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万能回復"薬"に転生しました!? ~ どうしても飲んでもらえないのでこの子(達)と生きていきます ~  作者: こみやし
07.新婚生活編(仮)

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07-11.特別な拘り

「まぁすた~♪」


「おかえり、アウルム」


「ディアナ。少しいいかしら?」


「ええ♪ じゃあまた後でね♪ エリク、アウルム♪」


 パティはアウルムを私の下に送り届けると、今度はディアナを連れて行ってしまった。ディアナもあっさりとしすぎじゃなかろうか。そんなもんか。今更だし。



「ねえねえ~」


「どうした?」


「みずーみー♪」


「いいぞ。行こう。遊びたいのか?」


「うんっ♪」


 ふふ♪ アウルムは人型になる前も水辺が好きだったものな♪



「みずぎー!」


「うむ! 一番似合う物を選んでやろう!」


「やったー♪」


 ふふ♪ アウルムもそういう事に興味があるのだな♪



『アウルムには紐ビキニ。異論は認めない』


 論外。


『やっぱりフリルは外せないわよね♪』


 うん。流石ゆーちゃん。わかってる。


『だめ。アウルムは別に子供じゃないんだから。ちゃんとレディとして扱ってあげて』


 尤もな事言ってるけど、ユーシャが提案したの紐ビキニだからね? というか皆に提案してるじゃん。雑過ぎるよ。


『雑じゃない。至高』


 思考停止の間違いじゃない?



「まぁすたー!」


「おお、すまんすまん。よしよし。探そうな」


 一番似合うのはどれかしら? 別にアウルムの容姿は特別に幼いわけでもないからな。確かにユーシャの言う事にも一理はあるのだ。


『いっそアウルムに選ばせたら? その子センスあるじゃない』


 確かにそれも一興だ。アウルムの肉体は自分で作り上げたものだろう。かと言って私達の誰かを丸パクリしたというわけでもない。それでいて完璧な美少女っぷりだ。



 正直滅茶苦茶好みのタイプだ。なんというか、パティとは別の角度から私の琴線に触れてくるのだ。


 比べるなら、まずパティは私の理想が形になったような女性だ。対するアウルムを一言で表すなら「アイドル」だ。


 それまで想像もしていなかった造形なのに、一目見ただけで「これ好きだ」ってなる感じの。なにかそういうジャストフィット感があるのだ。間違いなく万人受けもするだろう。


 それでいて私の好みを意識しているのも感じ取れる。最初から私の為に生み出された事が心の底から理解出来る。安易にパティを真似なかった理由にも想像が付く。


 なんて健気なのだろう。そんなアウルムが求めてくれているのだ。水着選びくらい喜んで務めさせてもらおうじゃないか。アウルムの気持ちに応えるならここで手を抜く選択肢はあり得ない。アウルムに自分で選べなんて論外だ。そんな薄情でもったいない事が出来るものか。


『『うっわ……』』


 なんで引くのさ。


『『ごゆっくり~』』


 解せぬ。



 まあいいや。こっちに集中しよう。



「これなんてどうだ? 試しに着てみておくれ」


「らじゃ♪」


 ふむふむ。やはり悪くない。次。



「今度はこれだ」


「えへへ~♪」


 なるほどなるほど。よく似合ってるな。次。



「これとこれとこれも頼む」


「は~い♪」


 ふむ。どれも最高だな。流石私のアウルム。何を着ても似合うな。



 しかしアウルムの魅力を最大限に引き出せるものはこれじゃない気がする。もっと上がある筈だ。いっそ作るか?



「これー!」


「気に入ったのか?」


「うんー!」


 私が最初に選んだものだ。アウルム的には決まりらしい。他のを勧めても喜んで着てくれるだろうけど、アウルムが最も望んでいたものは既に手に入ったようだ。



「わかった。ならばそれで行こう」


「やった♪」


 続きはまたの機会だな。もっともっと選んでいたいけど、今のアウルムの盛り上がりに水を差してまで付き合わせるものでもないものな。ふふ♪ 本当に可愛いやつだ♪




----------------------




「……」


「……続きやろっか」


「……そうね。そうしましょう」


 アウルム相手に鼻の下を伸ばしている銀花の為っていうのも癪だけど。けど頑張るって決めたものね。ユーシャと二人で。私達は私達のやるべき事をやりましょう。



「やっぱりエリクってチョロいよね。私達難しく考えすぎていたのかも」


「そうね。重要なのはシチュエーションかもしれないわね。銀花の頭が最も回る状況を作りましょう。あの子単純だから必ず上手くいくわ」


「どんなシチュエーションがいいかな」


「強敵、或いはなんらかの障害ね」


「ソラとの時はタマラお姉ちゃんで、アウルムの時は騎士団長が相手だったね」


「今回はアウルムの眷属達に協力してもらいましょうか」


「ヒロインはディアナかな」


「妥当ね。パティには諸々の調整役を頼みましょう」


「私達はどう動く?」


「最初に取り込ませましょう。アウルムの眷属達に」


「演技力が試されるね」


「流石に無茶かしら?」


「大丈夫じゃない? 私達が全力で騙そうと思えば今のエリクが確定的な証拠を見つけるのは不可能だと思う」


「疑いは抱くけどって事ね。まあそうね。銀花の性格なら確証が無ければ不安を拭えないでしょうね。それを煽れば十分燃え上がるでしょう」


「パティも呼んで計画を詰めよう。本当はこういうのってリタが得意なんだけど」


「無い物ねだりをしても意味はないものね」


「うん。話は変わるけど、ユウコはどう? 皆に早く会いたい?」


「ええ。そうね。寂しさを感じる事も無くは無いわ。けれどユーシャが聞きたいのはそういう事じゃないのでしょう?」


「うん。これもエリクの話。エリク、全然寂しがってないよね。これって本当に上手くいくのかな?」


「どうかしら。私やユーシャと離れても問題無いって言われたらそれはそれで腹が立つわね」


「だよね。私も」


「やりすぎるのが不安?」


「ううん。それも違くて」


「エリクの変化が怖い?」


「うん。正解。私だけのエリクじゃなくなっちゃった」


「今更ね」


「ユウコも同じ事思ってるでしょ?」


「もうずっと前からね」


「本気で取り戻したいよね」


「その為の策も仕掛けるのね」


「そゆこと」


「いいの? 銀花がより苦しむって事よ? この変化は良い変化よ? それを台無しにしてしまうのよ?」


「うん。構わない。私が一番だってもう一度思い出すべき。それを忘れた罰はたっぷり受けてもらう」


「あらあら♪ ユーシャは酷いのね♪」


「でも賛成でしょ?」


「もちろん♪ ユーシャにだって負けないわ♪」


「有耶無耶になってたもんね。今度こそ決着をつけよう♪」


「望むところよ♪」

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