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エリーゼさんの家から出て、おばあさんの家にポーション作りを手伝う為に向かう。
おばあさんの家に着くとドアをノックし出てくるのを待つ。
「おばあさん、今日も手伝いに来ました。」
「あんたか助かるね。なら精製水を作って貰おうかね。」
「分かりました。水はどこから汲んできたらいいですか?」
おばあさんが窓の外を指差しながら
「あそこに井戸があるじゃろう。あそこのを汲んできておくれ。」
「あの井戸ですね。では行ってきます。」
そう言って外に出てバケツに水を汲み家に戻る。
おばあさんが魔方陣と容器を用意してくれていたのでその近くにバケツを置き作業を開始する。
「有難うございます。では始めます。」
「出来たら机に置いといてくれ。空いた容器は机に重ねて置いておくのでよろしく頼む。」
「はい。よろしくお願いします。」
そう言って作業を開始する。
一時間ほど精製水を作っていたら材料が切れた様で作業を止める。
「材料が無くなったので今日は終わりじゃ。ありがとう。」
「こちらこそ有難うございます。そういえばエリーゼさんに聞いたのですが図書館はどの辺りにありますか?」
「図書館か、少し待っておれ。今地図を書いてくるからの。」
「有難うございます。」
おばあさんが奥に行き、地図を書いてきてくれる。
「でもどうしてまた図書館なんじゃ。」
「私が鉱石の見分けがつかないという話をしたら図書館て調べたらいいと教えていただきましたので調べてみようと思っています。」
「そうか。それなら生産者ギルドの図書室も見てみると良い。」
「それはどうしてなのですか?」
「そうじゃな。図書館は浅く広く、生産者ギルドの図書室は深く狭く知識が得られる本がおいてある。」
「そうなのですね。有難うございます。行ってみますね。」
「それなら薬草や魔方陣について調べてみると良い。新たな手法が見つかるかもしれん。」
「分かりました。」
おばあさんの家を出てまず鉱石を採りに東の山に向かう。
荒野のボスの前にはボスへの挑戦待ちの列があった。
それを横目に次のエリアに入ると5人のプレイヤーの姿があり、ロックゴートの群れと戦っていた。
その横を通り抜け採掘ポイントにて採掘していた。
数ヶ所回って採掘していると先程の5人のプレイヤーが近くに来ていた。
「あれ、お姉ちゃん?」
声のした方向を見てみるとガーベラが話しかけてきていた。
「ガーベラ、昨日ぶり。ウルフリーダーは倒せたんだね。」
「それなんどけど凄く大変だったんだよ。ウルフがたくさん出てくるし、後衛狙ってくるしきつかったよ。」
「そうなんだ。やっぱりソロとパーティーだと違うんだね。」
その時にガーベラの後ろにいたプレイヤーが話しかけてくる。
「ガーベラ、話している途中すまない。そちらの方の紹介をしてもらえないだろうか。」
「あっ!ごめん、忘れてた。」
「すみません。ガーベラがいつもお世話になっております。姉のアジアンタムと申します。よろしくお願いします。」
「これはご丁寧にすみません。私、このパーティーのリーダーをさせていただいております、カエデと申します。」
170㎝はあろうかという長身の騎士風の女性が丁寧に挨拶してもらう。
「私は~レニーといいます~。」
身長160㎝ほどの僧侶風の女性に緩い感じで挨拶してもらう。
「あたしはラムよ。ガーベラのお姉さんよろしくね。」
身長150㎝程の魔法使い風の女性に自信満々に挨拶をしてもらう。
「あたいはティア、このパーティーの斥候をしている。よろしく。」
身長160㎝程の女性が挨拶してくれた。
カエデさんが話しかけてくる。
「ちょうどいいので一緒に狩りをしませんか?」
「これから図書館に行くのですみません。」
「そうなのですか。残念です。何かの縁なのでフレンド登録お願いします。」
「そうですね。お願いします。」
そう言ってカエデさんとフレンド登録をして別れた。




