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戦士用スキル

「このゲームって必殺技みたいなのないの?」


 田中くんが質問する。


「冒険者スキルにスマッシュはあるけど……戦士スキルはどうなんだろ?」

「2刀ならSアタ(ストライクアタック)(※1)」


 りょーちゃんが説明する。


「Sアタ?」

「強いの?」

「そもそも、スキルってどう取るんだ?」

「メニューの中に『スキルタブ』があるはず」

「あれ? さっきここら辺にあったような」

「一度戦闘の構えを解かないと、メニューにタッチできないよ」

「おっ、出てきた」

「範囲スキルとかは?」

BH(ブレイドハリケーン)(※2)覚えるまでは回転斬り」

「リョウの説明が専門的過ぎてわからねぇ」

「それっぽいの適当に取ってきゃいいんじゃね?」

パッシブ(常時発動スキル)はいらないの?」

剣マス(ソードマスタリー)(※3)5まで」

「よくわからんけど振るか」


 それぞれスキルを振っていく。


「ところで、あそこの骨は襲ってこないのか?」

「ターゲット範囲に入るまでは大丈夫」

「よっし、スキル取ったぜ! 今度こそボッコボコにしてやんよ!」


 田中くんが突撃していく。


 ザクッ、ザクッ、ザクッ。


「ぐぇー」


 ヒールをかける間もなく倒される。


「……スキルってどう使うんだ?」

「あいつはバカだ」

「本物のバカだな」

「それっぽいショートカットとかないからわからないじゃん!」

「発声発動と、モーション発動が選べるけど」

「だったら発声だな! 技名叫んだほうがカッコイイし!」

「だよな!」

「当然!」


 みんな発声発動を選ぶ。

 支援スキル以外はモーション発動にしているけど、カッコよさ重視もありかもしれない。

 近接職ならなおさら。


「行くぜ! ストライクアターック!」


 ザクッ、ザクッ、ザクッ。


「ぐぇー」


 起き上がって、即、倒される。


「……スキル使えなかったんだが?」

「発動準備時間があるから、すぐには使えないよ」

「そんな制限があったのか……」

「人の話を聞かないからそうなるんだ。よく見ておけ」


 鈴木くんが前に出て、剣を構える。


「ストラーイクゥアタックァ!」

「おお、なんか光り出したぞ」


 剣の先に光が集まり、発動準備が完了する。


「これが俺の全力だぁーーー!!」


 ザクッ、ザクッ。


「ヒール!」

「ぐぇー」


 途中でヒールを入れるけど、そのまま斬り倒される。

 クリティカル被ダメージになっていたので、回復力が足りなかった。


「……スキル発動しなかったんだが?」

「発生時間が遅いから、普通に使うとつぶされちゃう」

「スキル使えば無双できるんじゃないのか……」

「お前らはわかってないんだよ。俺が手本を見せてやる。田中ぁ、肉壁はよ」

「ちょっと待ってくれ。復活待機時間が伸びてて起きれん」

「あ、ボクが起こすよ」


 せっかくだし、リザレクションを使ってみよう。


「リザレクション!」


 杖の先が光り出し、じゅわーん、じゅわーんと……。

 ……。

 ……。

 ……。


「……」


 遅い!

 発動準備が整うまで、5秒以上かかっている気がする。

 そこから対象を指定して、魔法エフェクト発生。

 天使が降りてきて、田中くんの耳元で何かを言う。


「隠してない! 机の3番目の引き出しにムフフな本なんて隠してない!」

「お、生き返った」

「魔法のエフェクトかっけぇな。魔法戦士にすっかなぁ」


 詠唱開始から数えて、合計で10秒くらいかかってる気がする。

 復活させるだけなら、復活薬使ったほうが早い。

 MP消費も多いし、発動中は動けないのもマイナスポイント。


「……」


 思っていたほど便利ではなかったけど、使い分けはできそうかな?

 遠距離から使えるのは、復活薬と違うところ。

 なるべくターゲット範囲内に入りたくない場合などは、リザレクションが活躍しそう。


「そんじゃ田中よろしく」

「なんかおかしい気がするんだけどなぁ?」


 ぶつぶつ文句を言いながらも、スケルトンに攻撃を仕掛けていく。

 そして、田中くんが攻撃を受けている間に、佐藤くんが通常攻撃。


 カンッ、カンッ、カンッ。


「ここだぁー! スゥトルァアアアイクゥアタァアアアアアックェ!!!」


 相手のノックバックに合わせて、スキルを発動する。


 ザクッ、ザクッ、ザクッ。


「あひょー」


 カウンターを受けて、佐藤くんが倒れる。


「……このゲームってスキルつながらないの?」

「特定のスキル以外は、基本的につながらないはず」

「スキルよわ」

「え? 田中を与えて通常で殴れってこと?」

「もう少し田中にやさしくしてもよくないか?」


 ただ攻撃すればいいわけじゃないので、慣れないとやりづらいかも。

 システムさえ理解しちゃえば、そこまで難しくないと思う。

 製氷皿からうまく氷を取り出すには、手で押さえながらぐねぐねすればいいということに気づきました。

 これなら、飛び出した氷が流し台に落ちたり、足の小指に直撃することもありません。


 バキッ……パラパラパラ(なぜか粉々になった氷が床に飛び散る音


※1、ストライクアタック:強制ノックバック付きスキル。

 威力はスマッシュと大差ないため、状況に合わせて使い分けるといい感じ。

 2刀スキル最強の『クロススラッシュ』の前提スキル。

 近くで当てるほどノックバック距離が増える。

 現実世界で説明すると、にぎりっぺ。


※2、ブレイドハリケーン:ぐるぐる回転しながら敵に切り込んでいく多段型範囲スキル。

 最大で6ヒットする。

 スキルを使ったあとの硬直時間が長いため、最後の一撃を至近距離で当てると反撃が確定するポンコツ具合も。

 現実世界で説明すると、花火を両手で持ってはしゃぐ人。


※3、マスタリースキル:よりその道に特化するためのパッシブスキル。

 他のスキルの前提であることが多い。

 ソードマスタリーだと、ソード(刀剣類)を装備している時にダメージやSTRが増加する。

 ユニーク装備の太刀魚やサンマなんかもソード扱いなので、装備しているとちゃんと効果が乗る。

 現実世界で説明すると、熟練した大人にしか出せない魅力の加齢臭や、常に遠くを見通すよう進化した老眼。

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