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この世界はなんてつまらない世界なんだ  作者: 折原さゆみ
第1章 こんな学校嫌だ
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6美少女が登校してきました~ハーレム要員1人目との再会~

 飯島蓮人のクラスには一人、入学当初から学校に来ていない女子がいた。彼女の名前は九条華江。いったいどんな女子だろうと思っていたら、入学から一カ月くらいたったころにやっと登校してきた。


 黒髪、黒目で最初に見たときは、また黒髪黒目でつまらない色合いの女子だなとしか思っていなかった。しかしよくよく顔を見てみると、ぱっちりとした二重の瞳にすっきりと通った鼻、唇はプルプルに潤っている。髪は黒髪ストレートで背中まで伸びていてツヤがあった。スタイルもよかった。その少女は背が平均より高く、すらりと伸びた足がスカートから覗いている。スカートの長さがもっと短かったらさらにきれいな足が見えただろうに。残念ながら校則通りの長めのスカート丈だった。そして胸も大きかった。


 要するに彼女は美少女だった。


 彼はその少女を見て思い出す。前世での彼のハーレム要員の一人にとてもよく似ていることに気が付いた。

 瞳の色と名前こそ違っていたものの、姿かたちが前世の彼女と瓜二つである。瞳の色は深紅だった。これはぜひ、真偽を確かめなくてはならない。彼はこの美少女が自分と同じ転生者かもしれないと思い、さっそく声をかけてみることにした。


 ちなみに前世では、飯島蓮人には4人の女子が常に付きまとっていた。つまり、4人のハーレムがいたということだ。九条華江はその中の一人、カナと呼ばれる少女と似ていたのだ。性格はおとなしめで家は彼の近所、いわゆる幼馴染という関係だった。


「俺の名前は飯島蓮人。昔はユウトと呼ばれていたけど、俺、九条さんにあったことがあると思うんだ。カナと呼んでた幼馴染のユウトと言えば思い出してくれるかな。」


 直球で聞きたいことを質問する。彼女はどう答えるだろう。その質問に周りにいたクラスメイトが口々に騒ぎ出す。


「飯島、お前いきなりすぎだろ。そんな漫画みたいな展開だったら驚きだわ。しかもお前の名前ユウトじゃなくてレントだろ。」

「いきなり会ったことがあるかとか言われても困るでしょ。幼馴染設定とかキモ過ぎ。九梨さんが美人でかわいいからってあからさまに狙いすぎ。」


「覚えています。ユウト、いえ、今は飯島蓮人でしたね。確かに私はカナと呼ばれていました。そして、あなたは私の恋人でした。」


 彼女は淡々と答えた。その答えにさらに周りが騒ぎ出す。


「うそでしょ。そんな展開予想できなかったわ。」

「本当に本当なの。あんな頭の悪そうなやつの恋人だったって。」

「でも、恋人でしたってことは、今は違うということだよね。別れて正解だよ。」


 飯島蓮人はその答えに興奮した。やはり俺と同じ前世の記憶を持っているということだ。さっそく、二人きりで話そうと誘いかけると、すぐに承諾の返事をもらうことができた。放課後に裏庭で二人きりで話すことになった。




「正直に言いましょう。私はこの世界に転生して本当に良かったと思っています。この世界なら、私はあなたみたいな何が良いかもわからないくず男を好きにならずとも許されるし、何より制服の露出が少なくてうれしいです。」


 放課後、裏庭に行ったらすぐに彼女が話し始めた。そして、なんとこの世界が素晴らしいという始末だ。それに対し、日ごろのストレスがたまったのが爆発して彼はつい叫んでしまった。


「そんなことあるかあ。この世界なんてつまらなくて退屈しかない。それをお前は転生してきて本当に良かったといえるのか。」


 彼の叫びに彼女は驚いたようだった。しかしすぐに反論してきた。


「あなたは男性で主人公補正がかかっているから素晴らしい世界だったでしょうけど、私たち女子からしたら地獄でしかない学校生活でした。」


 それから二人の言い争いが続いた。思わず我を忘れて二人とも大声で言い争っていたら何事かと周囲に人が集まり始めた。


 それに気づいた彼女は我に返り、頬を赤くして宣言した。


「とにかく、前世の関係は終わりました。これから私はあなたにとらわれずに自由に生きていきます。さようなら。」


 彼女は風を切って歩き去った。突然風が吹きつけて、彼女のスカートをまくり上げたが、彼女のパンツは見えることはなかった。見えたのは黒いスパッツだった。

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