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「母と娘」

新しいキャラ、レイアとアイリ。レイアは分家の一人でアイリはなんとアリスの娘であります。実はこのシリーズは親子愛もテーマになっています

どどどどど!


アサルトライフルの音が聞こえる。その女性は次々とモンスターを蹴散らしていく


「私も負けていられないわ!」


オキシジェンガンで一気に殲滅する


どどどどど!


音は変わらないしマキシンほど強くないがそれでも普通の銃よりかは殲滅力のある機関銃


「あなたは下がっていて」


「はい!」


アリス、その女性のおかげて浮遊するモンスターはすぐに壊滅。あっという間に終わる


終わったあと、銃をしまってその女性に近寄る


「…会えたわね。私の分家、ハコネ一族」


「分家の人ですか?」


その女性、近寄るとメガネをかけていることがわかる


「…ふっ。相変わらすの強い銃ね?アリス」


女性はアリスのことを知ってるのか?


「おっと。知らない人いるわね。私、レイア・ハコネ。ゴウラ一族の分家としていた末裔。武器はわかる通りアサルトライフル。彼女の持っているオキシジェンガンと原理は基本一緒。ここにいるけど飽きてしまったわ」


レイアはメガネを正す


「でもあんた。そもそも分家は最後のほうはほとんど離れていたじゃない。おじいちゃんそのことが心配してたのよ」


「もう兵器作るの飽きたのよ。人殺しの兵器なんてもうごめんだって」


そういう離脱のしかたがあるんだな


「だからといっておじいちゃんに許可なく離脱はどうかと思うわ!」


「何よ!そっちだって最後まで侵略してたじゃない!」


あ、あのー…久しぶりの再会がまさかの喧嘩?


「ちょ、ちょっと落ち着いてください。理由はあれど、仲良くしてください」


ロイに言われてアリスとレイアは少し黙る


「…でも、アリス。彼女を見たら喧嘩腰になれるかしら?」


「彼女?え?」


そう言うとレイアは横に行き、後ろを向いていた


そこにいたのは銀髪ロングの小さい子。可愛い服を着て小さく、腰にハンドガンと手にランチャーをもっていた。彼女は?


「…!」


その子を見たらアリスは固まった


「…ママ」


「えっ!?ママ!?」


そのママという言葉は確実にアリスに向けた言葉だった


彼女はとことこと歩くと、背の高いアリスの足にぎゅっと抱きついた


アリスは拒絶することなく、彼女の頭をさすった


「…ごめんねアイリ。ママ、ようやく動けるようになったから心配いらないわ」


「母だったんですか…!」


ロイはこの状況に驚きを隠せない


「ママ!会いたかったのよ!ずっと、眠っていて!ずっと、ここにいて!ママのことをいつまでも会いたかったのよ!」


少し涙目になるアイリと呼ばれる少女は言う


「…これで喧嘩する必要はもうないわね?」


「ええ」


この子もきっと一族だから宇宙空間は平気なのはもう言わなくていいだろう


「アイリ、これからもママの側にずっといたいわ」


「いいわよ。でも、あなたには無理はしない。それは約束ね?」


モンスターを撃退したらこんな展開があったなんて…



「…ふーん。モンスターの根城がある、と?」


4人は観測センターに戻ると研究員に言われる


「はい。今まで無かったのですが最近増えてまして…これはどうもどこかの惑星にいるのか、と」


なるほど…ではそこに行けば…


「でも私の情報だと宇宙軍が一応倒そうとしてもすぐに移動してしまうという習性があるみたい。おまけに怪しいところはいっぱいあってもなかなかたどり着けない。そんな感じ」


モンスターの動きをとらえるのは難しいのか


「この地球含め怪しい惑星はどこですか?」


「木星…かもしれないし土星かもしれないですね」


そこで済むなら大丈夫だが


「まさかもっと向こうの冥王星じゃないわよね」


「それは…わかりません」


まるでどこから沸いてくるあの黒い虫みたいだ


「アイリ、思ったけどひとつの星から調べて行くのがいいと思うわ」


それを虱潰しなんて呼ぶが…


「それしかないわね。よし、私も行くわ」


「あら?ここの防衛、どうするのよ」


アイリが言うとレイアは言う


「ここはようやくシールドが貼れる。それが完成すればモンスターは近寄らない。安心なさい」


「まあ…いっか」


アリスは思った


「ママとならどこへでも行けるわ」


アイリはノリノリで言う。母との再会が本当にうれしいのだろう


「そうだ。地球へ、特に観測センターへの通信ができる?」


「はい。すぐにできますよ」


アリスはモニターをチェックしてボタンを押す


ちょっと経つとモニターから男性が見えた所長だ


「おお、アリスどうだ?」


「一応月にいたお邪魔虫を全滅したわ。あとなんでレイアとアイリがいるの?」


「簡単な理由だ。レイアは別の惑星にいたがここにいて、アイリはそのまま保護という形でレイアの側にいた。君が復活するまでな」


こういうのは簡単な理由なんだな


「アリス。次は火星に行ってくれ。そこもモンスターが襲ってくるらしい。確認がとれ次第殲滅しろ」


「はいはい。わかったわ。じゃあ火星に行くわね」


「頼んだぞ。ではな」


所長との連絡が終わる。アリスはみんなの方向に向く


「ロイ、アイリ、行くわよ」


「待って、私も行くわ」


え?いいのか?


「だってここ守るんじゃない?もしかしてシールドができるからもう意味ないと?」


「大体正解。大丈夫よ。分家なら多少の兵器を知っているしこの機関銃だって役に立つ。いいでしょ?」


「レイアお姉ちゃんの強さ、アイリわかるよ」


うーん…いいか


「わかった。付いてきて」


こうして仲間が増えて4人になった



「…では!皆さん気をつけて!」


アリス、ロイ、レイア、アイリは観測センターから離れて自分の船に戻ろうとした。次は火星だ


「ここから火星ってそう遠くないかしら?」


「ワープ使えば簡単じゃない?」


アリスは娘のアイリと手を繋ぎ歩く


「わあい。アイリ、ママの船乗るの久しぶり!」


「あまり大きい船じゃないけどね」


ロイはその光景を見てふと思った


(はて…アリスさんが母ならきっと父もいるはずですけど…その父というのはどこにいらっしゃるんでしょうか?)


しかし今言ってもいい雰囲気ではないだろう


ロイは一応タイミングが合えば聞いてみようと思った



続く



ここまで読んでくれてありがとうございます!

次は軽くアリスとアイリの親子愛の話があります。久しぶりの再会なのでアイリはとても嬉しいことでしょう

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