第一話 黒野真太郎
いつも通りの朝で、気持ちの良い日差しと七月にしては優しく温度のちょうどいい風が吹いていた日だった
明日もこんな感じの天候だと”思っていた”、でもその期待は裏切られた。
この物語は、頭のおかしいヲタクと異世界の人たちの話。
その物語の最初の一ページを見てもらおう
鬱陶しい目覚ましの音で目を覚ます。体を起こしてカーテンを開ける
日差しを浴びながら、ゆっくりと体をほぐしていく。
俺の名前は黒野真太郎、工業高校に通う高校1年生だ。
ちなみに科目は工業科学。
趣味はケモミミとエルフの女の子を愛でること。
え、趣味がよくわからない?
フッ、俺の趣味は一部の人間にはわからんのだよ!!!
まぁ、簡単に言うとケモミミというのは獣耳が生えてる人のことでエルフはRPGに出てくる妖精種族のことだな。俺はそういうのが好きな人種だということだ。だからいっぱいそういう系の小説や同人誌は持っている。
なぜ、好きかって?かわいいは正義だからに決まってんだろ!!!!!!!!!
そんなこんなで独り言を心の中で叫んでいるとふと今日は用事があるのを思い出した。
実は、俺は最近、高校に行っていない。
そう、俺は不登校だ。
理由は別にいじめにあっているわけでもなく、ただ普通につまらないという理由でだ。
入学したときには何この学校、めちゃくちゃ面白い!!と思ってきたのだが入学して二ヶ月経ったときにはもうなんかつまらなく感じてきて学校を自主的に休みだした。
その生活も今日で二ヶ月目を突破した。
今日もいつも通りにケモミミたちを愛でようと思ったのだか、今日は終業式に強制的に参加しなくてはいけないので、チョーーめんどくさい!
だかいかないと単位を減らすぞと脅されているので仕方なく行かなければいけない。
仕方なく制服を着て家を出る。家から学校までは自転車で十分なのでゆっくりと漕ぎ進む。
学校に到着すると駐輪場のところでいきなり肩を組まれた、
突然のことでびっくりしたが肩を組んでくるのは俺が知る限り一人しかいない。
「おい、久しぶりじゃねぇか!真太郎!」
と、おっさんみたいな喋り方で俺と肩を組んできたのは時人大吾
高校で初めて仲良くなったやつでホラゲーや心霊系が好きな変人である。
「おう、久しぶりだな」
と答えると肩を組まれたまま、教室に連れてかれた(強制)
教室につくとその教室は騒がしくてなぜか甘い匂いがして気分が悪くなりそうだ
大吾を離してから自分の席につくと後ろから肩を叩かれた。
振り向くと俺の数少ない友である、高東明が笑顔で
「真太郎、久しぶり。元気だった?」
「おう、ラノベとアニメ見て元気に過ごしてたわ!」
と笑顔で返しているとちょうどチャイムが鳴り響いていた。
チャイムと同時に担任の九重香織が教室に入ってきた
「はい!みんなおはよう!携帯はしまってくれ」
いつも通り大きな声であいさつしてくるこの先生は苦手ではないが好きでもない。
つまりはふ・つ・うだ!
九重先生は俺を見つけるといつもどうりの笑顔で
「あ、真太郎くん!やっと来たね」
「うっす、先生」
と挨拶して、先生と休んでいた時の話をしながらHR前の少しの時間をつぶした。
HRが始まり、なんやかんやで話が進んでこれから体育館に移動することになった
明と大吾としゃべっていると
「おい!なんだこれ!」
と誰かが叫んだ瞬間俺の視界が真っ白になった。