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千里くんのステータスは、どこかヘン?  作者: よさげ
リザレクション取得クエスト
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リザレクション習得

「おぉ。持ってきてくださいましたか」


 神父さんが出迎えてくれたので、完成したジュースを渡す。


「この黄金の輝き! 間違いないようですな!」

「砂糖やレモンは入れていませんが、どうなさいますか?」

「このままでオッケー! さっそく、いただいてもよろしいかな?」

「はい、どうぞ」


 目の前でフタを開け、ぐいっとあおる。


「くはぁー! しみるぅー! この鼻を突き刺すような刺激的な味がたまらんっ!」


 気に入ってもらえたようだ。

 どんな味がするんだろう?

 味覚フィルターのせいでわからないけど、ちょっと気になる。


「これで冒険者様にも、神のご加護がゲェーップ!」


『フライパンを投げ捨てろクエストをクリアしました』


 無事にクリアできた。

 スキルページをチェックすると、リザレクションにポイント振れるようになっていた。

 もちろん、すぐに覚える。


『リザレクションを習得しました』


「また特製ジュースを作ったら持ってきてください。神のご加護を授けますよ」

「はい、ありがとうございました」


 神父さんと別れて、りょーちゃんと合流する。


「取ったか?」

「うん」

「どこか行くか?」

「んーと……」


 時間的には、そろそろ夕食の準備をしたほうがいいかも。


「今日はもう……」

「温泉んんんんんっっっ!!!」

「わっ!」


 ナビ子さんが戻ってきた。


「おかえりなさい」

「ただいまぁあああ温泉は!? 生着替えは!? しだるまタイムは!?」


 ずいずいっと迫ってくる。

 よほど急いできたのか、息が上がって目も充血していた。


「温泉なら、もう行ってきましたけど……」

「ンジゥラゲェエィオッ!!?」


 地面に落下し、頭を抱える。


「だ、大丈夫ですか?」

「バ、バカな……温泉回だぞ……? ちょっぴりムフフなハプニングが起きるのはお約束だろうが。見せられないシーンを覆い隠すのにピッタリなサイズの私がいるんだぞ? なんのための妖精だよ。この私を差し置いて温泉回を終えるとかありえない。ここのフラグ管理者は頭がとち狂ってんのか? こんな暴虐非道な行いを許せと? ……はっ! まさか、こうなるタイミングでわざと早く解放したのか? 温泉回に参加できないという絶望を叩きつけるために? ち… ちくしょ――………!!! ちくしょおおお~~~~っ!!!!!」


 どこかに向かって叫んでいる。

 そんなに温泉に行きたかったのかな?


「まだ残ってると思いますよ?」

「すっ裸のチャンネーがいてこその温泉でしょうが! 残り汁しかない温泉なんて、具のない肉じゃがみたいなも……ん? 残り湯……?」


 むくりと立ち上がる。


「場所はどこでございましょうか?」

「えーと……町を南に抜けて、草原から森を超えた先の、川の近くです」

「もっと詳しく!」


 頭突きしかねない勢いで迫ってくる。


「正確な場所までは……」

「草原マップ12の211.56(※1)」


 りょーちゃんが答える。


「りょーちゃん、座標まで覚えてるの?」

「さっき行った場所だろ?」

「それは……そうなんだけど」


 マップの座礁とか、気にしたこともなかった。

 当然、覚えているはずもない。


「なるほど! ありがとうございます! 行ってきまーす!」


 びゅーんと飛んでいく。

 本当に温泉が好きらしい。


「じゃあ、ボクは落ちるね」

「わかった」


 りょーちゃんと別れて、ログアウトする。

 欲しかったスキルも取れたし、次はどう育てていこうかな。

 『マップ12の211.56……ここですな』

 『ほぅ……これが女子小○生が入った温泉と……ほほぅ』

 『どれどれ。まずは味見を……んんっ? 加齢臭と、獣臭さだと……!? こいつぁ予想外な展開だ。あんなに愛らしい見た目をしておきながら、足かワキに問題を抱えているとは……』

 『だが、むしろ興奮する! これか! これが女児エキスの詰まった温泉か! うっひょー! うめぇええええええ! この生臭さがリアルな感じがしてたまんねぇなオイ! 最後の一滴まで飲み干してやんぜっ!』


※1、マップの座標:XとY軸の位置を数値にしたものがミニマップに表示されている。

 高さの表記がないので、座標だけを目安に歩いていくと、目的地がガケの上でこっちから行けないこともある。

 現実世界では、XとYを使った関数でおっπを表現する変態に才能を与えてしまった選手権が開催されている。

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