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部屋を出て冒険者ギルドの入り口に来ると多くのプレイヤーがおりこちらを見ながら話している。
すると一人のプレイヤー近寄ってきて話しかけてくる。
「アジアンタムさんですよね。すみませんがウルフリーダーの攻略について話してほしいのですがいいですか?」
「その事についてはガーネットさんに話しているのでそちらから聞いてください。」
とガーネットさんに話を振る。
「その事については後から情報を売るから待っていてくださいね。時間は掲示板に書き込みます。」
「今じゃダメなんですか?」
「情報を纏める時間がかかるので少し待っていてください。」
「少しってどれぐらいですか?」
「今日中には販売出来ると思います。」
「分かりました。」
そう言って引いていき他のプレイヤーも少しずつ離れて行った。
「では行きましょうか?」
「はい。着いてきてください。」
僕たちは冒険者ギルドから出て生産者ギルドを目指し歩いていった。
生産者ギルドの前に着き、僕たちは中に入って行く。
「ここが生産者ギルドです。」
「大通りから外れた場所にあったのですね。ここでは何が出来るのですか?」
「僕もまだよくわかっていませんが生産施設を借りたり解体を依頼することが出来るようです。」
「そうなのですか。私の方でも調べてみます。」
「お願いします。僕はこれから解体場に行くのですがそこまでいっしょに行きますか?」
「お願いします。」
カウンターに行き解体を依頼したい事を伝えると昨日と同じような札を渡されそのまま解体場に向かう。
解体場に着き入り口付近にいる男性に話かける。
「すみません。昨日解体を依頼したものですが解体は終わっていますか?」
「あぁ嬢ちゃんか、終わってるぜ。取り敢えず昨日渡した札を渡してくれ。」
「はい。これですね。」
昨日渡された札を渡す。
「ありがとよ。じゃあ今から持ってくるから待ってな。」
「今日も解体をお願いしたいので一緒に行きますよ。」
「今日もあんのか!なら一緒に行くか。そっちの嬢ちゃんはどうするよ。」
「私もご一緒してもいいですか?」
「あぁいいぜ。なら一緒に行くか。」
そう言って3人で奥に歩き出した。
冷蔵室に着き素材ごとに纏めてある場所にやって来る。
「取り敢えずこれが昨日の解体したやつだな。」
「有難うございます。こちらが今日解体をお願いしたいものですが」
そう言って死体を出そうとしたが制止される。
「ちょっと待った、嬢ちゃん。先に札をくれや。」
「すみません。忘れてました。」
札を取り出し渡す。
「じゃあこっちに来てくれ。」
そう言って案内してくれるので着いていく。
ある一角に来ると立ち止まる。
「ここに出してくれ。」
「分かりました。」
そう言ってロックリザード5頭、ロックタートル2頭、ロックゴート8頭を取り出す。
「こいつらってことは東の山に行ったんだな。今日のところは1500リーベだ。」
「1500リーベですね。分かりました。」
そう言って1500リーベを取り出し渡す。
渡された札を受け取りながら話す。
「明日には出来てるからな。」
「分かりました。有難うございます。」
ガーネットさんと二人で解体場を出て生産者ギルドの受付まで戻ってきた。
「僕はこれから用事があるのでこれです失礼しますね。」
「すみません。ここまでありがとうございました。」
そう話して僕は一人生産者ギルドを出てエリーゼさんの家に向かう。




