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エリーゼさんの家に着き、ドアをノックする。
しばらくするとドアが開きエリーゼさんが出てくる
「こんにちはタムさん。今日は鍛冶を教える約束だったわね。」
「こんにちはエリーゼさん。そうですね、昨日東の山に行って採掘してきたのでよろしくお願いします。」
「こちらこそ有難うございます。どうぞあがって。」
「では失礼します。」
家の中に入れてもらい、鍛冶場に案内してもらう。
鍛冶場に着くとエリーゼさんに机に案内してもらって
「採掘してきた鉱石を見せてもらってもいいですか？」
「分かりました。取り敢えず適当に取ってきたので何れがどの鉱石かわからないので見てもらってもいいですか？」
「そうなのですか。取り敢えず選別から始めましょう。」
昨日採掘した鉱石を机の上に取り出してみる並べていく。
エリーゼさんが鉱石を確認しながら仕訳をしていく。
「こっちは銅鉱石ね。これは錫鉱石ね。あっ！鉄鉱石まであるわ。」
「どうやったらそこまで見分けられるのですか？」
「まずは知識を身に付けないとね。私はこの辺りで採れるものだけ先生に教わったのよ。」
「そうなのですか。この街に図書館はありますか？」
「あったわね。西側だったかしら。行ったこと無いものだからうろ覚えでごめんなさいね。」
「いえ、大丈夫です。後でおばあさんのところに寄るのでその時に聞いてみます。」
「その方がいいわね。っと仕訳が終わったから鍛冶をしましょうか。」
「お願いします。」
仕訳が終わり銅鉱石が64個、錫鉱石が21個、鉄鉱石が3個、ただの石が12個となった。硫黄がなかったのは残念だがそう簡単に見つかるとは思っていなかったので気を取り直して作業を教わる。
「まず鍛冶に必要なものは鍛冶用のハンマーとプライヤー、鉄工ヤスリ、金床、熔鉱炉、冷却用の水を入れる容器よ。」
「初心者鍛冶セットにだいたい入ってますね。」
「なら良かった。ではまず鉱石から金属を取り出す方法だけど、鉱石を5個同時に熔鉱炉の中に入れて熱されたら取り出してハンマーで叩いて冷えてきたらまた熱して叩いてを繰り返すとインゴットになるわ。銅鉱石で試してみましょう。」
「分かりました。」
銅鉱石を5個、熔鉱炉の中に入れて様子を見る。
銅鉱石が赤くなったので取り出してハンマーで叩いてみる。
数度叩くと赤みが引いてきたためもう一度熔鉱炉の中に入れ赤くなったら取り出してハンマーで叩くのを繰り返すこと5回、インゴットに変化したので確認をしてみる。
"銅インゴット"品質 2
製作者 アジアンタム
インゴットにする際に力が弱くムラが多かったため不純物が多く混じったインゴット
となっていた。
「まぁ初めてはこんなものよ。」
「すみません。もう一度いいでしょうか？」
「いいわよ。あなたが持ってきた鉱石はまだまだあるもの。」
「有難うございます。」
そう言ってもう一度銅鉱石を5個熔鉱炉に入れた。
今度は銅鉱石を取り出した際に叩く力を強め早く叩くようにする。
再び5回繰り返すとインゴットに変化したので確認する。
"銅インゴット"品質5
製作者 アジアンタム
インゴットにする際に力強くムラなく叩かれ不純物を取り除いたインゴット
となっていた。
「2回目でこの出来はすごいわ。この調子で次の作業も頑張りましょう。」
「はい。よろしくお願いします。」
「次はインゴットから腕輪を作ってみましょう。」
「どのようにすればいいですか？」
「まずインゴットを炉の中に入れて、熱されたら取り出してハンマーで叩いて形を整えて行くのよ。形が出来たら最後に水で冷やして完成よ」
「分かりました。やってみますね。」
そう言って最初に作ったインゴットを熔鉱炉の中に入れる。
熱されたら取り出してプライヤーで引っ張りながらハンマーで叩いて伸ばしていく。
三度繰り返し、丸くなったので水で冷やして確認してみる。
"銅のブレスレット"品質 2
製作者 アジアンタム
不純物が多く混じった銅で作られた腕輪
となっていた。
「インゴットが悪かったのね。これは仕方ないわ。」
「もう一度作らせて下さい。」
「頑張ってね。」
今度は品質 5の銅インゴットを熔鉱炉の中に入れて熱する。
熱されたら取り出して引っ張りながらハンマーで叩いてを繰り返し形を整えて行く。5度ほど繰り返し形になったので水で冷やして確認してみる。
"銅のブレスレット"品質 4
製作者 アジアンタム
不純物の少ない銅インゴットで作られた腕輪
となっていた。
「今度はきれいに出来たわね。」
「有難うございます。」
「取り敢えず私が教えられることは以上よ。これからも頑張ってね。」
「はい。がんばります。」
"称号 初心者鍛冶士 を獲得しました"
