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マザー:異世界転生  作者: ミルハ
第一章 メルロード編
9/23

9.練習

本当は昨日のうちに上げたかったけれど、忙しかったんでこんな時間になってしまいまんた。

もっと話を進めたかったぜ。明日は三話ぐらいあげる予定。

魔法の教本を得て俺は日々魔法の練習に勤しむようになった。

午前中は魔法の練習かハル先生の家庭教師の時間。午後は体力作りか魔法の練習といったようになっていた。


魔法の教本によると魔法はA級からF級までの6段階。さらにそれ以前の初心者に分類される。ここは兄に聞いた時と全く同じである。

現在人類の中で最も魔法が得意な人物でもC級魔法の使い手のようだ。じゃあA級とかB級とかどうやって使うんだよ…と思ったが、そもそも魔法は魔族が得意なんだっけか。つまり魔族の中にはA級の魔法を使える人もいるのかもしれないな。


漫然と級で分かれているが、基本的に魔法は定められているようだ。

初心者は魔力で世界に干渉できること。

F級は魔力を4元素に変換できること。

E級はそれを用いて様々な変化が加えられること。

D級はそれらを交えて同時に扱うこと。

C級は4元素の上位変換に当たる。

B級以上は記載されていなかった。


4元素とは火・水・土・風の四種類である。魔力で扱えるのは何故かこの四種類だけらしい。まぁ、他にも治癒魔法は存在しているらしい。他にも魔族や神類族、妖精族には特殊魔法が存在するらしい。…人族にはないのかよ!!


とにかくまずは練習あるのみである。俺の魔力は少し練っただけで消耗してしまうようなので大事に使っていかなくてはいけないだろうか?

しかしこういった修行ものの場合、限界まで使い切らないと鍛えられないというのが相場だろう。筋トレだって同じだ。毎日の積み重ねが強さの秘訣なのだ。


まずは初心者レベルの魔力で世界に干渉してみることにした。部屋にあるコップを床に置き、俺もその目の前にあぐらをかく。

魔力でコップを倒してみることにした。もっとうまくいけば持ち上げてみるのもいいかもしれない。


集中して、呼吸を整える。体の無駄な力を抜き、自然体で体にめぐる魔力に目を向ける。魔力というものは普段は見えない為私生活に影響はない。意識して体の魔力を見ようとすることによって視認することが可能になる。

どうも昨日よりも量が多くなっている気がしなくもない。まぁ、ほんとに少しだけれど。体が魔力に慣れてきた証拠なのだろうか。

今回は魔力を圧縮させずにそのまま手のひらに集める。じわじわと移動していく魔力。

大きさを増していき、コップに触れさせる。そのまま押し出すように魔力を動かすと若干の抵抗を受けながらもコップは倒れた。

魔力の見ることのできない人が見ていたのならば触らずにコップを倒したように見えるだろう!やった!俺もちゃんと魔法が使えた!

これでババアを見返す希望が生まれたと思ったら嬉しくて涙ちょちょ切れそうだ。


それから少し練習したらあっという間にコップを持ち上げることも成功した。しかし魔力の制御というのは予想以上に神経を使う。慣れない感覚のせいか、ある意味第三の腕が生えているかのような気分だ。

おそらく使えば使うほど滑らかに動かせるようになるだろう。ハンタ○×ハ○ターのオーラを移動させているイメージがドンピシャだ。


コップを持ち上げるのに苦労しなっくなったところで昨日のように眠気が襲ってきた。おそらく魔力切れといったところだろう。二回も魔力切れを犯した為か少しわかるようになってきた。

魔力は動かすだけでも消費するのか。これからは毎日訓練するとしよう。とりあえずまずは魔力を思い通りに動かせるようになること、魔力切れになる直前までやること。この二つを中心にやろう。


4元素に変換させるというのもすごく興味がそそられるが、正直誰もいないところでやって事故なんて起こしたらシャレにならないだろう。4歳児が魔法をつかって屋敷全焼とか笑えない。

だから今はとにかくやれることをやっていこう。




少し横になると眠気も少し去ったので、午後は体力作りに勤しむとしよう。

外にでて、体を伸ばしストレッチをしていると正門のところにアリサが立っていた。

「こんにちはアリサ。今日はフローラ様の家庭教師はない日なのでは?どうして家に?」

「こんにちはアル!昨日はごめんなさい!今日はあなたに謝りたくてきたの。ウチのおばあちゃんイタズラ好きだとはわかってたんだけど、他の家の人まで迷惑かけてるなんて思ってなかったの」

「いえ、昨日はぼくもフローラ様に無礼な口ぶちをしてしまって…。あの…フローラ様は怒ってらっしゃいましたか?」


本当はババアの様子なんて知りたくもなかったが、申し訳なさそうにしているアリサを見ていたら自然と言葉が出てきてしまった。


「ううん。ぜーんぜん!むしろ笑ってたぐらいだよ!それにおばあちゃんにあんな思い切って発言できるなんてアルはすごいよ!ウチの親でも喧嘩したことないんだよ」


そんな怖い人だったのか。俺の前じゃほとんどボケ老人だったからわからなかったぜ。そういえば王国の元筆頭魔術師って言うぐらいだもんな。怒らせたらD級の魔法が飛んできたりするのだろうか…。ちょっと見てみたい。

「へ、へー。そうなんですか…。今度会ったらあまり怒らせないようにしときますね…」


アリサと話していると屋敷の方から執事のアランが出てきた。

庭の手入れでもしに来たのか、俺の顔を見るとすぐさま逸らし屋敷の方へ戻っていこうとしていた。

するとアリサも気がついたようで、

「ねぇ、アランさん!あなたがおばあちゃんにアルをからかうように仕向けたんですってね?」

びくりと足を止め振り返る。こちらにスタスタと歩いてくると、


「アルフォンス様申し訳ございませんでした。私めの方では授業の内容を把握しきれていませんでした。今後はこのような事が無いように尽力いたします」


まるで秘書がやりましたと言わんばかりの逃げっぷり。


「おばあちゃんからアランさんの事よーく聞いてるんですよ?意外と変な趣味してるとか、ピンチになるといの一番に逃げ出すところとか、あーなんて言ってたかなーおばあちゃんがわかむぐっ!」

「ハハハハハハ、ご冗談をアリサ様。お戯れはゲームの中だけにしてもらいたい。このアランやましい事など何一つございませんはは、ハハハ」


じゃあ、その手を離せよこのやろう。アリサの口に触れやがって!!羨ましい。


「プハ!わかりましった、わかりましたよ、もう言いませんから離してください!アルを今度からかったらどこで何を噂されるかわからないですからね!アルからも何かないの?」


いつも堅物ぶっていたアランがこんなにどうじているのを見れただけでも儲けものだが、魔法の授業が受けられなくなってしまい困っていたところだ。どうにかしてもらおうか…。いや、魔法は自分で進められる事がわかったところだしここは剣の腕を磨きたいところだ。



「じゃあ、アラン。罰として俺に剣を教えてくれないか?」





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