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第1話 ほら。こっちにおいで。友達になろう。

 美しいムウ博士と不思議なかわいいもふもふたち。けものロボットと友達なろう。


 ほら。こっちにおいで。友達になろう。


 白いもふもふとした猫と犬と狐をたしたような、青色の瞳をした小さな体の、背中に小さな薄い紫色の翼のある、なんだかとっても神秘的な雰囲気を持っている、(神様の動物みたいだった)そんな不思議な生きものが大きな群大きな広いお部屋の中にある群青色のソファーの上からじっと大きなスクリーンを見ながら不思議な記号のカラフルな光学模様のキーを叩いている一人の美しい白衣を着ている少女の背中を見ている。

 そこにいるのは『もふもふ』と呼ばれているけものロボットだった。

 もふもふは世界一の会社である『迷いの森』が作っているロボットの友達(ペットではなくて友達だと言うことにとってもこだわっていた)だった。

 作ったのは小さな子供のころからロボット工学の天才と言われたまだ十五歳のムウ博士。

 もふもふは世界中で大人気になって、ムウ博士はもふもふたちで世界中をいっぱいにするために迷いの森を作って、そのままあっという間に、数年くらいで、迷いの森は(お金も人の数も)世界一の会社になって、ムウ博士は世界一のお金持ちになった。

 もふもふの数は最初は少なかったのだけど、すぐに数十種類、数百種類と人気と一緒に増えていった。(もふもふ図鑑などもあった)

 ごはんを食べない、(充電でよかった。ロボットだから)体を丸洗いできる、(専用の洗濯機みたいな機械があった。別売りだったけど)攻撃的にならない、爪や牙がない(自分で勝手につけたりする人もいたけど、オリジナルのもふもふには子供が怪我をするようなことがないようにデザインをされていた)温厚で元気で優しくていつも一緒にいてくれる、(ある程度なら最初に『どんな心』にするのか決めることもできた)病気にもならないし、衛生的だったし、そしてなによりも『もふもふは死ぬことがない』。

 そしてかわいい。現実にはいない不思議なデザインをしている。一年に一度、必ず新しいもふもふが発表される。小さいもの子供が乗れるくらいの大きいものいる。

 そしてお値段もとっても高いもふもふもいるけど、普通にちょっとした贅沢、あるいは自分へのご褒美として買えるくらいのお値段だった。(それでもだんだんと高くはなっていたけど)

 それがもふもふたちが大人気になった理由だった。

 群青色の大きなソファーの上にいる白いもふもふはそんなもう世界中に数億といるもふもふたちの中でも伝説と言われている一番最初に作られたもふもふだった。

 なんでそんな伝説のもふもふがこの大きな広いお部屋にいるのかと言うと、それはこのお部屋がもふもふたちの生みの親である天才、美しいムウ博士の可愛らしい(なんだか綺麗な海の中にいるみたいな)お部屋だったからだ。

 そんな金色の長い髪をした大きめの眼鏡をかけているムウ博士はお仕事中にふざけて遊んでいたらコーヒーをこぼしてしまって、とっても慌てている。(どんな天才でもこんな風に失敗はするものなのだ)

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