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「ほう、あんたは探索者かい。」

「探索者ですか?」

「なんだ、知らないのかい。」

「おばあちゃん、たんさくしゃっ何?タムお姉ちゃんは異邦人って言ってたよ。」

「そういう認識はあるのかい。なら話は早いね。探索者っていうのは神から呼ばれてこの世界にやって来た人々でね。彼らはね神様との約束を破らない限り死ぬことはないよ。神様との約束ごとって言うのが必ずしも私たちにとって良いことばかりでは無いみたいでね。今もポーションを始め様々なものが足りなくなってきてるみたいだよ。」


「でもタムお姉ちゃんは私に優しくしてくれたよ。」

「そうみたいだね。エリーゼもポーションを飲むのが早かったからか後遺症もなく2,3日休めばまた仕事も出来るように成るだろう。」

「おばあ様ありがとうございます。」

「お礼は私じゃなくてそこの探索者にいいな。」

「そうですね。」

 僕に向き直り

「ポーションを分けてくださりありがとうございます。アジアンタムさん。」

「タムとお呼びください。」


  おばあさんに向き直り

「挨拶が遅れて申し訳ありません。アジアンタムと申します。この世界には来たばかりでわからないことだらけですが様々な作りたいと思っています。」

「ほう、物が作りたいね。薬を作る気はあるかい?」

「火薬を作りたいと思って調合と錬成のスキルを取得しています。」

「なら話が早いね。後で私の家にきな。調合や錬金術での薬の作り方を教えてあげるよ。」

「有難うございます。すみませんが鍛冶や木工、細工を教えて頂ける方に心当たりはございませんでしょうか?」

「そう言うことならエリーゼどうだい?」

「私もまだまだ未熟ですがこのポーションのお礼ということで基礎的なことをお教えいたしますね。」

「有難うございます。」


 話が一段落ついたところでガーベラから連絡が来る。

「申し訳ありません。友人から連絡がきたようなので失礼させて頂きます。」

「太陽が上っている時間ならいつでも来て頂いて大丈夫ですよ。」

「わかりました。またお世話になります。それでは失礼します。」

 そう言って家を出る。


  家を出たところでガーベラからの連絡が途切れてしまったのでこちらからかけ直す。

『もしもし』

『お姉ちゃん、今何処に居るの?』

『えっと、ここどこだろう。取り敢えず路地裏進んだ先かな。』

『何でそんなところに居るの?』

『路地裏で女の子が倒れててね。介抱してたら家に招待されちゃってお話してたよ。』

『その話、後で詳しく聞くから取り敢えず今は冒険者ギルドまでね。マップ開いて大通りまで出たら門の近くにある大きな建物だからね。』

『了解。すぐ向かうよ。』


  ガーベラとの通話を切ってマップを確認しながら大通りに出て門の方角に歩いて行く。


 しばらく歩いていると、人だかりが出来ている建物が見えてくる。

 ここかと思いガーベラに連絡を入れる。

『冒険者ギルドらしい建物の前に到着したよ。』

『ちょっと動けそうにないから入ってきて。』

 と言われたので建物の中に入る。

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