「武器とその宇宙船」
マキシン、オキシジェンガンを揃えて目的を言われてそして船から空へ旅立ちます。月では何が起こっているのでしょうか?
「…は?あのコズミックモンスター?」
アリスはぼそっと言う
「そうだ。怪物を殲滅してほしい」
所長が真面目な顔で言った
「だいたいさ~。あのコズミックなんちゃらとかいうくそったれはおじいちゃんですら困ったから。侵略しようとか言うとアホ怪物が行く手を阻んでできなかったとかいうアホどもよ」
アホとかくそったれとか凄い言い方
「私はコズミックモンスターのことは詳しくありません…」
ロイが言うと、アリスは言う
「当然でしょ。地球には来てないんだから。…まさかいるの?」
「そうだ」
所長は写真を見せた。そこには大きい化け物のような大型生物がいるのがわかる
「これがコズミックモンスター…」
「月で確認がとれた。なぜここまで来たのかは不明だがこれが地球まで来ると一大事だ」
アリスは写真を見て言う
「あーはいはい。こんなもんはマキシンで十分よ。で、行けってことね」
所長はこくりとうなずく
「アリスさん、私も行きます。しっかりサポートしますので」
「あなたは何かできる?」
アリスが言うと答える
「はい。宇宙船の操縦、点検、電源の操作、身の回りの整理、調理と言った家庭的な行動ができます」
「あらいいじゃない。所長をもってくよりロイのほうがいいわ」
そんなこと言われてもな…と所長はやや嘆く
「よし。では行ってくれ。君の船は格納庫にある」
「メンテナンスしてなかったらキレるわよ」
そうして格納庫に行く
~
1階の格納庫に。そこに静かに眠っている船があった。アリスが使っていた宇宙船。それがあった
「わぁ…まるで車ですね」
「言い方を変えればキャンピングカーかしらね」
確かにその通りだった。車というよりキャンピングカー、または大きいバスにも近かった
「…君の船は劣化しないようにメンテナンスは何度もしている。そこは保証する」
そう言われてドアを開く。自動ドアで船を確認した
「この雰囲気。この車独特のにおい。変わらないわ」
内部を入ってすぐに運転席を確かめる
操縦はハンドルとシンプルなものだ。その他まるで旅客機のような色々なボタンやレバー。レーダーなど宇宙を旅するときと様々な装置があった
「…ただいまノーデンス。またよろしくね」
「名前ですか?」
「うん。とある神話の神の名前よ」
アリスは座席に座る
「どうだ?早速だが行ってもらいたい」
後ろに所長がいた
「所長、あんたは通信通して連絡する役目?」
「そうだ。そのつど連絡する。ロイ、アリスの支援を頼んだ。気をつけて行け」
所長は船から降りる
いよいよ出発だ。格納庫のドアが開く。開いた先には斜めになった滑走路があり、そこから宇宙へと行ける
「うん?ロイはなんで立ってるの?座りなさい?」
「あ、すいません」
アリスは慣れた手つきでエンジンをかける。まず宇宙へ行くためにシールドを貼り大気圏の防御を、宇宙を上手く駆け抜けるように羽を、それぞれ出した
そして、前に出発して滑走路を抜けて、そのまま空へ。月へ出発だ
その光景を最後まで見ていた所長
「ゴウラ一族…あの一族はもう何もないが…」
~
その船はとてもスピードが早くすぐに大気圏に。そしてもう地球を離れていく
「わあ…宇宙です。研修のとき以来ですね…」
「そうなの。でも月って実は結構遠いのよ。そこで…」
アリスはレーダーを確認して座標を定めた
「何を?」
「ワープよ。今では一般宇宙船で普通に使われているけど、おじいちゃんの代はこれを使って敵船団の奇襲をしたやり方よ」
ポチ、ポチとタッチパネルで動かす
「座標を間違えると近かったり遠かったりするからこれはちょっと慎重にしないといけないわ」
「なるほど…」
座標の確認がとれたのか、スイッチを押す
突然目の前がぐーんとした光景になる。しかしそれは一瞬だった。少しすると月がすぐ近くにあった
「久しぶりにやったけど成功ね」
るんるん気分になったアリス。いよいよ月に行く
~
「え?生身で宇宙に?」
「そうよ?元々一族や分家は宇宙にそのまま行けるの。だから何もいらないわ。これは特殊な体をしてるから。という意味よ」
アンドロイドのロイは平気だがアリスも平気だったとは…
ドアを開けて月の表面に。そこには広大な白い岩と真っ暗闇の宇宙が見えた
星が転々と輝いており、近くには惑星もあった。そんな場所だ
コズミックモンスターがいるためアリスは武器を持ち、地上に
「さーて…バカ怪物どこかしら」
とりあえず歩いていく。あまり遠くならないようにはしている
「そういえばここ月観測センターがありますね」
「うん?じゃあそこ行ってみますか」
アリスとロイはそのまま観測センターに向かった
「…ロイ、下がって」
「はい?」
アリスはマキシンを持ち上を見上げた。そこには大きい翼の生えた生物がいた。コズミックモンスターだった
「きゃ!」
「ぐわあああ!」
アリスは冷静に狙いを定めた。そして撃つ
ばああああん!!
凄まじい音と弾丸である。当たったモンスターは一撃で粉々になりあっという間に倒した
「す…凄い!」
「あら。1体だけじゃ物足りないわ?迷子の子猫さんかしら?」
普通に余裕なのだろう。そんな表情が伺える
「うん?よく見たらまだいたわ」
宇宙から次々とモンスターが出てきた。さっき倒したモンスターとほぼ一緒だ
「た、大量にいますよ!?」
「大丈夫よ。ここはオキシジェンガンを使うわ」
マキシンから変えてオキシジェンガンを使う。宇宙空間でも可能だ
しかし、横からどんどん蹴散らされるモンスターが突然出てきた
どどどどど!
という音が聞こえてきた
「ん?誰?」
すぐに気づいた。その女性は科学者の服を着て紫髪のロングであり手元にアサルトライフルであろう銃を持ちモンスターを倒してたことを
「あ、あなたは!」
続く
ここまで読んでくれてありがとうございます!
さて、いきなり援軍が来たわけですが…一体どういう人でしょうか?