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06-71.最後の日、新しい日々

「ついて行かなくてよかったのか?」


「はい。また会えますから」


 シルクは穏やかな笑みを浮かべている。


 つい先程、メグル姉さんとマグナ姉さんは叔母様に連れられてこの世界を旅立った。結局テミス叔母様はディアナの卒業と私達の結婚式を見届けるまでこの世界に残ってくださっていた。


 お陰でシルクと母さんも十分に二人と過ごす事が出来た。母さんは色々重なってまた泣いているけど、シルクの表情は晴れやかだ。シルクの期待に応える為にも、一日でも早く再会させてあげたいものだ。



「ありがとうございます。エリク様」


「まあ、そう畏まるな。我々も伴侶となったのだからな」


「はい♪」


 結局全員同時に娶る事になった。ユーシャ、パティ、ディアナ、ゆーちゃんの四人とは別に、レティ、シルビア、ロロ、スノウ、ミカゲ、メアリ、ファム、マーちゃん、リリィ、ソラ、アカネ、ニア、タマラ、アニタ、シルク、イネス、ダリア、リタ、セリナ、エフィ、ルシア、エイヴァの二十二人を側室として迎え、ネル姉さん、ルベド、キトリ、ニタス姉さん、フーちゃん、シュテルの六人と特殊な契約を結んだ。



 マーちゃん、リリィはまだ成人前だが、本人たちの希望もあって、学園の中退と同時に責任を取る事にした。


 エフィ、ルシア、エイヴァの三人ともあれから親交を重ね、つい最近になって正式に加わる事となった。


 流石にキャロちゃんはまだだ。当然だ。シュテルと一緒になって大暴れしたのを諌めるのは大変だった。けれどいずれは責任を取らねばな。シュテルの魔改造が進み過ぎてしまった。あの幼女達強すぎるのだ。当のシュテルはキャロちゃんを裏切って大人モードで伴侶に加わったけど。そういう所だぞ。まったく。



 トリア、ミランダ、ナタリア、マカレナの四人もなんやかんやと魔王城に住んで久しいが、今のところそういう気配はない。とは言えミランダは遠慮していただけだ。今後はより積極的にパティを狙っていく筈だ。律儀な子だ。


 他にも、聖教国の司祭ニネットや、バルデム家のデリアさんなんかも頻繁に出入りしている。連れ込んでいるのはキトリやパティだ。いずれ仲間に加えるつもりなのだろうか。


 この日の為に母さんが奮闘してくれたお陰で、アニムスさん、キスカ、ファスタ、シスカの世界樹組の参列も叶った。もちろん竜王様夫妻にもお越し頂いた。フランも竜王様とよりを戻せたようで何よりだ。


 もちろんデネリス公爵閣下やデネリス家のメイドさん達、ヴァイス家やバルデム家、アルバラード家やアンヘル家、他にも多くの者達が魔王城に集まってくれた。


 開催場所はもう少し考えるべきだったかもしれん。カルモナド王国内で式を挙げるわけにもいかんのだけども。


 一応兄貴どもにも招待状は送ったのだが、残念ながら断られてしまった。さもありなん。その代わりに? 元陛下がしれっと参加した。正直あれには驚いた。顔こそ隠していたものの、サロモン爺様と二人で参列していたのだ。流石に招待状は送っていなかった。というかよく身動きがとれたな。まだ軟禁状態かと思っていたぞ。サロモン爺様が脱走も含めて手引したのだろうか。





「さてエリク。約束を果たしてもらうわよ」


 あかん。閉じ込められる。



「絶対逃さないわ♪ 楽しみに待ってたんだから♪」


「安心して。私は最後。傷ついたエリクの心を私が癒やしてあげる」


「ふふん♪ ユーシャの番が来る前に満ち足りさせてあげるわ♪」


 ……本当にやるの? だって十年ずつだよ? 総勢三十二名だよ? 私だけ三百二十年も異空間に閉じ込められるんだよ? 本気で言ってるの? ゆーちゃんを認めてもらうからっていくらなんでも懲役長すぎない?



「まあ待て。落ち着け。初夜くらいは大人しくだな……」


 先ずは四人で過ごそ? ゆーちゃんにも遠慮してもらってさ。私とユーシャとパティとディアナとでさ。なんとかその間に譲歩を引き出して……。



「初夜って一日しかないじゃん」


「それを三百二十年に引き伸ばすのよ」


「観念なさい」


「全員纏めて責任を取るのでしょう?」


 えぇ……。



「ダメだ! そういう話ならユーシャが一番だ! そこだけは譲れんぞ!!」


「それもそうだね。けど最後も私じゃなきゃダメだよ」


「なら十年、いえ。二十年追加しましょう」


「何故だ!? 追加は一晩だろ!?」


「先と後に私達五人で入るわよ。十年間ずつ」


「もうこの際だからユウコさんの参加は認めるわ。だからエリクも観念なさい」


「これ以上ゴネるなら一人二十年にするわよ? どんどん延長されていくわよ?」


「そんなぁ!?」

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