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リリア、その2(加除修正済み)

「むかしむかし、とても仲の良い兄弟がいました。小さな頃から何をするにも必ず一緒にいるくらい、とてもとても仲が良かったと。


2人は容姿がとてもよく似ていて、違うのは瞳の色と性格。

兄の瞳は灰色で、性格はとても大人しく何事にも静観していて、それでも困った人がいたら手を差し伸べてしまうとても優しいお方。

そして、弟の瞳は黄色く、とても天真爛漫で何事にも率先して導いてくれる強いお方。


瞳の色も相まって兄は月、弟は太陽のようだと言われていました。




そして兄弟は一人の女の子(隣国の貴族)に恋をしました。




そして、弟は兄に言うのでした。



「俺は兄様もミーア嬢(隣国の貴族)も失いたくない。だからどちらも選ばない!だから兄様がミーア嬢を幸せにするんだ!」



そう言われた兄は、静かに頷き弟を抱きしめました。


そうして婚約を申し込み、それが受け入れられ2人はとても喜びました。



そして時は経ち弟は別の女性と出会い、恋に落ち家族を持ちました。




ですが、幸せな時間はそう続かなかったのです。




女性は魔法の力でも救えない死の病にかかってしまい、幼い子どもを残しこの世を去ってしまったのです。




そして、兄は謎の突然の死を迎えたのです。




そしたら驚くことに、ミーア様が弟の元に現れこう言いました。


「私・・・本当はライ様ではなく、ロイ様の事をずっとお慕いしておりましたの・・・ですから!どうか私と結婚してくださいませ!」




・・・と、まあこんな感じで、ライヤー様が亡くなって季節も変わらないうちにロイヤー様に求婚してきて、まさかのロイヤー様もそれを承諾した・・・と」


「・・・」


「けれど、そこに幼い頃の恋心はなく、兄を裏切ったミーア様が許せず本心を探るため、監視の意味も込め結婚された」


「・・・」


「それで、ほどなくしてミーア様が懐妊してるとわかり、相手は誰かと聞いたらライヤー様だと。ですが、時期的にもライヤー様の可能性は低く、生まれた子どもはとてもライヤー様はもちろん、ミーア様にも似ておらず、誰の子どもか分かっていない・・・そうですよね?・・・ロイヤーお父様?」



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