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第一章 06 シルバーの鎖

 と、シルバーがそう言ってから何秒の安静が経った。


「……と思いますってどういう意味?」


「文字通り、君があった経歴や記憶画面から一層推測をすれば、ここは異世界かなという考えは浮き出した」


 冷静に答えたシルバーが当たり前のように頭を歪めた、凍りついた真面目な空気は一瞬で溶けた。だが、それは推測だとすれば、シルバーはこの世界の事には詳しくないか?


「いや、待て、その答えた態度に見ると、君はもしかしてさ……この世界の事には分からないかな?」


「む……そうですよ、僕はその最近目覚めましたもんね、それからはずーっと鎖を探しているから。それに、僕はこの世界に詳しいとは一度でも言わないでした」


 不邪気な顔して、慶治のツッコミ心を全くぶっ飛ばすた。なぜなら、今は彼の前に話していた人は如何にフザケといっても、シルバーは彼の最も好きな銀髪美少女だ。しかし、彼女の容貌に見ると、確かに幼さ満点な可愛いさなんですが、最近まで目覚めるという年齢じゃないはずだ。


「その、シルバーはその前、その……目覚める前はどこにいるの?」


 少しだけでも嫌な感じだった。確かに大量な物語を読み通した霧先(きりさき)は数え切れないほど多い設定が分かるとは言え、彼はこの子の「設定」には妙に不安に抱いていた。

 目覚めるはこの最近なら、目覚めるまいは……。


「黒い場所に住んでいました、そこは誰もいない、話しかけても返答は来ない、世界は黒でした、何もかも……」


 頭を下げて黒色な記憶を思い出して、シルバーは寂しく答えていた。


「頑張って、頑張って、頑張っても人が応えてくれなかった……でも、この最近、一人が応えたよ、慶治という一人でした」


 そして、シルバーは悲しさを掛かれた微笑みで淡く笑って、話しを続けていた。


「僕はあの時嬉しいかった、鎖が僕に応えたと思った。でも、彼は鎖ではなかった、僕は彼に反応がなかったのです」


「反応……?」


「そう、反応」


 言いながら、シルバーが前に立っている霧先に寄せ付けた。彼女の胸元のどころに掛けた、鍵の形の飾りは眩しく光っていた、まるで霧先の呼吸に付いて暗く明るく閃いた。

 

「やっと会えたのです、僕のたった一人の鎖……ごめん、ちょっと今は感情を抑えないかも……」


 頭に霧先に寄せかけて、涙が彼女の目尻から頬に伸べた。体から伝えた温度は霧先自分の思考だったとは思えないほど真実だった。

 突然そう寄せかけて驚いた霧先は手を上げて、何をするのは良く分からなかった。ただし、そう「設定」された子に甘えてることは彼女を安くなるなら、彼はそれをできるならそうするのは間違いない。


「……はぁ……先まで自己防衛など言いやがる、ここじゃ台無しではないか」


 彼は諦めたように上げた手を降ろした、シルバーの背中に寄せて彼女を軽く抱いた。


「まあ、会えたばかりそうされたのは何だか驚いたが……今日はちゃん泣いていいよ、君はどういう人のも分からないが、俺を探していたことはなんつうか……お疲れ様でした、シルバー」


 初めて会いた人だったのだが、シルバーの顔から疲れを感じていた。何故自分をそこまでに頑張っていたのも分からないが、どういう人だったすら分からないが、彼女はグッドエンドの物語のキャラ見たいな笑顔をできればいいなっと霧先はそう思った。


「君は頑張ったよ……凄く」


「ああ……ありがとう、だから、もう泣かないのです、大丈夫」


 ちょっとした時間でシルバーは彼に見上げて強く笑顔をした。


「心声、漏らしたかな……」


「そうです。だからもう泣かない、笑顔です。あっ、そして、そのまま抱いても、いいですよ」


「は、ははっ、君って本当に何でも分かるな……まっ、大部の感情は抑えたらしいし……その、一先ずは本題に戻りたいから俺は問いかけるぞ、俺は鎖だってのはどういうこと?」


 霧先は彼女に対して諦めたように軽く笑った。そして、シルバーの肩に手を押せて少し後ろに押し出した。

 確かにそのまま抱いて欲しい、シルバーに甘えてくれて欲しいと思ってた。しかし、まだ混乱から乗り越えてない霧先は自分の事か、シルバーの事か、この世界の事か、一つすら分からない、だから今の捕まえる手がかりを把握することようにしたい。


「ふん、女心知らず屋……」


 と、少しだけ、個性に合わない言葉は少しシルバーの口から漏らしてきた。


「あの……」


「何でもないです」


「は、はい、それよりも鎖とは」


 しかし、その言葉は見事に誤魔化せたらしい、シルバーの煌めいてた笑顔は霧先の口をそこで封じた。


「そうですね、鎖、君は僕の鎖だから……んむ、そうした方が分かりやすいです」


 そう答えて彼女は空いた手から光を集めた、目に見るとまるでゲームの中にある魔法のように光ってた。それから、シルバーのてに集めた光の粒子は物の形に構成始った。

 大剣の形、シルバーの手に構成したのは彼女と比べると小さくない大剣だった。


「いや、まさか、また?」


「はいです、またです」


 まだ反応に追えないうち、シルバーはもう大剣を振り下ろした、「鍵」の造形した大剣で霧先を手加減なしに打った。


 …………


 黒いの下、霧先は立っていた。目の前にあるのはビームが通した街が残した凹と、その上に横たわった屍体の何体。空気に回っていたのは機関銃の連発している声、建物や建物の間に舞い上がったのは灰たる煙。

 そして、霧先の手に持っていたのは大剣の一本、頭に付けていたのは長い長い銀色の長髪だった。


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