表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/46

1-35

とある部屋に案内される。

そこは四畳ほどの小さな部屋で机に内線用の電話機とパソコンが1台ありその反対側の壁は緑の布がかけられていた。

「僕は顔出ししないのでここまでの設備が無くても大丈夫ですよ。」

「今日の配信についてはそうかもしれませんが今後の配信でレッドライン所属として出るときは顔を出して頂くことになると思いますので慣れていただければとこちらに案内させていただきました。」

「そうなのですか。分かりました。使わせていただきます。」


そこで今まで黙っていたジャックが声をかけてきた。

「話が纏まったようで良かったぜ。これで断られていたらまた探すはめになっていたからな。」

「僕は正直またプロゲーマーになるなんて思ってもなかったけどね。」

「まぁいいじゃないか。ところでよ、island battle ground やるんだろ。俺も一緒にやっていいか?」

「それは向こうに聞いてみないとわからないね。」

「じゃぁ聞いてくれよ。」

「分かったよ。聞いてみるから待っててよ。すみません、田沼さん。少し連絡させてもらってもいいですか?」

「私たちは外しますので何かありましたら内線でマネージャー室までかけてください。私は契約書類の作成をしてきます。ジャックはイージーバレットのメンバーを呼んで先ほどの部屋に来て下さい。」

「分かったぜ。」

そう言って二人は部屋を出ていく。

それにしてもチーム名は昔のままなんだね。


携帯を取り出して麻衣に電話する。

「もしもし麻衣。今大丈夫?」

「大丈夫、それでどうしたの?」

「緊急事態でメール送ってたでしょ。」

「来てたね。ってことは何かあったの?」

「まぁ色々とね。取り敢えずこっちはレッドラインの事務所でさせてもらえることになったよ。」

「それならそのまま出来そうだね。」

「それがそうでもないんだよ。僕はレッドラインに所属する事になったからその関係で声は入れて貰わないと駄目になりそうだし、ジャックが配信に参加したいって言ってたからね。」

「なんか凄いことになってるね。」

「一日で状況が変わりすぎだけどね。そっちの運営さんから許可はとったの?」

「それはまだ返事が来てないよ。」

「なら僕が聞いとくよ。」

「ありがとう。なら私は上城さんに連絡しとくね。」

「じゃぁまた後で」

「また後で」

麻衣との電話を切り以前いただいた名刺に書いてある電話番号に電話をかける。


「はい、3Dライブの田所です。」

「突然の連絡申し訳ありません。以前Vゲーマーの件でお話をいただいた的場 桃です。」

「桃さんでしたか、本日はどのような用件なのでしょうか?」

「はい。Vゲーマーの件に関しましては申し訳ありませんがお断りさせて頂かなければならなくなりました。」

「そうなのですね。残念ですがご縁が無かったということで」

「すみません。まだお話があるのですがよろしいでしょうか?」

「はい、なんでしょうか?」

「今日の配信に関してのお願いがありまして。僕が先程レッドラインの所属となりましたので声だし配信の許可を頂きたいのとレッドライン所属の他のプレイヤーの配信への参加の是非についてお聞かせ願いたいと思っています。」

「レッドラインですか、聞かない名前の事務所ですね。すみませんが」

そこまで言いかけて声が途切れる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ