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ハイドの集団

 見えない相手に囲まれて、絶体絶命のピンチ。

 一か八かで攻撃しようと思っていると……。


 ピコーン!


「?」


 トレードアイコンが点滅する。

 予想もしていなかった状況に、狙われていることも忘れてぽかんと立ち尽くす。


「受け取って」

「ぴゃっ!」


 低音の効いた男の人の声が、耳元でささやかれた。


「トレードボタン選択して」

「は、はい」


 言われた通り、トレードを開始する。

 相手側がアイテムをセットし、トレードが完了。

 魔力石を12個と『ケルベロスの召喚石』をもらった。


 ピコーン!


 トレードが終わったと思ったら、またトレードを申し込まれた。

 同じようにトレードをする。


 ピコーン!


 どんどんやってくる。

 わけもわからないまま、OKボタンを押していく。


 ピコーン!

 ピコーン!


 5回ほど繰り返したところで、トレードが止まった。

 足音が遠ざかっていく


「あ、あの……ありがとうございました!」


 大量の魔力石の他に『スフィンクスの召喚石』『タイタンの召喚石』といったアイテムをもらった。

 相手側の人たちじゃなかったのかな?

 周りを囲まれていたから、てっきりそうだと思ったんだけど。


「石あるー?」


 アルパカの人がやってきた。


「あります」


 集まった分を全部渡す。


「うわ、すっご! これ全部拾ったの!?」

「親切な方々が譲ってくださいました」

「そうなんだ……って、この辺に他の人いた?」

「姿は隠れたままでした」

「おおぅ? ハイドしてたってことは敵か?」

「味方のハイドは見えるのですか?」

「ああ、半透明で表示されるぜ」


 相手側の人で合っていた。

 でも、そうだとしたら、なんで石を渡してくれたんだろう?

 うっかり間違えちゃったとか?


「まあ、5町の連中のことだから『敵に気づかれず石を渡せるか勝負』でもやってたんだろ」

「えっと……国家戦でやっていてもよいのでしょうか?」

「普通なら味方に怒られるけど、5町だからなぁ」


 話ではよく聞くけど、本当に自由な町らしい。


「しつこく粘着してくるようなのがいたら、GM(運営の人)に報告しちゃっていいからね」

「はい、ありがとうございます」

「……まあ、奴等の気持ちもわからんでもない」

「?」


『西落とされた』

『自軍側の西砦落ち』

『援軍来てくれ! 抑えられねぇ!』

『あー! 建築壊されちゃう!』

『召喚急いでくれ!』

『人も足りねぇ!』

『アパム! アパム! 石を持ってこい!』


「おっと、前線行ってくるわ」

「お願いします」


 アルパカの人を見送る。

 戦況はあまりよくない。

 4つの砦のうち、3つ取られている。

 ゲージ差がかなり開いてきた。

 りょーちゃんのHPも、何度も0になっている。

 前線は押され気味らしい。

 この辺りにはまだ結晶があるし、もうちょっと集めていこう。




『初心者暗殺して涙目にしようずwwwって言ってたの誰だよwwwなんで石あげてんだよwww』

『お前もだろwww』

『フッ、女子供には手をかけない主義なんでね』

『この前やんなちゃクソガキふるぼっこしただろwww』

『生意気な♂ガキは大人がちゃんと調教してやらないとね。これも愛だよ』

『前途が明るいなガキに嫉妬してるだけだろwww』

『ロリには甘いのにwww』

『見た? 「ぴゃっ!」って言ってたぞ』

『完全に事案www』

『ハゲデブのくせにイケメンボイス出そうとしてんじゃねぇぞwww』

『必死すぎるわwww』

『はぁー、ワキの下に顔突っ込んでクンカクンカしたい』

『俺はうなじかな』

『やっぱ足の裏でしょ!』

『普通におまたの間で大丈夫です』

『もう1回行っちゃう?www』

『さすがにバレるだろwww』

『あの子に殺されるなら本望だ』

『プレゼント用の石掘ってくわ』

『おいwww石掘ったらハイド消えるwww』

『ちょwwwマジで掘るなwww』

『敵のマップに表示されるってwww』

『なぁに、バレへんやろ』

『やべwwwおっさん近づいてきたwww』

『へーきへーき』

『うはwww魔法飛んできたwww』

『バレバレじゃんwww』

『ここはお前達に任せて俺は逃げる』

『1人で逃げようとすんなwww』

『別のおっさん来たwww』

『遠距離やめてーwww』

『死んじゃうwww』

 女の子にはやさしい5町の紳士たち。

 ハイドで隠れてるからパンツ一丁姿でも安心。

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