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万能回復"薬"に転生しました!? ~ どうしても飲んでもらえないのでこの子(達)と生きていきます ~  作者: こみやし
06.王都編・最終章

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06-24.姉妹と家族

「あらエリクちゃん♪ いらっしゃい♪」


「こんにちは、ジュリちゃん。今日は指輪の追加をお願いしたくてな」


「はじめまして♪ いつも銀花がお世話になってます♪」


 ゆーちゃんと姉さんズを紹介すると早速ゆーちゃんはジュリちゃんと仲良く盛り上がり始めた。お陰で今回は叱られずに済みそうだ。その調子で頼むぞ、ゆーちゃん。



「あら~♪ ゆーちゃんたら面白い子ね♪」


「ジュリちゃんもよ♪ もっと話を聞かせてほしいわ♪ 特に冒険者時代の♪ あの人形を手に入れた時の事が気になっていたの♪」


 そういえばあの人形も母さんが作った神器だったのかもしれんな。



「神器というより呪具と呼ぶべきでしょうか。我々に隠れてコソコソ作っていたようです」


「それまだ他にもあるって事じゃん」


「いずれは集めねばなりませんね」


「だよね~」


 あれ? そういえばスノウって?



「今更だけどスノウの記憶が消えてしまったのって」


「ええ。樹力の負荷に耐えきれなかったのでしょう。完全に焼き尽くされています。おそらく彼女の記憶が戻る事は二度と無いでしょう」


 そっか……。



「あれだけの呪いを浴びて尚生還した彼女ならば大樹の下でも生きられるかもしれません」


 聖女みたいに? ありそうな話だ。



「銀花! こっちに来なさい!」


 ゆーちゃんが呼んでいる。いつの間にか指輪作りの打ち合わせが始まっていたようだ。



「ダメよボャッとしてたら♪ ペアリング作るんだから♪」


「にしてもよく許可なんか貰えたよね」


「え? 許可なんて貰ってないわよ?」


「は? え? じゃああの話は? 私聞いたよね? ゆーちゃん答えたじゃん。問題は無いって」


「ええ♪ 言質は取ったわ♪」


「ちょっと」


「いいじゃない♪ 私が贈るだけよ♪ 銀花がどう扱うかは任せるわ♪」


「それはズルいよ……」


「三人とも贈るだけなら私の自由だって言ってくれたわ♪」


 言質ってそういう……。



「ゆーちゃんのイジワル」


「うふふ♪」


 なんでそんな楽しそうなのさ。



「あらあら。エリクちゃんが随分と可愛くなっちゃって」


 ジュリちゃんまで怒るどころか変な感心してるし……。



「ほ~ら♪ 気にしてないで一緒に考えましょう♪」


「そんな事情があったのにジュリちゃんに頼むなんてほんといい性格してるよね」


「パティに頼まなかっただけマシでしょ♪」


 そんな意地の悪いことしたら流石にキレると思う。



「フーちゃんも特別なやつがいいな♪」


「なら私もお願いします」


「いっその事我々で共通のものにしてはどうだろう」


「違うよニタちゃん。フーちゃんとルベちゃんが欲しがってるのは家族リングじゃないよ」


「私は……普通のでいいです……」


「ネルちゃんも欲しいってさ」


 勘弁してください……。




----------------------




「聖女の肉体が出来たのだな」


「そのような呼び方はおやめください。私の事はどうぞシスカと」


「よろしく、シスカ。今日はお主に客人を連れてきた」


「……久しぶり……婆さん」


「あら。随分と可愛らしい姿ですね。繝?ぅ繝ォ繝ゥ」


 なんて?



「ソラ」


「それが今の名ですか。ならばそのように」


「……そっちこそ随分変わったね」


「どうやら呪いと一緒に幾分か記憶も抜け落ちているようです。残念ながらあなたの母の行方については存じません」


「何故私達がそれを聞きに来たと知っているのだ?」


「忘れたのですか? 私もシュテルの内に在ったのですよ」


 そうか。シュテルも竜王国に同行しておったものな。


『随分半端な記憶喪失ね』


 ゆーちゃん疑ってる?


『あり得る話でしょ。何か話したくない事があるのかも』


 単純に協力するのが嫌とか?


『神を嫌ってるからって流石に親友の娘にまで意地悪しないでしょ』


 それもそっか。ならそんなソラにすら話せない都合の悪い事情があるのかもね。



「どうぞこちらへ。お茶を淹れて差し上げます」


「いらない。もう用は済んだ」


「そうですか。では」


「待て待て。私はもう少し話しがしたい。ソラも付き合っておくれ」


「……わかった」


「どうぞ」


 この二人仲悪いの? ソラが一方的に苦手に思っているだけ? その割には見て分かるくらいにはソワソワしてるぞ?


『緊張してるだけでしょ。別に二人とも悪感情は抱いてないと思うわよ。そりゃあソラの方にはトラウマとかもあるのかもだけど、それはそれとして世話になった事も理解しているんだもの。この子はそんな薄情な子じゃないわ』


 まあソラにとっては育ての親だものな。それも百年以上前に別れた。感情の整理が追いつかないのも当然か。シスカの姿も言動もソラの知るものとは随分違うのだろうし。



「主様?」


「行かないのですか?」


「あ、いや。すまん。行こう」


 今の二人が振り返った仕草はそっくりだった。なんだかんだとちゃんと親子もしていたのだな。少し安心したかも。

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