ロリコンの散り際は美しい。あ、馬鹿限定の話だからね!!
感想、誤字脱字、欠点等、是非 コメントください。
宜しくお願いします。
と言うわけで『レイオリア宿場町』からお送りします、クロウです。こんにちは。
あの後最終的にゴブリン×5、ラット×4、聖夜×1の、10体に霊魂は増えた。というかそもそも、霊魂の単位って、体、でいいのか? 調べるのも面倒くさいのでこのままで。
で、『レイオリア宿場町』の説明だが、道具屋や宿屋も多く、さらに、値段が良心的らしい。
建物は藁葺き屋根で、背の高いものは無く、のどかながらも活気を見せる、温泉街みたいなまちだ。
名前に「宿場町」ってつくから、捜せば温泉も有るかもしれない。
ああそうだ、スキルのレベルが上がった事を報告しておく。
クロウ ♂ 16 死霊使い
HP 16
MP 25+3
At 1+1
De 6
装備スキル メイスLV2 ワンドLV1 魔道書LV1
職業スキル 繰魂LV3 使役LV1 闇魔法LV1
ほか変化無し。この前言い損ねたけど、♂の横にあるのレベルじゃなくて年齢なんでよろしく。
あと、運営側から補正入ってパラメータにSp、スピードが追加された。開始三時間で追加とか、もう、運営ったら抜けてるんだから。
というわけで、俺のは、Sp 4。
魔法系職だからこんなもんだろ。
ちなみに、補足いらんかもしれんが一応言っておく。
今回追加されたこのスピードっていうパラメータなんだが、Sp値が高ければ高いほど、モンスターや敵プレイヤーとの戦闘時に素早く動け、更に、移動時の移動速度の速さもこのSp値に依存する。
だから、現在俺は移動速度がとんでもなく遅い。
と言うわけで、やってきました武器屋さん!
俺の持ち金は136D。36Dはモンスターが落としたのを拾った物で、100Dは元から持っていたものだ。
さっそく三人連れ立って入店。
「ほぉぉぉぉ」
「うぉぉぉぉぉぉぉお!」
最初のが店に入った時のサーラの声で、後の野郎の声は聖夜。
気持ち悪いので殴っておいた。パーティ間攻撃なのでノーダメージ。おぉ、これは永遠に殴り続けることが出来るサンドバッグじゃないか。伝説級宝よりいいものを発見したぞ。
まずは筋骨隆々、ザ・店主って感じのNPCに話しかける。
「よう、兄ちゃん。兄ちゃんの職業はなんだい? いい武器を用意してやるよ。
樫のメイス 45D 《樹の枝を加工し武器の威力を挙げたもの》 At+4
樫のワンド 50D 《樹の枝を加工し杖状にしたもの》At+2 MP+5
闇の魔道書LV1 55D 《禍々しいオーラが出てる魔道書》スキル+闇魔法
どうだい、気に入ったのはあったかい?」
とりあえず樫のメイスを購入し、残りは94D。
次は防具屋だな。
☆☆☆
防具屋でも似たような感じで、俺は漆黒のローブ(30D)、魔道師の服上下(60D)を購入。
即装着。
クロウ ♂ 16 死霊使い
HP 18
MP 25+5
At 1+4
De 6+4
Sp 4
スキルは変化無し。
こんな感じか。
ただ、残念な事にSp+の装備が無かったのが少し残念ではある。
とりあえず、今後の方針を決めるべく町の中央広場に来た。
広場の中央には街周辺の地図があるからである。
東:大いなる海
西:小さな森
南:初心者の森
北:スマボ洞窟
「で、どこがいい?」
「海がいい! 絶対海!」サーラな。
「海に行く! 誰が何と言おうと海!」もちろん馬鹿。
「ちなみに選んだ理由は?」
「海だから! 海なんだよ!」サーラ。
「サーラちゃんだから!」馬鹿。
「黙れこらロリコン。お前はサーラに、サーラのために死ね、ただし死んでもサーラは悲しまないって言ったら死ぬのか?」
「もちろんだろ!」
「サーラ、よく聞けよ? 今からお兄ちゃんが言う事をよ~く聞いて、あの馬鹿なお兄ちゃんに言うんだよ?」
「わかった!」
「その剣で自分のお腹切って」「その剣で自分のお腹切って」
「ただし死んでもサーラは悲しまない」「ただし死んでもサーラは悲しまない」
☆☆☆
海に来た。
「うわぁ、海だ! おっきい! おっきいよ! お兄ちゃん!」
「あぁ、大きいな」
我が妹の感性は、非常に豊かでよろしい。…ボキャ貧なのにはこの際眼を瞑ろう。
しばらく海辺を歩いて、すぐに騎士っぽいNPCに止められた。
「お前は、トレジャーハンターか?」
Y/N
もちろんイエス!
「俺は、王国軍騎士隊として、言う。お前達をトレジャーハンターとは認めない。もし認めてほしければ、そうだな、『ケインの推薦状』を持って来い。王国軍騎士隊長ケイン様に認められたならお前達もここを通してやろう。ケイン様はこの大陸の最大の商業都市『フリネジア』にいる。そうだな、まずは『小さな森』にでも行って自分を鍛えてみたらどうだ?」
これはつまり、小さな森に行けって事なんだろうな。
「止められちゃったね、お兄ちゃん! 次は『小さな森』ってとこに行くんだよね?」
「ああ、あれは多分フラグだろうな」
「お兄ちゃん、フラグってなに~?」
「言われたとおりにしとけばイベントが発生しますよ~、ってことだ」
嘘は言ってねぇ。
俺が踵を返すと、サーラも、とててて、とついて来る。…和むなぁ。
踵を返した俺に、白が一つ増え計11になった霊魂がついて来る。
聖夜こと馬鹿の辞世の句は、
「私はロリコンじゃなぁぁぁい!!」
だった。
腹を買ったばかりの銅の剣でかっさばいた聖夜は少し輝いて見えた。
「聖夜、お前の死は犠牲にしない。だから、おとなしく死ね、復活すんな」
そもそも、死自体が無駄だったわけだが。
あと、聖夜の死を有効活用するったって、どうやればいいのか分からなかった。
よし、さしあたっては聖夜ゾンビをボスモンスターに突撃させて遊ぶ事としよう。
次の目的地は小さな森だが、今日は一度ログアウトして夕食後またダイブ(VRMMOゲームにログインすること、と言う意味で俺は使っている)しようと思う。
あ、最近思ったんですけど、この小説長くないですか? 題名。
誰か親切な方は略称を考えていただけないでしょうか。
そうです、これは、丸投げって言います。
感想の欄に略称考えて書いていただきたいです。
是非に!
ああそうだ、次回はクロウが能力使いまくる予定です。
楽しみにしていてくれたら嬉しいです。