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死体が無いなら作ればいいじゃない♪  作者: たしぎ はく
3rdシナリオ~第一章~
33/63

第一話:エキシビジョンイベント

 やっと、ほんとうにやっと本編に入った!


 あっという間に十日過ぎて、9月14日土曜日。


 俺と聖夜は、東京都南西部全体を占める総面積547k㎡の『中津自然公園』に来ていた。


 ここ『中津自然公園』は、どこかの大富豪からゲームクリエイト中津が買い取った土地で、今は一般開放されている。


 そしてこの公園は五つにエリア分けされており、北部から順番に


北部  『アスレチックエリア』

東部  『フォレストエリア』

南部  『キャンピングエリア』

西部  『ウォーターエリア』

中央部 『センターエリア』

 がある。


 北部『アスレチックエリア』は名前のまんま。


 滑り台やブランコなどのオーソドックスなものから全部クリアできたら忍者になれるんじゃないの? とも思える難解なアスレチックなど、かなりバリエーションも豊富。これなら多分何度来ても飽きないだろう。高校生である俺でも楽しめそうだ。主にサバゲー方面で。


 時計回りに東部『フォレストエリア』。


 ここは、ほとんど自然林のまま手が加えられていない。


 遊歩道が設置されているだけだ。


 ちょっと散歩するにもちょうどいいし、登山者のためのコースも、ロッククライミングのための崖も、マウンテンバイク専用の道まである。


 次に南部『キャンピングエリア』。


 これは五つのエリアの中で一番面積が小さい。


 まあ、キャンプ専用のひらけたエリアだからそんなに広くなくてもいいのか。


 テントを張るスペースだけでなく、コテージ(有料)、ログハウス(有料)まである。


 その次が西部『ウォーターエリア』。


 名前のとおり、大きな川が中央に流れており、泳ぐことができる。


 また、夏場はウォータースライダーが運行されている。


 ちなみに川の上部には滝もあり、滝の上からそこに飛び込むためのジャンプ台なんてのもあるが、それはやはり夏しか使えない。


 最後に中央部『センターエリア』。


 ここはすべてのエリアにつながっており、東京駅からと中部方面、東北方面からの三つの直通の私鉄が通っている。


 というかここの公園はこの私鉄を使わないと入場できない。


 まあ、入場料みたいなものだ。


 片道五百円だし、ほかのアミューズメントパークに行くことを思えば安い安い。


 駅は三階建てで、一回は売店、二回はレストラン及び切符売り場、三階がホームになっている。


 電車は公園外に出るまで空中を走っていくのだ。


 さて。


 ここのセンターエリアには、本部や迷子センター、簡単な売店などが有り、コテージやログハウスのレンタル申請もできるほか、水鉄砲や虫取りあみなども売っている。


 これらのことは本部に置いてあるパンフレット(無料)に書いてある。


「さて、俺たちはどこに行けばいいんだ?」

「阿呆が。『R-convert(リアル-コンバート) gear(ギア)』の説明書に書いてあっただろう?」


 えーっと。ゲームの説明書とかは操作方法以外読まない主義なんで………。


「…はぁ。あのな、俺たちは中央部特設会場集合だ。そこに係の人がいるから先の説明はけとさ」


          ☆☆☆


「では、こちらが控え室の鍵となります。1時になったら『R-convert  gear』の電源をONにしてそのあとは係員の指示に従ってください。電源の入れ方ですが、『R-convert  gear』を右腕に装着して『コンバートイン』と声に出して発音するだけです。では、1時まで控え室で待機していてください」


 女性の係員さんを見つけたので話しかけてみたところ、二つルームキーを渡された。


 俺は11号室。


「お前は?」

「ああ、12号室だ」


 成也は隣の部屋か。


          ☆☆☆


 特設会場の裏に、今回のためにわざわざ作られた控え室があるとは聞いていたが、控え室というか、普通に生活できるくらいには一部屋が広い。


 どんだけ金が余ってるんだ、GCN(ゲームクリエイト中津)


 1時まであと2分だ。


 持ってきた荷物を置き、部屋の鍵を閉める。


 そして『R-convert  gear』を取り出し右手に装着。


 残り三十秒。


 時計を睨みつけるように見る。


 秒針が進むのがすごく遅く感じる。


「五、四、三、二、一―――――――」


 右手を上に振り上げる!


「コンバートイン!」


          ☆☆☆


 VRゲームにダイブするときに感じる独特の浮遊感を感じ、視界が一瞬ブラックアウトしたあと、鮮明な世界が――――――


「ってあれ?」


 さっきまで俺がいた部屋だ。


 故障だろうか?


『1時になるまで起動することはできませんので、フライングしようと思ってもダメですからね?』


 さっきの係員のお姉さんの言葉が脳内でリフレインする。


 時計を確認する。


 1時1分2秒。


 1時を超えてる。


 一応この部屋の時計がずれてることを考慮して、携帯電話の時計(電波時計のためにズレなし)を確認しようとカバンに手を伸ばし――――


 右手におよそ現実世界で見ることのなかった真紅の模様―――職業紋様(ジョブマーク)が俺の右腕で光を放っていた。


 はい?


 まさかと思い、左腕も見てみる。


 そこには、予想通り、赤、青、黄、緑の四色のウロコが生えていた。


 部屋の玄関まで行き、姿見に全身を映す。


 癖のある黒髪は十六年間慣れ親しんだ俺のもの。


 瞳の色は『Treasure online』の俺の分身―――クロウと同じ燐光を放つ真紅。


 装備はゲーム内の物と同じ。


 急所だけがカバーされている邪神シリーズの鎧。


 つまり。


「つまり、『R-convert  gear』は、現実世界にゲームのルールを持ってこようってことか?」


 ピーンポーンパーンポーン


『今回の『R-convert  gear』エキシビジョンイベントに参加するプレイヤーの方は、特設会場にお集まりください』


 放送が入った。


 これが係員さんが言っていた指示だろう。


          ☆☆☆


「諸君! この『R-convert  gear』エキシビジョンイベントへの参加感謝しよう!

 しかし君たちはゲームをしに来たのであって長ったらしい話を聞きに来たわけではないのだ。早速このイベントのルールを確認しようか」


 特設会場の作りは、広場があって、隣接するように舞台がある感じ。


 その上で中津柔禅、成也のお父さんが開会の挨拶及びルール説明を行っている。


「ここにいる『Treasure online』、『Only Fameil Online』、『Only yours Online』、『G-FIRE online』、『Natural online』を代表する十人、君たちにはサバイバルゲームをしてもらう。『Treasure online』が赤、『Only Fameil Online』が青、『Only yours Online』は黄色、『G-FIRE online』は黒、『Natural online』は白に色分けしてある」


 柔禅氏が言い終わると、視界にここにいる色分けされたプレイヤーの名前が表示される。


「そして、君たちの勝利条件。それは、自分の色を一番多い色にすること。

 他の色を減らす方法としては、

 一つ、敵対するプレイヤーを倒す。脱落させて減らす方法だ。

 二つ、降参して敵の傘下に下る。これは味方を増やすことができるが、君たちゲーマーはこういうのが嫌いだろう?

 まあ、主なルールはこんなものだ」


 ふむふむ。


「制限時間は今日は午前2時半から午後10時。明日は午前9時から午後10時、明後日が午前9時から午後5時だ」


 結構長いな。


 というか、その時間割だと食事を取りながらも敵から狙われるってことか?


「朝食の時間は午前7時から午前8時半。昼食は正午から午後3時まで、夕食は午後5時から午後8時までだ。その時間のうちに各エリアに一つずつある食堂でとってくれ。もちろん必ずしも食べる必要はない」


 えっと、つまり食事中は無防備になると。


「そしてエリアだが、この『中津自然公園』内の駅構内を除く全てだ。この公園の敷地内ならどこに行ってくれても構わない」


 広い、な。


「さて、君たちには10000ずつHPを上げよう。その他のパラメータは君たちがゲーム内で使っていたアバターと同じに設定してある」


 あんまり変わらないな。


「最後に、運営側からたまに送られてくるメール―――ミッションがあるが、それに参加するかしないかは君たちの自由だ。受けなくともデメリットはないが、受けてクリアすればこのゲームを有利に進めるための補助が受けられる。例えば、1時間ノーダメージなどな」


 ミッションは可能な限り全部受けることにしよう。


 そう決めた。


「ああ、そうだ。言い忘れていたがこの大会内においてダメージのフィードバック率は100%、受けた攻撃の痛みが全部自分にくることを覚えておいて欲しい」


 うわ……。


 嫌だな。


 剣とかで切られたら超痛いんだぜ?


「そうだ、さらにもうひとつ言い忘れていたことがある。君たちのアイテムボックスの中身は全てこちらが預かっている。だから、回復アイテムなどは園内で手に入れるかミッションのクリア報酬として受け取って欲しい」


 そういって柔禅氏はプレイヤー全員――――俺たちを見回した。


 しかし俺はそれどころじゃなかった。


 なんだこのルール!


 なんだこの緊張感!


 そしてなんだ! このワクワクする気持ちは! 


 超楽しそうじゃないか!!





 そして柔禅氏は一通り俺たちを見回すと、聞いた。

  

「それでは、何か質問がある者はいないか?」




 

 はい、今から七月四日正午までこの大会について疑問に思うことを募集します。


 それ以降でも答えることはできるかもしれませんけど、やっぱり本編で説明したほうが楽ですので、気になることがあれば本当に感想だけ無しで、


 疑問点・・・だけ


 書き込んでくれればそれで結構ですので、是非ともよろしくお願いします。


 あ、書き込みは感想コーナーでお願いします。




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