プロローグ 銀色
「……はぁ……はぁ……」
ビル群の四角に囲まれた巷に、繋がっていた足の音が連続させ、全力に駆け抜けている男が一人。彼のそばには仲間はない、その影が些細な光の下に走り続け。
男は別に暗闇な夜に走るのが好きじゃない、但し、後ろに追いかけている「銀色」から逃げるように、そこに駆けているだけ。
「くっ……追いながらビルを次から次に壊すんじゃないよ、公共施設も民の金なんだぞ、まっ、ここは廃棄区なんだけどよ」
「銀色」が建物を壊れた砕石と鉄の塊に潰れて、灰色な煙は炎と空へ舞い上がってゆく。
彼の任務は順調はずだった、警備の薄い廃棄区に入って、隠された帝国の武器庫を壊滅すること。各員の準備は整いた後、隊長であるかれは無線機で指示を伝い、全員が廃棄区に潜入し武器庫を破壊していた。しかしながら、全ての武器庫は予定すら通らず破壊はれてないのに、何故か絶望の叫び声が男の耳に伝えていた。それを気付いて、様子を見に行った男の目に映したのは黒や血色に混じる、ぶっ壊れた装備と焼けた黒い塊だけ。
「ジョン、コニ、ライル……クソ、人間失格だ、俺は……。」
それは、恐らく彼の隊員だった、この任務は人員が多くないが、それらも彼にとって大事な仲間だ。彼らはほぼ全滅し、他の隊員もどこに逃げたのか分からない。男が心の不平を少し唸ったのだが、それはそこでやるべきことじゃないらしい。
そう、隊員たちをやっちゃった犯人はただ一人の「銀色」、それはあの場に立て、まだ逃げてはいない彼を狙って、ロックオンしていた。
「鍵……」
と、「銀色」それしか言えず、今まで後ろから追えてきた、まだ後ろから段々と接近している。
「このままじゃ……ここはエンバーだ、応援を求める、予想外の事態だ!俺以外の隊員は全滅したぞ!」
そういう緊急な事態にあった彼が急ぐ、腰に繋いていた無線機を口に寄せて、現状を伝えた。
『全滅……?!……くそ、また攻撃がきたか……ここもなぜか奇襲を受けているんだ、この基地は自爆カウントダウンが始まった、今は撤退準備だ!』
「ぐっ……」
『どっから飛び出したイブタイプが急に、襲ってきやがったんだよ』
「ちっ……ドリーマーの一機すら送らないのか?今すぐ座標を提供する!」
「銀色」に迫られた男は無線機で要求を与えて、建物の潰し声や圧迫感が段々彼に近づいている。
煌めく銀の光線を放り出し、長い大剣と装甲に包まれ、それが接近の故、ますます鮮明に彼の目に届いた。大剣は鍵の形で、装甲の下にふらふらしていた白いドレス、そしで、風と伴い踊る銀色の長髪。それは「銀色」の正体、まさか一人の少女だったんだ。
『……ドリーマーなら厳しいぜ、格納庫はほぼあいつらのイブにぶっ壊されたんだ、今回はおかしい過ぎる……朝夜の嬢ちゃんも連絡とらないし』
「アイツはマイペースだからさ……さすがにドリーマーはダメか、あの追ってきたバケモノは正直にてごわいそう」
「銀色」が全く変わらじスピードでかれを追撃している。疲れることはなく、気を失うこともなくように、そのまま彼の方向に接近。
「あれは絶対普通じゃない……」
思えば、隊員が「銀色」にやられた時点で、装備に付属された閃光弾でひとまず距離をとらないと、彼はも死体になったんだろう。彼女の目に捕らわれた時点、逃げるすら間に合わない、今の彼を加速を提供するバックパックも起動時間がかかるし。
『いやさ、追いてるっていったのだが、あれって一体なんだ?新型のドリーマーか?』
「えぇ……単に容貌と言えば……嘘にみえるが、それは片手で大剣を持ってる少女ってことか」
『へぇー、そりゃ会いたいな……スカートは長いかい、短いかい?どんな服着てるの?アニメの話か?』
「ふざけるな、目の前の事実だ、施設やビルなどさえ破壊できる少女なんだ!」
『……いや、別にお前を信じないって事じゃないが、余りにも空想ぽいから俺は信じたくないね、帰ったら精神医者でも見にいこっか……すす……』
「ノイズ……ちっ、ドリーマーは、送ってこないか?」
『……すす……安心しろう、エンバー隊長よ、その一機が華麗に送ってやったぞ、今は途中かな……すす……』
言いながら、また幾らのノイズが無線機から邪魔をした。一番近い基地、レッドという組織の廃棄區支部の一つだった、その中で、エンバーというチームの隊長をやってるのがこの男だ。その基地は帝国生産、夜専用機「イブタイプ」に襲撃と聞いたが、自爆などは今まで初めてだ。しかし、イブタイプは先端技術で生み出された物と聞いている、その最新型は何故彼らの基地に襲うのか?新型で民間組織をぶっ殺す最高の武器デモか?
『おれは先に脱出するぞ、おめぇは頑張ってな!』
無線機はきられ、そこには火が燃えて、物が壊されている声しか残らない。元のない炎や煙などは「銀色」の攻撃でどんどん上げて来た、その大剣は光る剣の気を差し出す、ビルを燃えて、壊して。
男はバックパックのおかげで回避がなら逃げることが出来ているが、とこまで行けるかは未知数。
「隊員が全滅、基地が自爆か。いや、それよりも、あのキラキラの目立つ野郎が、少しでも自分の力を制御しろう!」
男の部隊がそんな簡単に負けて、この辺りの一番近い基地が敵の攻撃で自爆。
男は手に握った無線機を収まって、例え事態はどこまで悪いでも、「銀色」が追ってる事には変わらない。その時、彼らはもう直ぐに廃棄区の境界に辿り付く。それは、彼はここで足を止めなければならない、
この「銀色」をここで止めないと、大事になっちゃう。そんなバケモノに俺らの居場所に侵入する事はいけない。
それは「レッド」の信条、廃棄区をそれ以上拡散することは許さない。例え全員が死んでも、基地はいくらぶっ壊しても、生きている以上なら必死に戦う。さもないと、中に活きる民間人は被害となる。
「銀色」はどこから現れたのが分からないが、彼女を人の住んでる場所に入れるのはいけない。故に、「銀色」をそのまま放っておく事はできない、彼ももう逃げる道は少ない、戦うべきだ。
「ああ……、今は……今のできること、装備を使おう」
目の前に段々近づく「銀色」、そのひかる大剣とその装甲たち、彼に向かって飛び込め。しかし、彼女が止めればこの境界は守れるはず。だがら男が彼女を打つしかない、どんな怖いバケモノだとしても、ここは命をかける「戦場」だ。
男が装備あげ、それを肩にかける。彼は片目を閉じて、狙い態勢に入った。指は汗に濡れて、緊張で震えていた、出来ればこの一撃で「銀色」を落としたかった。
「……ふぅ……さすがに、お前のような輝き過ぎた存在はこの夜に相応しくないよ」
深呼吸して、狙うだけで時間は流れ切れないように、秒の間は遅くなる。そして、その迷いな時間から抜けて、彼はその決めた指で引き金を押した。
引き金が後ろに沈んでから撃ち返した。彼の身が直接に受けたの強い反動力、全身を吹っ飛ばすほ強いロケットランチャーの力。その同時に、ロケットランチャーからロケットが飛び出して、まるで彗星に乗るのように「銀色」に襲いかかる。
「……そんな物、解析不能、切る」
彼女がロケットから逃げずに、迷いもなく銀色の大剣を上げて右側によい。そして、横方向な斬撃をした。すると、ロケットを軟らかい卵のように切り分けた。切れた二分が後ろの建物に衝撃し、その爆発は壊れた瓦と玻璃を巻きあげた。
繊細な身体を持ち「銀色」が、あんな気軽に大剣を振り回す事は想像外だ。しかし、先の壊された施設と建物を考えいれば納得できる。建物を盾のように使って、そう逃げてきた彼を追う、「銀色」は簡単に建物をX字を刻んで四分けに分離する事がも何回見えたはず。
「僕の鎖は何処ですか?君たちが隠れたのですか……」
彼女は地面に降りる、その身はひとつの擦り傷すらない。無傷な少女が握っていた大剣を傍に垂れて、ロケットランチャーを背負った男に問いかけた。
「ああ、どうだろう、少なくとも俺は分からない、お前こそナニモノだ?」
警戒の為、男が装備から近距離に使い易い拳銃を持ち出した。
弾を押入れて彼女に向かって射撃体勢に入った、男が着けている装甲重くて、反動力の少ない拳銃の方が身体を潰れない。
とはいえ、疲労の故、拳銃からうった弾は大分乱射になって、「銀色」に当てなかった。当てたとしても、彼女は何かに守られるように弾を違う方向に返した。
「ウソ、慶治が言ったのです、キミらは皆、悪い者です、きっと、僕の鎖を何処かに隠れていた」
と、言いながら「銀色」は徐々と前に進めた。
「へぇー、慶治か……あの慶治ってヤラのせいで、俺らは今のようになったんだよ」
国先慶治、そういう名前の一人は廃棄区が生まれた元凶、民らの居場所を奪うようとする、帝国の統治者である者。民の活きる道を奪い、彼自身のために中心部のない場所の民を犠牲する、金を奪い、土地を奪い。武器研究のため、元々人の生きれる場所で実験を行い、人が済んでるかどうかは関わらず、射撃やドリーマーの試乗を行い。
「……はぁ……お前も彼の玩具か」
「それは間違っている、僕は人格のある自体です、けして玩具と呼べるべきではありません。それより、キミも僕の問題を答えてくれないのです、皆は同じ……悪い者でした」
答えを貰えなかった彼女が、少しだけ怒りの目尻を尖す、手に持つ大剣を振り上た。「鍵」のような大剣の形が銀色の光で煌めいていた、どうやら彼女は「鎖」という物品を探しているようだ。
それと、彼女の言葉から慶治という名前が出てきたとすれば、これ以上まえに進めることは断じて許さない。
「鎖などが知らんが、これ以上お前が進めるのはごめんだ」
男がまたカートリッジを拳銃に入れた、例え攻撃が効かなくても、彼女の進行をここに止めるべきだ。しかし鎖とは言え、その大剣は何物の鍵何でしょうか?何故「銀色」はそのような物を尋ねているのか?
「ダメ、慶治が言ったのです、その前に、僕の鍵があるって」
腕を伸ばして大剣を彼の向こうに差し出した、迷いのない、冷徹な瞳はまるで機械のように扱いさている。何かの目的、人、物かに駆使されるように動いた。
「籠中の鳥か……」
「僕の鍵は何処ですか!」
「……っ!」
ほんの少しの間、大剣は男に振り下ろした。綺麗のない乱暴に前の地面にぶっ壊しだ、大剣に切れた地面が潰れて、炎の川になっている。彼は反応力で何とか攻撃から逃げたのたが、それが当たると、彼は本当に灰すら残られない。
「生憎が、鎖などは初耳だ、良ければ内容を公有すると有り難いが……」
「あっ、来たか、それはそれで華麗だな」
何か察知した男が、またバックパックで「銀色」と一応の距離を取って、ビルの中に走り抜けた。
「あなたは、逃げるのですか!」
「いーや、逃げるはしないよ」
男に近づいてくる小さな声、風を切り裂ける機械の翼の声が遥かから鳴き。それは、「ドリーマー」という機械の一機だった、自爆した基地から何とか送ってくれた機体、無人運送飛行機に鎖鎌で繋いて彼の座標に飛ばしている。
「とりあえず、それを地面に送ろう」
呟いていたまま、男が空に向かって装備の左に残った、もう一つのロケットランチャーを高く上げる、狙いは空に飛んでる無人運送機。
「……荷物、受け止めたぞ!」
彼は空に武器を指し、ロケットランチャーを運転機に照準してから引き金を叩いた。これは彼に残る最後の一発であり、巨大な響に鳴って、ロケットが飛び出した。
「当たってくれ」
飛行が曲線の軌道を描き出し、空に飛んでる飛行機を酷く叩き潰した。ロケットが飛行機を数え切れないほど多く玻璃と鉄なだの欠片に化し、それに繋いたドリーマーが空から男の後ろに落とした。煙や埃、炎、あらゆるがドリーマーに回して地面で巻き上げている。
そのドリーマーの正体、人の形を真似る機械とも言える兵器、高さは十二メートルくらい、鋼の身がまだ縛り紐につかまれている、地面へ跪く。
「それは……待て!」
炎から映し出した巨大な影は、男が付けた装備と比べば、格の違う戦闘兵器「ドリーマー」である。それを乗れば現況は大きく変わるので、男は全力で駆けた。彼は崩壊した建物の向こうへ、その黒さで身を隠すようとしながら、バックパックの機動性を借りて「ドリーマー」のどころへ届ける。
「醜い機械は、嫌いです……」
すると、男はコクピットを上げて、その訓練に経った身が思わずドリーマーに乗った。
「設定はよし、損傷は僅か、大丈夫、今はこの機体でお前を止めてやる!」
…………
「銀色」は風が吹くながら元の場所に立った、鍵の形である剣は地面に垂れ、銀色の光を放ったまま少しだけ空に眺めた。それは、とても孤独で悲しい顔だった。
そして、彼女の向こうでは、鋼鉄の声と機体らしく機構の磨い声、黒い鋼の身は夜の闇から蘇て、茜色の炎から独立した。
「……はぁ……女の子の一人はドリーマーで対抗するとは……だが、これは卑怯などではない、平等だ」
男が操ったドリーマーが熱い気を放って、鋼の躯体が「銀色」に向かいた。ドリーマーと「銀色」の大きさは強く対比となり、夜の中で互いの爪を上げた。
「鋼鉄の服で己の身を保護するの、軟弱な悪い者です、そこまで機体に扱いされたいのですか……」
「銀色」が鍵の剣を上げた、空に指して手と一直線にした。輝煌たる光の粒子が発散し、彼女の傍に円形に縫い上げる。そして、その形に守って、また六本の大剣はそこで生み出す。
「はぁあああああー!!」
倒す、ここで彼女を倒せると人々が救える!廃棄区は拡散などはしない!
「……」
鎖、僕の鎖は彼を倒せば見つかるかもしれない、僕の鎖は一体どこにいるの?どうのようの「人」ですか?きっと会いにいきます。