第一章 01 約束
8/25 修正、是非読んで見てくださいね!
「秋葉原、まさに聖地であり!そう、そういった聖地である場所にて、俺は今こそ立っておる。さてさて、前が決めた物は全部今手に入るんだ、小説、コミック、何もかも問わずに入手して貰おう!」
少年は手元と脇に挟んで、物多く集めた商品を覗いて囁いた。短い髪はまるで永遠に垂れないように上に指し、それと違って目尻は寝不足で下垂してる有様だった。十七歳高校男子である彼は貫紀霧先と言う、父から「問題は系のように、自分で切り裂け!」によって霧先の名を貰えてくれた。
とは言え、彼はその名を人生の損みたいの存在に見て、問題一つも解けないし、更に現実を嫌いになっちまって、物語の世界へ現実逃避しダメそうな人間になった。
つまり、引きこもりであり、ほぼ部屋から出てず太陽対抗力ゼロの生き物。だが、今日は少し違う、今日は彼にとって「異世界成分」という精神的な成分を補充の為、代わりのない一日。たとえ今の作品はだいたい電子化になったとしても、霧先は本やボックスのない気持ちには耐えられないらしい。
「一から始める異世界生活、一からの化学書、物理の超電磁銃、今回は良い物ばっかだ。そう、物語の世界は最高だ!異世界萬歳、異能万万歳!銀髪万万万歳!」
「異世界成分」という精神的な成分を補充の為の一日だった、はずなんですが。
「ふふふ……ふふふ」
隣に一緒にいる少女はニコニコの顔しながら、うんうんと歌を鳴った。嬉しいそうに見えるが、彼女と一緒にいる霧先は、出入りした何れな店もありとあらゆる痛い視線を受け続けた。「リア充爆発しろ」とか「彼女をそんな店に……」とかの視線は彼の体に何度目でも掃射した。
そう、そういう日はずだったのだが、何故コイツは付いてきたんだよ?
「そこまで喜ぶことでもあったわけ?」
「ふんふん、霧先と一瞬にの出掛けですよ、そん滅多のない事は喜ぶ甲斐はいくらでもあるんだろう?」
「いや、お前が無理やりについてきたんだろう……?」
霧先と一緒に店から歩い出した少女は国守朝夜、彼には幼馴染みたいな存在。紫色なボニテールを後ろに纏めたちっちゃい子、元気で正しい顔は可愛いと言っても過言はない。
そんな彼女はおそらく学校で霧先を構えてくれるたった一人だった、霧先は高校では友達のない分類であり、彼と繋がっている友達は一人すらなかった。だから二年から引きこもりの一人生活を始めた、家は彼しかないので他人に邪魔されたりはしない、小さい頃母は癌で世から去って、父はそれから旅に出て霧先一人と金だけ残った。
そこで、彼の生活を世話をしている人は朝夜となった、掃除をしたり、朝が彼を学校に強制連行したり。たまには過保護もあるが、普段は彼女に頼ればっかりだし、今日は久々に付き合っても悪くとは思わない。
「で、俺の買い物は終わったし、それからはどうするの?」
「んん……そうですね、デートは……映画とか見るはどうだ?」
「いや、これはデートじゃないでしょう……?まあ映画いいけど、流行ってるやつは余りしらないぞ」
「んん、大丈夫だ」
そう肩を並んで話していたいた二人はシアターに入った、シアターの中では、映画がスクリーンの上に数多く陳列した。見た目は流行ってるアクションやSF、またはラブコメなどの恋愛物や3Dアニメの数々、他にも色々あるが、余り興味引ける物はなかった。
「え、えっと、朝夜はどっちがいいのかな?」
「あ、んん……じゃそれはどうだ?」
スクリーンに指を指して、朝夜が指したのは左から数えて三つ目なファンタジーだった、異世界ぽくて魔法などの素材に入れた幻想物語だった。
「霧先はこんなの好みですね……魔法とか」
「まぁ……俺の事はいいから自分の好きなヤツを選ばないか?」
「うんうん、霧先が好きの物なら私も好きですよ」
そうやって晴れた笑顔を掛けて答えた、余りにも破壊力が強い笑顔だったので、霧先の心が思わず震えてきた。そんな可愛いな女の子と一緒に出かけたり、映画を見たり、これさっきと言った通りデートみたいじゃないか?いや、デートですね、これ。
「……そっか、んじゃこれは決まりだな」
「んん、チケット買っていこうっか〜」
週末だったかもしれないが、列は長く伸ばされたのでなかなか時間がかかそう。そういう時は普段スマホを使ってツイッターとか、ゲームとかで時間を潰す場合なんだが、今は何だかスマホを持ち出せる事にはならない。
この重ね重ねた押しかけてくる、気まずいさの故。
「はい、次のお客様どーぞ……あっお客様の二人は恋人でございますか?今は恋人イベントを開催しているよ、このアンケートを答えると二割引ができます」
「あぁ……いや、俺たちは」
「はい、恋人です、今すぐアンケートを答えます!」
前に押し寄せた朝夜は霧先からアンケート券を取って楽しそうに書き始めた、時に霧先に顔を向かって勝ちそうな笑顔をして。変なヤツだが、彼女は喜んでいるのなら、それはそれで良いかっと霧先は思った。
「くす、可愛い彼女さんですね」
「あっ、まあ……」
「では、ご会計しますよ」
…………
『ふあ、はははは、マークよ、キサマの力はこのワレに勝てることはできん、ただワレの足の下に踏ませてママを呼んでるしかできない』
『いや、君は間違ってる、俺を支えていたのは力ではない、仲間だ!』
映画の内容は時間によって流れた、王道的なファンタジーだったのだが、アクションや画面の質量はなかなか良かったのでくだらないとは言えない。むしろ、霧先はこの映画を面白いと考えてるかも知れない、彼の大好きなジャーナルだから。
けど、正直彼は余り集中はできなかった、朝夜は側にいてデートの振りをしやがるから。何故、彼は朝夜と付き合ってなかったのかな?小さい頃の友達だし、なかなか良くやったんだと思って、やっぱその気にならないかと。
ーーまさか、彼女は異世界の銀髪美少女ではなかったから?もしかして、本当の人間よりも平面な絵が好きなんですか、俺は!いや、今は集中、集中するんだ!ちょっと待て、今はデートしている場合に考えると、更に彼女の手は席の側に横たわってるに見れば、それは俺を手を繋いでって欲しいの暗号だったのか?
霧先の片目が朝夜の手を眺めた、否、きちんと見つめていた。その小さな手は以前から彼の面倒を見てくれて、時々嬉しく笑ってながら合わせて、彼に前の事を思い出させた。その柔らかそうな手、触ってもいいのでしょうか?そう深い考えて、霧先はどうしても集中はできなかった。
触っていいのか?触ったら嫌われるのかな?でも、もう少しだけで触れるのに……。
……!瞬に、心臓の強い強震。
「あのね……霧先、もう、遅いよ……」
映画を見ていた朝夜が霧先の方に向かい、触ってなかった手を霧先の手に重ねて言った。この瞬間、時間、映画、エアコンの声、キャラの動き、何もかもが止まった、耳に聞いていたのは強い心臓の鳴り響きほど、周囲は妙に安静になった。
今の朝夜は淡く微笑みに掛けて、霧先に見ながら少し頭を歪めた。
「えっ……え?」
「もうこれは最後です……残念ですが、映画の最後まで見なかったなー」
「さ、最後?」
そう言われた霧先は全く理解不能で、慌てて席から上がった。一方で、割と冷静な朝夜は変わず、彼と一緒に立ち上がった朝夜が迷いもなく真剣にそう答えてくれた。
「ええ、私の最後、私はここで終わる、君はここから始まる」
「ど、どういう意味ですか?」
「……霧先なら大丈夫、だって、霧先は異世界が大好きだからね」
【召喚式、アルファ】
「い、異世界?」
何故か周りは全部は止まった、時間も当たり前のように止まった、動ける人は霧先と朝夜二人しかない。映画も止まった、マークはまだ敵を倒せずスクリーンに立ちとまっていた、何もかも違和感と混ざって、何もかもは黒や白に化していく。
【定時式、発動】
「君は異世界に行くの、ごめんなさいね、今まで言ってなかった」
「……?」
そのまま朝夜が霧先に寄せて彼を両手を組んだ、言わなくても霧先が良く存知している、自分が抱きしめられたはずだ。だって、朝夜の体は止まった周りとは全く違って暖かかった、生きてる感じが備えてる、伝えてる。
とはいえ、その時がまた起きている事がある、霧先の下から妙な光が放り出された、黒いな、巨大な、複雑な、読み解けない、円形の絵。漫画やアニメの場合とすれば、魔法陣と呼ばれる幻想的な産物はずだが。
黒く魔法陣の光芒が広げて、巨大な穴がその黒い形の下に開き出し、周りの全部を吸い込めるそうな穴が激しく膨らんでいる。一般人は見ると驚く景色と言っても、シアターの席に座っていた他人は変わらない動きのまま、石のように止められた。
そして、霧先はまるで世界から割り出していくそうにシアターに立っている。
【召喚は始まる】
「君は異世界に行くの。そして、私はただ君の見送り人だけです。君がくれたこの十七年、楽しかったよ。だから、約束して、あそこの私も良くやってくれってね……手、だしてください……」
「ええ、あそこの、君?」
「手を出してよ、霧先」
「あっ……ああ」
手を差す朝夜、赤く膨らんだ頬が少し涙が含めた、その淡く微笑みはいつもと同じ可愛らしい。そう要求された霧先は拒否などはできない、そして、彼は朝夜からの約束には逆らえない、破れない。だから、霧先は手を出したしかない。
「じゃあ、嘘ついたら針千本飲ますっと、約束だからね」
「約束するから……しかしっ」
「……もう、始まったかな」
そう言って、霧先に抱いた朝夜は奇妙な光を出した、まるで消えてしまうように段々透明になっていく。
「え、ええ?」
「大丈夫、霧先なら、信じるよ、頑張ってください」
温度は失くしていく、冷たくなって、朝夜という存在は彼の前にどんどん薄くなっていた。今日の俺は今まで何をしてきたのか?買い物して、映画を見て、そして、手を触るのかどうかと考えた時、一体何があったわけ?黒い穴から更なる強い光が出して、まるで何かが始まるように光っていた。これは召喚陣か、それと他の何物?
今のは夢?現実?朝夜はどうなっている?
「ありがとう……好きだよ」
「あっ……」
薄くよりもっと薄くなって、霧先の耳に薄い一言が軽く残ってかた、そして、朝夜はもうどこもいなくなった、温もりも当たり前に消えた。霧先は一人で止まった空間に立て、人気のないシアターで一人、空気を抱いていた。
魔法陣の下に空いた穴が霧先の全身を下に引き下ろした、地面がなければ物は必ず落ちる、その規則は霧先にも外れる事はしない。これからはどうなるの?異世界に転送されるの?分からない、全く分からない。霧先はまだ答えを得ず、彼はもう落ちた事も気付けなかったかも知れない。
そこで、一眠りした。