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炎風吹きすさぶ ~最古の八騎士~  作者: dobby boy
タワーゲーム
78/108

第78話 同盟成立

【これまでのあらすじ】

濡れ衣を着せられチームBIOを追放されたレジスタンスエージェント バイオは、真実を探すため、グリと共に、Crystal Tower を登る。

Crystal Towerを守護する百八の魔星との激闘の末、彼らに実力を認めさせ、頭領との面会の資格を得るが、頭領が行方不明であることが判明し、頭領捜索の協力を申し出る。

捜索中、グリは2人だけであることを確認し、バイオにCrystal Tower に隠されたレアアイテム”オニキスシールド”取得を提案するが、その事をふじに聞かれる。

ふじは、自分の目的もオニキスシールドであることを告白し、グリは、自分は過去に八騎士の対抗組織に属していたが、オニキスシールド取得のため組織を抜けたことを告白するのであった。


 グリの告白を聞き終えたバイオは、その目を見つめ、真摯に語りかける。

「そういうことか。

分かったぜ、グリさん。

あんたは、今まで俺のために命がけで協力してくれた。


今度は、俺があんたのために協力する番だ。

俺の目的は一旦、後回しだ。

手に入れようじゃあないか、オニキスシールドを。」


「Um.

バット、さっきも言ったが、オニキスシールドゲットはミーの目的ではあるが、ユーのためでもある。

ゲットできれば、ユーの目的であるチームBIOへの意趣返しがポッシブルになるはずだ。」

グリは、バイオに対して、片目をつぶる。


 バイオは頷きながら、

「そうだな。

確かに、チームリーダーに会うより、そちらが近道かもしれねえ。」


「おいらも、そいつにつきあわせてもらうさー。

オニキスシールドは、どうあっても手に入れたいさー。」


 言ったふじに視線を向けたグリは、

「ヒアで、ふじと行動を共にするのはミー達にも好都合かもしれん。

頭領失踪によるコンフュージョン(混乱)で、ストレンジャーであるミーたちにとって動き回りやすいシチュエーションとはいえ、目的地までに他の魔星に会わずに進むのはディフィカルトなはずだ。

その時、ふじがトゥギャザーならば、怪しまれずにすむ。」


 ふじは、頷き、バイオとグリの間に体を捻じ込み、両手を2人の肩にかけ、

「オニキスシールド入手までの間の同盟成立さー。


だが、一つでーじ(とても)大きな問題が残っているさー。」


「どんな問題だ?」


 バイオの問いかけに、ふじは、

「魔星の使命である、最上階のコントロールポータルの守護は、如何なる事よりも優先されることさー。

つまり、今の状況でも最上階前には、当番制で決まった2人の守護者が守っているはずさー。

彼らを、どうにかしなければ、オニキスシールドを入手するためのコントロールポータルには近づけないさー。」


 ふじの言葉に、グリの声量も弱まる。

「Umm.

であれば、更なるディスアドバンテージがある。


 オニキスシールドを入手するためには、ポータル色は青にする必要がある。

魔星のミッションが、コントロールポータルを緑にキープすることであるなら、黙って青化させてくれまい。」


「今日の担当が、ごまかしやすい2人ならいいんだが、」

スキャナーを操作、画面を確認し、顔を曇らせるふじ。

「よりによって、しろさんとkurokirbyか。。」


 ふじの言葉に、バイオもグリと顔を見合わせ、表情を引き攣らせる。

「白黒コンビか。

1人でも手強いのに、コンビで守られては、通り抜けるのは難しいな。

どうする。」


 暫くの沈黙ののち、目を見開いたふじがバイオとグリに静かに呟いた。

「おいらにまかせてほしいさー。」


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