表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マザー:異世界転生  作者: ミルハ
第一章 メルロード編
2/23

2.神の部屋

ふわふわしている。


そんな感覚しかなかったが、よくよく考えるとおかしな気がする。あれ?俺誰だっけ?

まぁ、いいか誰でも…。特にやりたいこととかなかったし…毎日漫画読んでネットサーフィンするだけだったし、ゲームやってサークル行って酒飲むだけだったし。

あー、社会人になりたくねー。



―――坂道昇だ。思い出しちまった。


思い出したはいいが俺の体がなんだかすごいことになっちまっている。なんか丸い。そして白い。周りを見渡すと同じような丸くて白いふわふわした物体が一列に続いている。たまに灰色がかった奴や、茶色い奴もいる。若干足元も動いているように思える。周囲も白塗りの壁でかなり大きな部屋のようだ。

真っ白な部屋に真っ白な体。俺はどうなっちまったんだ!?


試しに前の白毬に(白くて丸いから)話しかけてみたが全く反応がない…。

そもそも口が存在してないので発声できたかもわからない。ここはどこなんだ?

ゴウンゴウンと機械の動く音を聞きながら俺はただ運ばれていった。


しばらく経つとなにやらピストン運動するような音が聞こえてくる。何かを押しつぶしているみたいだ。体が動かせないか試してみると少しだけ動いた。先の方を見てみると、大きなハンマーで白毬が順番に潰されていた。テンポよく1.2♪1.2♪


そうじゃねえ!!このまま進めば俺も潰されてしまう。潰されて問題があるのかどうかわからないが本能的に潰されたくない!潰されたらマズイと思い体を動かす。ぐぬぬぬぬううううううう。

「しにたくなあああああああああああああああああああい!!!!!」


渾身の力で体を少しづつ動かす。バンっ!!

ギリッギリ!ちょっとかすった。

しかしなんとかハンマーの射程範囲から逃れ潰されずに済んだ。俺の周りでぺちゃんこになっていないのは俺のみだ。すると俺の体が何かに持ち上げられる。痛い痛いっ!摘まないでハゲる!!


「あー。不良品か。ひっさびさに見るな」


そこには美しい姿の女神がいた。

「う…うつくしい…。は!それどころじゃない!ここはどこなんすか!?俺は帰れるんすか!?名前はなんていうんですか!?彼氏はいますか!?」

「え?ええ??話せるの!?か、彼氏はいませんけど?」

どうやら俺の声は届いたらしい。ようやくこのよくわからない状態を改善できそうだ。


「あの、俺気がついたらこの真っ白な部屋にいたんですけど…それ以上に不良品って…」

「私も今までこんな事例は初めてだからちょっとまっててねー。電話してくるからそこに座っててくれれば良いよ!」


そんなことを言うと綺麗な女性は部屋を出て行ってしまった。つかこの部屋ドアあったんだ。真っ白の壁の間に手をいれるとあっさりと開き女性は出て行ってしまった。

何もすることのない俺はただ待つだけだった。



「うおっほん。私が運命を司る女神 ウルズです。あなたは前世を全うし、ここ天界へと送られてきました」

「それはつまり…チンしてしまったということですか?」

「そうです。死にました」

「本来であればあそこに見える[リセット君]により魂の記憶を破壊し新たな生命に宿っていただく予定でした。しかし、あなたは記憶を取り戻してしまったのでどうしようか困っています。今上司に問い合せているのですが…おそらく勝手にしなさいと言われるでしょう。どうしましょうか?」


そんなことをいう女神。

「全部任せてくれるなんて随分信頼されているんですね」

「いえ、ただ私に丸投げしているだけでしょう。あの人はそう言う人です。いつもそうなんですよ、天界に提出しなきゃいけない書類も全部私に書かせるし、お茶が欲しいだけで呼び出すし、めんどくさいことは押し付けてくるし…

…おっほん、えーでは坂道昇さん。あなたにいくつか道を示します」


なんだか苦労していることは伝わってきた。美人でも苦労するんだな。


「このまま再び[リセット君]により魂を破壊し、元の世界で新たな生命として生きるか。それとも他の世界に新たな人間として生きるか。天界でこのまま生きるかの三択です。」


女神の説明は大雑把に言うと上記の通りらしい。細かな部分も聞くと、元の世界に生き返る場合…記憶を失い全く別人として生まれる。リセット君は一つの魂に一度しか使えず、二度目叩くと魂自体が壊れてしまうそうだ。俺はあのハンマーを避けてしまったせいで記憶を消すことが出来なくなってしまったようだ。

記憶を持ったままだと世界に影響を与えすぎてしまうからだそうだ。なぜだろう?俺ごときの記憶が世界に与える影響なんてごく少量だろうに。

次に他の世界に生まれる場合…異世界転生だ。世界はそこそこ選べるようだ。ファンタジーの世界はあるかと聞いたところあるらしい!かなり有力な希望だ。俺の記憶じゃ特に問題は何そうだ。どう違うんだろうか。

三つ目の天界で生きるというものは、天界で魂の管理や世界運営などをするらしい。とにかくつまらないそうだ。世界運営といってもちっちゃい天体を見守ることとか、真っ白な部屋でこうして魂がリセットされていくのを見守るだけだったりと…。


「あの…質問なんですが、一つ目の元の世界に生まれた場合記憶が影響するとおっしゃられていましたが、その問題はどう解決するのですか?」

「それは勿論坂道さんには人間以外の何かに転生してもらいます」







「異世界転生でお願いします。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ