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炎風吹きすさぶ ~最古の八騎士~  作者: dobby boy
タワーゲーム
81/108

第81話 重要な場所

【これまでのあらすじ】

濡れ衣を着せられチームBIOを追放されたレジスタンスエージェント バイオは、真実を探すため、グリと共に、Crystal Tower を登る。

Crystal Towerを守護する百八の魔星との激闘の末、彼らに実力を認めさせ、頭領ドージェとの面会の資格を得るが、ドージェが行方不明であることが判明し、ドージェ捜索の協力を申し出る。

捜索中、グリは2人だけであることを確認し、バイオにCrystal Tower に隠されたレアアイテム”オニキスシールド”取得を提案するが、その事をふじに聞かれる。

ふじは、自分の目的もオニキスシールドであることを告白し、グリは、自分は過去に八騎士の対抗組織に属していたが、オニキスシールド取得のため組織を抜けたことを告白する。

一方、最上階では、コントロールポータルを警護するしろとkurokirbyが方針について議論。議論にふじも加わり、警護をふじと交代し、しろがドージェ捜索の陣頭指揮をとるべく階下に降りるのであった。


「なんで、しろさんはあそこまで、コントロールポータルの警護に拘ったさー。

おいらには、分からない事情があるのか?」


「ああ。そいつは、、」


 kurokirbyが言いかけたところで、しろが去った廊下の先から人の気配を感じ、会話を中断する。

同時に気付いたふじも緊張の面持ちで、廊下を注視した。


 廊下から姿を現したのは、2人の男であった。

1人は、総髪の若い男。もう一人は、少し年配のブランド物のスーツを着こんだ男であった。


 kurokirbyは怪訝な表情で、2人に尋ねる。

「バイオ、グリ。お前らがなぜここに?」


「そのボイス、ユーはkurokirbyか。

ヘルメットの下のリアルフェイスは、思ったよりもグッドガイだったな。」

 グリは、kurokirbyの顔を見つめ、悪戯っぽく応えた。


「質問に答えろ。

頭領”天魁星”のドージェの面談を通っていないお前らは、魔星メンバーと認められない。

魔星でない者が、なぜここにいる。」


 krokirbyの鋭い詰問に対して、ふじが取りなすように、答える。

「ドージェの失踪が判明した時に、おいらがあったー(彼ら)に捜索の協力を頼んださー。

この緊急事態では、手はいくらあっても多すぎることは無いという判断さー。


 それに、面談面談と、そう四角四面にならなくとも、ドージェの面談なんてのは、形式的なものさー。

かつて、ドージェの面談でNGを喰った奴なんて1人もいないさー。」


「確かに、そうかもしれんな。

だが、状況が状況だ。


ここに現れる魔星以外の人間に対して警戒は怠れん。


 バイオにグリよ。

ここは、我々にとって重要な場所だ。

ドージェの面談を受け、正式に我々の同志となった後、改めて来い。

その時、ここについて、説明してやる。」

 kurokirbyは、バイオとグリに対して等分に視線をあわせ、語った。


「重要な場所か。

Crystal Tower最上階のコントロールポータルが、その扉の向こうにあるんだな。」


「ほう。

その話は、聞いているか。


頭領が消息を断った事は、事態が動いている事に繋がっていると俺は見ている。

つまり、コントロールポータルを狙うものが頭領を、ドージェを拉致した可能性が高い。」


「アブダクション(拉致)したのは、八騎士の息のかかった魔星のトレイター(裏切り者)。

ディファレント(違うか)?」


 グリの言葉に、顔色を変えるkurokirby。

「貴様!

何故、八騎士のことまで知っている!」


 グリも、口調を改め、真摯に話し始める。

「ミーは、かつて八騎士に対抗するオーガナイゼーション(組織)に身を置いていた。

ゼアで聞いたのだ。


この永遠のP8と呼ばれるCrystal Towerのコントロールポータルに危機が迫っていることを。」


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― 新着の感想 ―
[一言] P8、大丈夫でしょうか…。クリスタルタワーが乗っ取られた場合、なんとなく大変な事案が発生しそうですし…どうなってしまうか、気になります。
2023/01/16 23:22 退会済み
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