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炎風吹きすさぶ ~最古の八騎士~  作者: dobby boy
タワーゲーム
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第12話 Crystal Tower 一階 予選会

「予選会!?」


「そう、ヒアにいるエージェント達を破って二階に行くのさ。あそこにあるポータルの左にあるのが、二階に進む螺旋階段さ。あれを、登った先に扉がある。その扉を開くには、ポータルオーナーになる必要がある。扉の前に立った瞬間が、勝負だ。そのときに、他のエージェントに取られたら、扉は開かない」


挿絵(By みてみん)


「なるほど、アノマリーに似た雰囲気なのは、そのためか。

 。。いや! ちょっと待ってくれ、グリさん。確か、スキャナに映るポータルは五百階のものでここのものは見えないはずだな。どうやってオーナーになったか確認するんだ。いや、そもそもレゾを挿すこともできないじゃないか!」


「スキャナーの揺らぎで、まれに一~四九九階のポータルにデプロイできるタイミングがある。オールはそのタイミングでキャプチャしているんだ」


「ばかな。そんなことでオーナーになんかなれるのか?」


「ノーマルに考えて、一時間に一回一秒に満たないタイムの間、オーナーになれればいいほうだな。当然それでは目的は果たせない。

 そこで、、、これを、使え!」

 グリは、1本のキーをドロップ※1し、バイオは、素早くそれを拾った。


「これは!」


「ヒアの一階ポータルのキー※2さ」


「どうやって手に入れた! ハックもできないのに」


「Crystal Tower は最初からこんなクレイジーなタワーじゃない。昔は、一階ポータルにはタッチできた。そのときに、手に入れたのさ」


「Crystal Tower の昔の伝説は知っている。だが、その後イングレスのデータは全て消えたはず。

 グリさん、あんた一体。。」


「その話は、アフターだ! まず、上を目指すんだ!」


「わ、分かった」


「いいか。アザーエージェントは、キーを持っていない。目くらめっぽうに、行動して、適当に扉の前に行き、開けばラッキーという作戦だ。その意味でミー達にはアドバンテージがある。だが、それでも難しい」


「ああ。螺旋階段は、ポータルから50メートルは離れている。キャプチャした後、螺旋階段の下から扉までは、わんこ※3できないから、キーを持つ一人のリチャで持たせるしかない。※4

 この、人数を相手に。もう一人が螺旋階段を登って扉までたどり着くまでの、ざっと30秒も。可能だと思うか?」


「ミー達だけなら、インポッシブルさ。だが、あそこの十人チームが、わんこすれば、可能さ」

 グリは、規律の取れた行動をとる小集団を指さし言った。


「?」



※1.ドロップ:イングレスのインベントリー画面(所有アイテム画面)で、対象のアイテムを選択しドロップ(落とす)することが出来る。ドロップしたアイテムは、別のエージェントが拾うことが出来るため、アイテムの受け渡しにドロップ機能を使う。

 ただし、近くに別のエージェントがいる場合、先に拾われてしまうリスクもあるため、ドロップによるアイテム受け渡しの際は、周りに注意し、素早く行う必要がある。


※2.ポータルのキー:イングレスのマップ画面でアクセス出来ないポータルであっても、インベントリー画面(所有アイテム画面)でキーを選択すると、対象ポータルにアクセス出来る。


※3.わんこ:攻撃を受けているポータルで、レゾネーターが破壊されたら、即レゾネーターをデプロイし、シールドが破壊されたら、即シールドをデプロイし続けることで、ポータルの破壊を防ぐ防御方法。

 食べて食べてもソバが追加される「わんこソバ」が語源とされる。


※4.リチャで持たせるしかない:わんこするには、デプロイする必要があるが、デプロイするにはポータルの40m以内に近づく必要があるため、50m離れた位置にあるポータルのわんこは不可能。

 ただしキーを持つポータルのリチャージは可能。

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