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第121話 コメントで予習!

 あれ?

 秘密にしろとか言われてないし……。

 言って良いんだよね?


「あの……。関東開拓学園高等部の学生さんも配信を視てくれてるんですかね? 挨拶はしっかりと大きな声でするつもりなんですけど、俺をイジメないでやってください……」


〈あたおかを虐めるとか、自爆行為だろwww〉

〈ああ、もう! 可愛いイケメンとかギャップとしても控えめに言って最高!〉

〈誰がこの規格外地底人を虐められんだよwww〉

〈イジメたら漏れなくハンバーーーーグッ!w〉


 コメント欄の流れ的には、イジメられなそうだけど……。


 俺は――学校では、イジメられた記憶ばかりなんだ。

 正直、良い印象も何もない。

 不安でエグい。


 それにネットでも、美尊や姉御のとの事で叩かれまくったし……。

 あれもイジメのようなもの。


 また開拓学園でも似たような事が起こったらどうしよう。

 そんな怖さは拭えないけど――。


〈¥50,000

伊縫美尊:待って、お兄ちゃん。私も聞いてないんだけど、どういうこと?〉


「みみみ、美尊さん!? あれ、聴いてなかった!? あの、俺も今日聞いた話でして……」


〈¥1,000

伊縫美尊:この事は後でじっくり話し合いましょう。家族で隠し事は良くないです〉


「かかか、隠してたんじゃなくて、違くて! 連絡をしてなかったのは悪かったけど、悪気は無かったんだ!」


〈なんで浮気がバレた夫みたいになってんだよwww〉

〈あああお兄様と夫婦プレイとか羨ましいぃいいい!〉

〈美尊ちゃんのは兄への愛とは分かっていつつも、まだ心臓痛い痛いなの〉

〈¥1,000

伊縫美尊:冗談だよ。焦らせてゴメンね? 嬉しいサプライズ。明日を楽しみにしてる〉


 よ、良かったぁあああ!

 怒ってなかった……。


 コメントって肉声と違って、冗談が通じ難いよな……。

 ほっと一安心した所で――。


〈¥50,000

旭深紅:美尊のお兄様。明日よりご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします。どうぞ殺すつもりで鍛え上げて下さい〉

〈¥5,0000

那須涼風:お兄さん。明日から時には厳しく、時には仲良くお願いします〉

〈¥30,000

私もシャインプロ所属で関東開拓学園高等部の者です。明日から講師と生徒として仲良くして下さい〉

〈¥10,000

関東開拓学園高等部3年の男子学生です。どうしても強くなりたいので、訓練では厳しくお願いします。そして普段は仲良くして下さい。それと、誰も大神向琉さんをイジメませんよw 物理的にイジメるのは不可能ですしねwww〉


 色々と最近、俺の周囲でも噂になっている旭深紅さんを始め――学園生の方たちも、温かいコメントをくれた。


 うん。

 お金の使い方も含めて――講師をしようかな?


 高等部の学生がポンポンと使って良い金額じゃないよ?

 スマホの支払いと合わせてスパチャが出来るから、手から現金が無くなる感覚と違うのかな?


「でもコメント欄に学生が結構いるんですね! ビックリです! 尚、お金の使い方はよく考えましょう!」


〈関東開拓学園ってマンモス校だし、あたおかとは開拓者つながりだからなw〉

〈あたおかの普段の行動が学生に見られてるとか……。教師は悩ましいなw〉

〈↑あたおかを有害図書とかBPO案件みたいに言うなw〉

〈↑ボスのミノタウロスでハンバーグを一から作る奴が他のなんだと言うのか?w〉


 そっか。

 卒業後に開拓者になるかは置いといて……。


 資質を持つ人は、高等部までは開拓学園へ入学する義務がある、とかだったかな?

 内部で色々と国立大学進学科とか分けられているらしいけど……。


 そりゃ開拓学園生徒の絶対数と、配信タグでバイアスがかかる関係で俺の配信も視る機会があるか。

 唯でさえ、登録者数が50万人以上もいるチャンネルになったんだしな。


「あの……。ここに学生さんが多いなら、ちょっとお話の練習をしませんか? スパチャは絶対にしなくて結構ですので……。文章に対してなら、俺も人見知りしなくて済むんですよ」


 明日を前に――事前練習が出来る!

 派手な化粧や改造制服を着ている女子学生。

 そして厳つくもキラキラした陽気キャラを脳内で思い浮かべながら、コメントを読んでいく。


 最悪を想定すれば、どうと言う事はない!


〈良いですよwww〉

〈あの強さで傲慢にならないとか、マジでどうなってるの?w〉

〈学生時代の経験って一生なんだなw そう思うと明日からが楽しみwww〉

〈旭深紅:絶対に強くなってみせます。治癒魔法無しでは立ち上がれなくなるぐらい、厳しく指導してやって下さい〉

〈このオドオドした姿を見てると親しみが持てそうwww〉


「あ、親しみ……。それって、今みたいに偉ぶらなければ、皆が抱いてくれますかね? 大丈夫ですかね?」


〈マジでキョロ充になりそう。親じゃないけど心配になってきたw〉

〈大丈夫ですよw 本当に誰もイジメないですからw〉

〈えげつない強さを皆が知ってるんで、むしろ今ぐらいなら話かけやすくてコチラも怖がらずに済みますw〉


 うおおお!

 成る程!

 そっか!


 開拓者ランクによるダンジョンの入場制限的に、仕方がない事ではあるけど……。

 普段は自分でも「おかしいかな?」って思うぐらい低ランクダンジョンでバイオレンスを繰り広げてるから、学生側も俺の事を怖いのか!


 怖いと思っているのが……俺だけじゃない。

 そう思うと――上手くやっていける気がする!

 今日、飯テロ相談枠をやっておいて良かったぁあああ!



本作をお読みいただきありがとうございます┏○ペコッ


この物語に少しでもご興味を持って頂けたら……どうか!


広告の下にある☆☆☆☆☆でご評価や感想を頂けると、著者が元気になります。


また、ブックマークなどもしていただけますと読んで下さる方がいるんだと創作意欲にも繋がります。


どうか、応援とご協力お願いします┏○ペコッ

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