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リリア、その4(加除修正中)

「私が知っている事を、全てお話いたします」



・星の季節になる頃、両陛下崩御

・その後すぐにキース殿下(次期国王)から婚約破棄

・そのままミリア()と婚約発表

・雪の季節に国王から御三貴に廃爵命令


「要するに、キース殿下(次期国王)の婚約破棄はそのままでいいが次期王妃がお前の妹ー・・・ミリアなのが問題だと?」


「正確には、ミリア()が王族に入ることでミーアお義母様がミリアを操り、国を私物化するの事が問題なのです」


「だが、キース殿下もそれは阻止するのではないか?ましてやルーベルス陛下だってそんなこと・・・」


「ルーベルス陛下は・・・死にます」


「なんだって!?それは本当か・・・?いつ」


「星の季節の頃、隣国に向かう最中に事故にあい・・・と表向きはそうなっています」


「表向き・・・か」


「はい、実際は暗殺でした。そしてアルカ王妃も・・・陛下の死に絶えられず自害・・・と表向きは。実際はこれも暗殺です。証拠はありません、何度もやり直し辿り着いた結論です。自白をとろうにもその者もまた殺されており・・・ですが暗殺で間違いないなと」


「・・・邪魔なやつは殺した方が早いからな」




そこから私は大まかな流れをお父様に説明した。

お父様は相槌もうたず、ただ一点をずっと見つめるだけだった。




「今までの事を話を聞いて、いくつか聞きたいことがある。が、今は一つだけ・・・一つだけいいか・・・?過去の・・・今までの私は一体なにをしてるんだ?!なぜミーアの暴君を許している!」


(ああ、やっぱりそこが一番気がかりよね・・・)


「お父様は・・・・・・・・・」


「・・・」


「お父様は・・・・・・・・・」


「・・・死ぬのか?私も」


「・・・」


「それは殺されるのか?それとも自分で?」


「・・・自分で、です」


「そうか・・・理由は?」


「残念ながら・・・突然ですので・・・ですが、状況的にも自害で間違いないかと・・・」




その言葉を最後に、お父様は一言も声を上げることはなかった・・・・・・。


ーーーどのくらい経ったのだろう。


こんなに重い空気が今まであっただろうか・・・?

自害することを、今言っても良かったのだろうか?

もしかしたら言わない方が良かったのでは?

何が正しいか、何が正しくないのか・・・わからない

たくさんの時間(とき)の中私は何を学んだの?


全部正直に言う必要はないー・・・


娘に突然、お父様は死にます。なんて言われたら誰だって困惑する。

もっとタイミングを考えればよかった・・・


私は・・・なんて酷い娘なんだろう・・・。



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