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炎風吹きすさぶ ~最古の八騎士~  作者: dobby boy
タワーゲーム
62/108

第62話 開眼! ダブル廃人重ね撃ち!!

【これまでのあらすじ】

 鉄壁の男vahohoとともに、海底トンネルを通ってCrystal Tower地下ドックに到着した和田美咲。

 直通エレベーターで到達した部屋では、8つのポータルを巡り武装ドローンがイングレスをプレイしていた。

 次のフロアへの直通エレベーターに通じる扉を開く条件は、対象扉ポータルのみキャプチャし、以外の7つの扉ポータルを中立化することである。

 最初のフロアを這々の体で条件をクリアし、乗り込んだ直通エレベーターで到着したのはより条件が厳しいフロアであった。

 このままでは、条件クリアが難しい事に気付く美咲。

 そこで、美咲には両手で別の動きをする才能があることを見抜いたvahohoは、両手を使った廃人重ね撃ちを提案するのであった。


「段取りを確認しておくぞ。」

 特徴的なバリトンボイスでvahohoが、美咲に話しかける。


「基本的には、先刻と同じことをする。


 つまり、俺が先刻の階への直通エレベーターの入り口である10時半の扉を青化※1し、そのままキープすることで、

 緑ドローン4台を釘付けにする。」


「その間に、私が青ドローン4台を相手にして、青ポータルを全部中立化することで、10時半の扉を開くんだろ。」

 vahohoの後を引継ぎ、美咲が答えた。


 vahohoは頷きながら、両手にスキャナーを用意した。

「そういうことだ。

 時計を合わせるぞ。

 今から、一分後の13分ジャストに始める。」


 美咲も、両手にスキャナーを握りしめ、時計を確認する。



 一分後、2人のスキャナーから作戦開始を意味するアラーム音が同時に鳴り響いた。

「ほいじゃあ、行くか。」

 短く呟いた美咲は、近場の9時の青ポータルに、ランニング程度のゆったりとした足運びで近づく。

 先ほどの経験で、最初から飛ばすと後半まで持たないことを皮膚感覚で理解したためのスロースタートだった。

挿絵(By みてみん)

 9時の白ポータルに到着した段階で、2台での廃人重ね撃ちを発射すると、一瞬で9時ポータルのみならず、青の7時半ポータルも同時に中立化。

 その威力に、美咲自身目を丸くさせた。

「何これ。

 2台でやるとこんなに威力あんの?」

挿絵(By みてみん)

 先ほどとは違い、深く考えることなく次の青ポータルに向かいながらダブル廃人重ね撃ち。

 余波で、6時ポータル中立化。

挿絵(By みてみん)

 1時半と3時の間で、ダブル廃人重ね撃ち。

挿絵(By みてみん)

 1時半と3時が中立化するのと同じタイミングで、青ドローンが最後の緑ポータルを中立化。

 これにより、10時半ポータルが開く条件が成立。扉が開いた。

挿絵(By みてみん)

「なんじゃ。こりゃ。

 超余裕でクリアじゃん!

 さっきの苦労はなんだったんだ。。」

 驚く美咲は、vahohoとともに、エレベーターに乗り込んだ。



 ※1.青化:中立化された白ポータル、またはエンライテンド(緑陣営)がキャプチャした緑ポータルをレジスタンス(青陣営)が中立化したうえでキャプチャし青ポータルとすること。


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