5町でやれw』
『www』
『俺のケルベロスを召喚するだぜ!』
『語尾がおかしくなってるぞw』
『言葉だけ変えろって意味でもねーよw』
『お前の男らしさはそれなんかw』
『筋肉の躍動を感じる……!』
『肉離れかな?』
『老廃物がたまってるのかも』
『いきなり動くと大変だから、少しずつ慣らしたほうがいいよ』
『そこはおっさん基準なんだw』
『おっさん多いからしゃーない』
『泣けるw』
旗を立てて、少しでもゲージ差を稼ぐ作戦。
防衛用の石も必要になるし、急いで運ぶ。
「石を運んできました」
「ありがてぇ」
旗を立てている人たちに、石を渡す。
「ぐぁっ」
「?」
馬を走らせようとしたところで、うめき声が聞こえた。
「くっ、敵襲か!?」
「あ~あ~目が、目がぁ~!」
暗闇状態になった味方が2人。
すぐ横に相手の短剣がいる。
「敵来てるぞ!」
「どこだよ!?」
「目ぇがぁあああ!!」
こちらは、暗闇状態の2人、無事な1人、それとボク。
相手は短剣2人。
さらに、相手側の両手斧と杖がやってきた。
このままだと、全滅しかねない。
馬に乗ったままスキルを使用。
まずは、暗闇になっている2人を守らないと。
前回ヒロインなんぞ存在しないみたいなことを書きましたが、ヒロイン候補になれそうな女性がいましたよ!
主人公のクラスメイトである『クラス委員長』。
体育の授業の時に「体液! 体液ならなんでも!」と叫んでいたり、音楽の授業で「向かい合った状態で飛び散る体液を全身で浴びることができないじゃないか!」と暴れていた女子です。
このキャラだけ『クラスの女子』ではなく、役名が与えられていました。
他の女子より一歩リードです。
人妻だらけの話の中で、同年代の女の子。
しかも、主人公への好感度が非常に高い。
これはヒロイン力高いと言えるのではないでしょうか。
登校から下校までを陰ながら見守る慎ましさ。
休日でも変わらず見守り続ける健気さ。
主人公が飲み物を飲んでいると、どこからともなくやってきて、空き缶やストローを回収していく聖母のような優しさ。
もちろん、割りばしやアイスの棒などの回収も忘れません。
どうにかがんばって持ち上げて推してみようと思ったけど、やっぱりダメかもしれない。




