みんなでスケルトンダンジョン
「うおー、それっぽいな」
着いた先は、スケルトンダンジョンの初級。
最初にりょーちゃんと来たところだ。
「なんか出そうだな……」
「お? びびってんのか?」
「び、びびってねーし!」
カタカタカタ……。
「きゃぁあああ!!」
「いゃぁあああ!!」
「ママーーーー!!」
スケルトンが登場し、3人が抱き合う。
薄暗い洞窟内でガイコツが動いたら、びっくりするよね。
ボクもそうだったから、よくわかる。
りょーちゃんのほうを見ると、武器すら持っていなかった。
最初は見守る方針らしい。
「よ、よく見りゃただの骨じゃねーか。び、ビビらせやがって……」
田中くんが双剣を構える。
「記念すべき最初の相手に選ばれたことを、光栄に思うんだな!」
走りながら剣を振りかぶり……。
ザクッ、ザクッ、ザクッ。
「ぐぇー」
斬り倒される。
「田中ぁああああ!!!」
「おのれ! 田中のカタキィイイイ!」
今度は佐藤くんが突撃して……。
ザクッ、ザクッ、ザクッ。
「ぐぇー」
斬り倒される。
「佐藤までやられただと!? ふっ、なかなか骨のあるヤツだ。いいだろう、この俺様が相手になってやる!」
最後は鈴木くんが突撃して……。
ザクッ、ザクッ、ザクッ。
「ぁあ~ん」
斬り倒される。
「なんか、いきなり死んだんだけど!?」
「敵強くね?」
「初っ端から上級マップか!?」
倒れたまま会話をする3人。
マップは初級なんだけど、まだ初期装備。
レベルも1。
のけぞりシステムが厄介なので、一度攻撃に当たっちゃうとそのまま倒されてしまうことも多い。
「これどうやって起きるんだ?」
「レベル10以下だと、ナビ妖精さんが起こしてくれたはず」
「あー、チュートリアルごと切った気がする」
「俺も」
「だよな。気になることがあったらリョウに聞けばいいし」
みんなナビゲート機能をOFFにしていた。
情報なしの手探りでやる感じも、ゲームならでは楽しみ方かもしれない。
「こういうマニュアルを読まなかったり、なんでもかんでもすぐスキップする冒険者野郎様どもがいるから、我々のような善良なナビ妖精が路頭に迷うハメに……」
ナビ子さんが肩を震わせていた。
同じナビ妖精として、仲間のことが気になるんだろう。
「ボクは、ナビ子さんのことを頼りにしてますよ?」
「お色直しは何回します? そのまま着衣プレイも万事オーライですよ?」
「?」
こんな感じで、ボクが知らないことをいっぱい知っている。
知識豊富で頼もしい。
「つーか、これデスペナ何%?」
「お金や経験値は減らないよ」
「マジっすか。死にまくれるじゃん」
「低レベは保障ある、とかそういうの?」
「高レベルになっても大丈夫なはず……だよね?」
「ああ、ステ減もない」
りょーちゃんが補足してくれる。
「え? ゾンビアタックしまくれるってこと?」
「服は脱げる」
「マジかよ! じゃあ服とかいらねーや!」
「武器も外れる」
「素手で殴るしかねぇ!」
早くもシステムの活用を考えていた。
パーティーを組んでいれば、ゴリ押し戦法もとりやすい。
りょーちゃんのように、うまく利用していったほうがいいのかもしれない。
「お、復活できた」
「え? 何した?」
「その場復活ってやつ」
「これか……おお! 便利だな!」
3人とも立ち上がる。
HPは減ったままなので、回復しておこう。
「ヒール!」
「うお! 回復魔法きたー!」
「あざーっす!」
「魔法だ……かっけぇ」
「ごめん、ディレイがあるから連続で使えなくて……」
「大丈夫っすよ!」
「そうそう、田中とかは別にほっといてもいいんで」
「よくねーよ!?」
1度では全快しないので、回復するだけでも時間がかかってしまう。
パーティーで支援を担当するなら、この回復量だと心もとない。
もっとスキルレベルを上げたり、回復用装備をそろないとダメかも。
ナビ子さん以外にも、男同士のアレコレでハスハスする妖精とか、男同士のアレコレでゆんゆんする妖精とか、男同士のアレコレでイィェアッッヒーする妖精など、各種性癖を取りそろえております。
このゲームをプレイする際には、ぜひともナビゲートシステムONにしてお楽しみください。




