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06-61.妖精王で魔王で女神で竜王で……etc

「なに……これ……」


 ふっふっふ。我が魔王城は荘厳であろう♪



「ロロ。エスコートを頼めるか?」


「ハイ♪」


 私が話を振るよりはロロに任せた方がエイヴァも興味を持ちやすいだろうからな。



「……ついてくる気?」


「無論だ。私もエイヴァと仲良くなりたいからな」


「……」


 まあ焦る必要はないさ。共に過ごせば色々とわかる事もあるだろう。



「私達は別行動させてもらうよ。後はよろしくね♪ エリクさん♪」


 ルシアとエフィはシュテルとキャロちゃんの案内で見学するようだ。あっちはあっちで楽しそうだな。ふふ♪



「それでは私達も出発しよう」


 ここに来る前に魔物除け魔導具の件は全て済ませてきた。これで心置きなく回れるだろう。



「先ズは庭園デェ~ス♪」


 エフィ達が城に入ったからか。そうだな。少し時間をズラしていくとしようか。また喧嘩になっても困るからな。それに庭園からの眺めも絶景だ。必ず気に入ってくれるだろう。



『ギンカもすっかり気に入りましたね』


 まあな。元々ゆーちゃんと私の好みは同じだからな。


『惚気ますね~』


 いや、単に長く共に過ごしたというだけでな。


『冗談です♪ 慌てなくて大丈夫ですよ♪』


 そうか。ならよかった。



「えっ!?」


 ふふふ♪ どうやらエイヴァはここが空の上だとは気付いておらんかったようだな♪



「あ! 主様!」


 ソラが人間態に変身しながら駆け寄ってきた。ファムとフランも一緒だ。ファムが竜達の身体を磨いていたようだ。



「ソラ。服を着なさい」


「あ、ごめん」


 うっかりしていただけのようだ。



「……ヘンタイ」


 何故私が睨まれねばいかんのか。



「客?」


「うむ。エイヴァという。ロロの幼馴染だ。仲良くしてやっておくれ」


「そっか。我はソラ。主様を悪く言うなら食べちゃうぞ♪ ガオッ♪」


「なにこの子……」


 あらら。ソラが折角サービスしてくれているのに。珍しいんだぞ? 初対面の相手にここまで友好的なのは。大概興味すら抱かないからな。よっぽどファムのブラッシングが気持ちよかったのだろう。母上が共に居れば尚の事な。



「そうだ。エイヴァも体験させてもらうか? 竜のブラッシングなんぞ他では経験出来んぞ?」


「っ!? はぁ!? 私になにさせるつもり!?」


 あれ? もしかしてソラの竜形態は見てなかった? それとも見たものを疑ってる?



「ソレヨリ♪ ソラ♪ 背に乗セテクレマスカ♪ この子、エイヴァに魔王城の全貌を見セテアゲタイノデス♪」


「え~。まあいいけど。主様も乗るんでしょ?」


「うむ。そうだな。久しぶりに乗せてもらおうか」


「ならいいよ♪」


 ソラが再び竜の姿へと変化した。



「えぇぇぇぇえええ!?」


 ふふ♪ 流石に眼の前でもう一度変身されては、受け入れぬわけにもいかぬよな。



『いっくよ~』


 戸惑うエイヴァをさっさと摘んで背に乗せたソラ。私とロロもひょいひょいっと乗せて、早速大空へと飛び上がった。



「わっ!? わわ!!?!?」


 エイヴァは慌てて私に抱きついた。揺れに怯えて咄嗟だったのだろう。なんなら私に抱きついている事にすら気付いていないようだ。



「うわ~……」


「どうだ? 驚いたか?」


「驚いたかだって!? 驚くに決まってるじゃん!! 当然でしょ!!」


「ふふ♪ それは何よりだ。城に興味を抱いてくれたか?」


「エリクさ、えっと、魔王さ、ま?」


「エリクと呼び捨てておくれ。それから魔王の時はクシャナだ。エリクは妖精王としての名だ」


「妖精王?」


 一から説明すると長くなるな。後程降りてからにするべきか。



『主様! 竜王としての名前も考えといて!』


「竜王? なんの話だ?」


『だって主様は我の伴侶だよ? つまりそれって将来竜王になるって事だよね』


 マジか。考えた事もなかった。


『ギンカには女神アーエルの名もあるじゃないですか』


 え? それも継続なの? 母さんの立場を回復させる為に路線変更するんでしょ?


『それはそれです♪ 既に主様から賜ったのですから♪』


 そういえばそうだった。



「今の声なに!?」


『ネルケと申します♪ どうぞお見知り置きを♪』


 わざわざ聞かせていたのだな。



「ハニィは名前が多イデスネェ~♪」


 妖精王エリク、魔王クシャナ、女神アーエル、そして次期竜王。兼任しすぎじゃない? 身体一つじゃ足りないよ? いや、身体も心も二つあるんだった。二つで一つ。そう考えるとユウコも私の名前の一つか。



「竜王の件はあくまで竜王の伴侶というだけでは?」


『だぁ~め! 主様が竜王! お母さんもそうしろって!』


 なるほど。これは竜王様の方にも話がいってそうだな。今度挨拶しとかないとマズそうだ。



 そもそも私は竜族でも妖精族でも神でもないのだけど、本当にそんな大層なお役目ばかり引き受けてしまってよいものなのだろうか。


『そういう悩みは後にしましょう』


 ……だな。折角エイヴァも色々と興味を持ってくれたようだし。



「もしかしてヴァイス家の名前も継ぐの?」


「ソレは良イ考エデェ~ス♪」


 人王か。そういえばその役職はまだなかったな。そもそも今のヴァイス家は王族じゃないけど。



「ヴァイス家はエフィが継ぐのだろうが」


『エフィとルシアが家族に加わって集約されるのでは?』


 それカルモナド王家がまたブチギレるやつ。なんならカルモナドを支配する為の手口とか思われそう。



「やっぱり二人の事も狙ってたの!?」


 やっぱりって何さ。



『いずれは人王だけでなく、大統領も加わるかもしれませんね♪』


 世界征服でもする気かな? いや、その気がない魔王の方が不自然か。そんな事ない?

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