プロローグ3
夕食後、部屋へと戻りパソコンを開いてContinental exploration onlineの情報を検索する。
まずは公式サイトを確認しContinental exploration online略してCEOと言うこと、このゲームはスキル制で装備するスキルによって出来ることが変わってくること、ゲーム内では2倍の早さで時間が経過すること等が書いてあった。
キャラメイクの時にスキルを10個選択でき後から変更することもできるが変更するには教会に行かなければ行けない事やファストトラベル等がなく基本的に自力で移動しなければならない事、課金アイテムによってどこでもスキルを変更出来たりファストトラベルが使用できることが書いてある。
スキルの一覧も書いてあり、剣や盾、弓、槍等のオーソドックスな武器スキルや火魔法や水魔法といった魔法スキル
、鍛冶や裁縫といった生産スキル等多岐にわたっている。
そのスキル一覧を見ているだけで楽しくて時間が過ぎるのを忘れてしまう。
気がついたら2時を回っていたため明日のために休むことにする。
僕は先月高校を卒業したが大学に行く気が起きず去年からアルバイトしていた書店で引き続きパートタイマーとして働くことになった。
今はシフト制で月曜日から金曜日までの週5日朝10時から夕方5時までで休憩1時間の6時間勤務をしている。
翌朝起きて仕事に行くと、
「おはよう。」と高校からの友達の立石 麻衣が声をかけてくる。
「おはよう。ゲームやっとクリアしたよ。」
「本当!ならおばさんのチャンネルでクリア動画出るよね。」
「昨日クリアデータ渡したきたから近いうちに出ると思うよ。」
「そっか。楽しみだね。」
「結構長くなったからどんな編集されてるか楽しみだよ。」
「そんなに長かったの!」
「最終ステージだけでだいたい6時間位になったよ。」
「凄く長いね。よくそこまで続けれたね。」
「その辺は慣れだよ。」
「そっか。慣れか。」
「とりあえず仕事しよっか。」
と話して仕事に取りかかる。
立石 麻衣は高校1年生の時から仲良しの友達で3年生位から企業所属の│仮想配信者《Vライバー》の風花 牡丹として活動しており辞めるつもりがなく就職が難しそうだったからこの仕事に誘った。
僕としても友達が近くにいてくれるのはありがたい。
仕事が終わり帰り際に麻衣に声をかけられる。
「お疲れ。」
「お疲れ様。」
「今週土曜日って空いてる?」
「ゲームするつもりだから空けれるけどどうしたの?」
「ゲーム配信するつもりだから一緒にどうかと思ってね。」
「なんのゲームするの?」
「まだ決めてない。」
「決めたらまた聞かせて。」
「りょーかい。」
「じゃあまた明日ね。」
「また明日。」
と言って別れ帰宅する。




