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炎風吹きすさぶ ~最古の八騎士~  作者: dobby boy
タワーゲーム
86/108

第86話 アーティファクト移動

【これまでのあらすじ】

濡れ衣を着せられチームBIOを追放されたレジスタンスエージェント バイオは、真実を探すため、グリと共に、Crystal Tower を登る。

行方不明となった百八の魔星の頭領ドージェの捜索中、グリは2人だけであることを確認し、バイオにCrystal Tower に隠されたレアアイテム”オニキスシールド”取得を提案するが、その事をふじに聞かれる。

ふじは、自分の目的もオニキスシールドであることを告白し、グリは、自分は過去に八騎士の対抗組織に属していたが、オニキスシールド取得のため組織を抜けたことを告白する。

最上階で、コントロールポータルを警護するしろとkurokirbyの元にふじが現れ、しろと警護を交代を申し出、しろは階下に。

入れ違いでバイオと共に現れたグリはCrystal Towerに迫る危機をkurokirbyに訴え、kurokirbyはしろと協議し、2人をコントロールポータルに案内するのであった。


 這々の体で、細い通路を五歩進んだバイオは、手摺を掴んだ左手に力を込めながら右手でスキャナーを取り出し確認する。

「コントロールポータルに届いたようだ。」


「ミーもだ。試しに、バースターを撃ってみたが、ノーダメージだ。」


 左手から届くグリの言葉に、バイオも8バス※1を発射するも表示されるダメージは0であった。

コントロールポータルにデプロイされているMOD※2ウインドウの一つを開く。

「こいつが、オニキスシールド、防御力無限大、不滅のシールドか。

話通りだな。」

挿絵(By みてみん)

 左の通路のグリの方を向き、叫ぶ。

「オニキスシールドを唯一破壊できるというオニキスストライクは、どうやって手に入れるんだ、グリさん。」


「ファーストに、二階ポータルからこのコントロールポータルにアーティファクト※3を移動する必要がある。

そのためには、コントロールポータルから二階ポータルにリンクを張るんだ。」

 時に、吹き荒れる突風に掻き消されながらも、グリの叫びが周囲に響く。


「そのためには、」

 バイオは、後方を振り向きふじに叫ぶ。

「そのためには、エンライテンド※4であるふじ、あんたかkurokirbyのどちらかに、リンクを張ってもらわなければならねえ。」


 ふじは頷き、平地を歩くが如く自然な足取りで、バイオの真後ろまで移動する。

それを見たバイオは、半ば呆れながら、

「この高所の細い通路で、よく普通に歩けるな。」


「有事に備え、魔星はこの通路を移動する訓練を繰り返しているさー。

それより、バイオ、おいらは二階ポータルのキーを持っていないさー。

ドロップしてくれさー。」


「ああ。それはそうだろうな。

あの部屋は一度入ると、生半可な事では出られんからな。

ドロップするから、拾ってくれ。」


 バイオがドロップした二階ポータルキーを素早く拾ったふじは、逡巡なくリンクを引く。

次の瞬間、コントロールポータル”Crystal Tower”が、アーティファクトの光に包まれた。

挿絵(By みてみん)


※1.8バス:ポータルを構成するレゾネーターを攻撃する武器であるバースターの中で最高の威力を持つレベル8バースターの略。


※2.MOD:ポータルを強化するアイテム。防御力をあげる「シールド」、リンク距離を延ばす「リンクアンプ」等がある。


※3.アーティファクト:史的価値のある人工物を指す言葉。イングレスにおいては、イベント時に発生しポータル間を移動させるゲームに使用される。


※4.エンライテンド:レジスタンであるバイオ、グリは、エンライテンドがキャプチャしたポータルであるコントロールポータルからリンクを張ることは出来ない。

リンクを張ることが出来るのは、エンライテンドである、ふじ、kurokirbyである。


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