表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死体が無いなら作ればいいじゃない♪  作者: たしぎ はく
1stシナリオ~プロローグ~
5/63

お前ら逆ナンされたことある?あ、石、ちょ、痛、石投げんな!!(後編)

 後編です。

 


 ああ、そうだ、お姉さまのプレイヤーカードだけど、


リラ ♀ 17 バーサーカー


HP 32

MP  0

At 45+28

De 18+5

Sp 19-10


装備スキル 大剣LV3 双剣LV1 大楯LV1

職業スキル 殲滅LV2 突撃LV3 硬度LV1

特殊スキル 無し

補助スキル 無し

称号    無し


 また、装備が


武器  鉄の大剣 At+23、Sp-10

頭部防具  無し

胴部防具  ブロンズメイル De+5

腕部防具  無し

脚部防具  無し

アクセサリ 力のローブ At+5


 お姉さま改め、リラ、…バーサーカーだって?

 

 見た目に似合わ無さすぎるんだけど。


 なにはともあれ、とりあえずは『小さな森』へGO!


          ☆☆☆


 『小さな森』にポップするモンスターは、バット(まんまコウモリ。吸血うざい)、ラフレシア(倒すと腐臭を発生、敵が寄ってくる)、キラービー(デカイ蜂。麻痺毒持ち)の三種類。


 全種類スキル持ちだが、そんなたいした効果は無いので、身構えず気楽に行こう(by聖夜)


 フロア移動後すぐに、モンスターと遭遇。


バット HP26 MP19 At13 De4 Sp20

スキル 吸血《敵にダメージを与え、そのダメージ分回復》


 ×2体。とりあえず、聖夜は傍観。こいつが戦闘に参加したら無茶苦茶になるからな。


 まず、リラと一体ずつ相手する。


 勢いよく地面を蹴ってバットにメイスで殴りかかる。インパクトの瞬間、使役系能力(アビリティ)《魂の鎖》発動。バットの動きが止まる。


 ラットゾンビ二体分を“使役”し、魂で鎖を作ってバットを縛り付けたのだ。


 ちなみにMPは8消費(魔法を使うとMPが減るのは当たり前)。MP22/25+5。


 羽ばたく事ができなくなったバットは地面に落下。とりあえずメイスで殴りつける。バットのDeは4。対する俺のAtは1+4。計算上26回殴れば倒せる。


 が、丁度二十回殴りつけた所でバットの拘束が消える。一度距離を取り、スキル《吸血》を発動させるべくがむしゃらに突っ込んでくるバットを避ける。


 そして、ここで、憑依系能力(アビリティ)『武器憑き』を発動させる。


 樫のメイスの形が大きく変わる。


 憑依させたのはゴブリン×2。メイスの打撃部分が刺々しい形に変わり、攻撃力が上がる。At更に+4。つまり、これで合計攻撃力は9となる。


 メイスの、恐らくゴブリンのとがった爪の顕現である部分で打撃。


 いや、これはむしろ打撃ではなく、杭を打ち込む感じである。


 《吸血》を避けつつ二回殴り、バットを撃沈させた。


 同時に、憑依も解除した。


 ゾンビにも耐久値があるのだ。


 休ませれば回復するけど。


 そして、ゾンビの耐久値が0になったら、しばらくの間使役できなくなる。


 だから、ゾンビは多ければ多いほどいいのだ。


          ☆☆☆


 さて、そろそろ説明しなければならないかと思うんだ。


 さっきから使いまくっていた能力(アビリティ)の説明をしようと思う。


 スキルとどう違うのかって?


 そうだな、『樹』に例えて説明したら分かりやすいだろう。


 まず、スキルを樹の幹に例えるとしよう。


 俺のジョブは死霊使いだから、スキル操魂が幹だと思ってくれ。


 その樹の根っこがクロウ、つまり俺だな。


 その樹の根が吸い上げるのがMP。


 樹の幹から生える枝が能力(アビリティ)ってことだ。


 つまり、樹の幹が太いほど、スキルのレベルが高いほど、たくさんの枝がつくし、能力もたくさん使えるようになれるということだ。


 以上、説明終わり。


 ただ、モンスターの持つスキルは単純に技としてのスキルなのでその辺注意。


          ☆☆☆


 バットをゾンビ化し、霊魂状態にて待機させた俺は、とりあえず聖夜とリラの所に戻る。


 リラは、速攻バットを倒して戻っていたみたいで、待たせたみたいだ。


「面白い戦い方をするんですね、クロウさん」

「ああ、死霊使いだからな」


 フレンド登録してあるプレイヤーに職業を隠す必要は無い。


 が、リラの顔に浮かぶ笑顔が若干固まった気がするのは気のせいだろうか。


「あの、死霊使いの攻撃力って、確か最強の武器を装備しても、最高値で55なんじゃあ……」


 俺の笑顔が引きつったのは言うまでもない。


「なんだ、知らなかったのか? クロウの事だから知ってるとばかり思っていたんだが?」

「事前情報は一切見てないんだよ! 俺は攻略本片手にゲームするのは好きじゃないんだ」


 そう、それこそ俺の十六年曲げなかった信念なのだ。


 ……ゲームの事前情報こそ絶対に見ないが、プレイ後はたまに覗いたりするんだけどな。

 

「でも、憑依させれば武器のAtが上がるので問題なし! 以上、この話題終わり!」


 あぁ、死霊使い無双も夢ではないのさ!


 クロウ十六才! 夢は最強のゾンビ軍団を作り上げる事!


 そのまましばらく進むと、ラフレシア×1に遭遇した。


ラフレシア HP12 MP4 At15 De3 Sp2

スキル 腐臭《HPが0になった時、周囲にいる敵モンスターを呼び寄せる》


 リラが一刀両断。


 お姉さま強えー。


 しかし、すぐにスキル腐臭が発動、ラフレシア×7出現。


 聖夜がいるから全滅はしないが、あの馬鹿、幼女がいないとただのドSだからな、最悪俺とリラの片方、あるいは両方死ぬまで動かないかもしれん。


「ここは細道だ! 挟まれたらヤバイ! 広いフロアまでいったん逃げるぞ!」


 聖夜の声に促されたわけじゃないが、その意見はその通りなのでここは一度ラフラシアに背を向け、全速力でダッシュ。


 細道を進み、広いフロアに出るまで走る。


 幸い、ラフレシアのSp値は2と、無茶苦茶遅いので、余裕で逃げられる。

 

「この先はフロアだ、急げ!」


 瞬間移動みたいな速度で細道の端まで進んでいた聖夜が振り返って言う。


 …Sp値高すぎだろ。いつスタートしたのかさえ見えなかったぞ?


 ともあれ、追いついたのでその先に進む。


 その広いフロアに踏み込んですぐに聖夜の姦計に気付き、舌打ちする。


 そう、聖夜はロリコンであるのと同時に、ドSなのだ。


 細道を駆け抜けるとそこは、モンスターハウス(モンスターが大量に出現する部屋のこと。狭い部屋であることが多い)だった。鬱蒼と生い茂る木々の間に背の高い草木が生え、入り口出口以外完全に密閉されたフロア(要するに小さく区切られた空間)だ。


 数えられるだけでバット×8、ラフレシア×9、そして、始めてみる蜂モンスター、キラービー。それも七体。


キラービー HP7 MP8 At8 De8 Sp8

スキル 麻痺針《攻撃と同時に相手にマヒ状態付与(75%)》


「パラメータに8が多いのはきっと蜂とかけてるんだと思うよ?」

「うっせえ、自分にだけステルスかけずに出て来い!」


 フワハハハハハ、という馬鹿の声の方に向けて石を投げておく。どうせ当たらんだろ。 


 どうする、リラ、と後ろを向くと、ラフレシア二十体くらい相手にしているお姉さまがいたので、時計回りで後ろを向いた勢いそのままもとの方向を向く。わーい一回転。…何やってんの俺。


 そして、両手を広げ、モンスターどもに向かってこう言ってやった。


「お前ら全員ゾンビにしてやんよ!」


 はい、自分を鼓舞する為です。耳が赤くなってるって? わざわざご指摘ありがとう!


 まずMPポーションでMPを全回復。


「憑依系能力《自分憑き》発動!」


 聖夜ゾンビ二体を自分に憑依させる。MP16消費、残りMP14。


 プレイヤーのゾンビを自分に憑依させる事により、どうなるかって?


 一番近くにいたキラービーを殴り倒す。一撃死。


 パラメータが一人につき二倍になる。ただ、二人目からは四倍、八倍になるのではなく、二倍の次は三倍、三倍の次は四倍と、徐々に上がる。


 俺の合計Atは5なので三倍で15。キラービーを屠るには十分だ。


 そのままメイスを右に振り、ラフレシア撃破。


 そしてメイスを振ったまま遠心力で体を流すようにして、キラービー×2のマヒ針を回避。


 着地後、スキルを出した後の硬直時間の間にキラービー二体撃破。


 更にキラービー二体を殴りつけ、残りの一体を殴ろうとしたとき、バット八体が全て突撃してくる。


 それを、メイスを右に振りバット三体を巻き込みつつ遠心力を利用し右に吹っ飛んで回避。


 着地に失敗し、ゴロゴロ転がる。


 そこをキラービーのマヒ針に刺された。


 痛っえ! しかもマヒ状態になった! 


 マヒ状態とは、動けなくなるのではなく、Spが四分の一になる状態の事である。つまり鈍速。


 俺のSpは4。それが三倍されている状態なので12。それを四分の一だから、Spが3になる。


 今までのスピードが無くなる。MPポーションこそ聖夜からカツア……コホン。譲り受けていたが、状態異常回復のポーションはカツア貰っていなかった!


 なので、スピードは捨て、とりあえず攻撃力を上げることにする。


 キラービーとラフレシアは一撃で殺れるが、バットは無理なのだ。


 と言うわけで、


「憑依系能力《武器憑き》発動!」


 作りたてのキラービーのゾンビを一体、バットのゾンビを一体メイスの憑依させる。


 すると、メイスの打撃部分に鋭い牙が顕現。At+2×3


 合計Atがこれで21。


 さっき巻き込んだ死に掛けのバットを連続で三体撃破。


 その後すぐに俺を刺しやがったキラービーを撃破。これで、キラービー全滅。


 残りのバット五体を次々殴る。すると、五体のうち四体の動きが鈍くなる。なぜか? キラービーゾンビを憑依させたから、スキル、マヒ針が発動したのだ。


 ついでに、バットのスキル 吸血も発動したのでキラービーから受けた分のダメージも回復する。


 もう一度ずつバットを殴り、これでバットを全滅させる。


 そして、ラフレシア残り八体に向き直る。


 向かって右手にいるラフレシア三体を殴りつけ、屠る。


 ちなみに、メイスの憑依はといた。


 憑依は無くともラフレシアは倒せるからだ。


 それに、消耗もするしな。……なんとでも言え。…あ、やっぱ止めて、傷つくから!


 その後、自然に解ける事が無いはずのマヒが何故か解けた俺は、素早さでラフレシアを圧倒し、全滅させた。……多分、どっかの馬鹿が待つのに飽きたんだろう。解麻痺ポーション投げつけたんだ、俺の顔面に。


「うがあぁぁぁぁぁあ!」


 雄叫びとともに、石をポーションのビンが飛んできた方に投げる。


 リラが全部のモンスターを倒して合流するまで、雪合戦の雪の代わりに石を、当たれば水の代わりに血が流れる雪合戦は続いた。


          ☆☆☆


「クロウさん、ラフレシアを倒しまくったでしょう? 私のところにラフレシアが更に三十体くらい来て大変だったんですからね!」


 上目遣いは結構反則だと思う。しかも、リラはなんだかんだで最初にいた二十体+俺が倒したラフレシアが呼び寄せた三十体を全部倒している。


 ……無敵お姉さま素敵!


「俺のところにラフレシアが来なかったのは多分、細道をリラが塞いでたからだろうな」

「ということは、この先は違うフィールドなんですね!?」

「そうだ。次のフィールドは、『ナイロック湖』。澄んだブルーの水に、穏やかな湖畔は、とても美しかった」


 いつのまにか、馬鹿が移動してきて俺とリラの話の輪に入り込んでいる。


 しかし、消耗した俺とリラのHP&MPを回復させてくれたので、今回は許した。


 そして、俺達は一息ついた後すぐに、まだ見ぬ(馬鹿は目障りなので人数に数えない)『ナイロック湖』に向けて歩き出した。


 泳げるのかな? 湖。




 感想、誤字脱字、欠点など、感想お待ちしております。


 また、誰かこの小説の略称を考えてくれる親切な人も募集しています。


 宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ