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家を出て大通りに向かおうとすると、後ろからメルが出て来て

「タムお姉ちゃん、私を置いていかないでよ。」

「ごめんね。お家まで一緒に帰ろう。」

「うん。一緒に行こ。」

そう言うとメルの家までメルを送っていく。


メルの家の前に着いたのでメルと別れて再び大通りを目指す。


大通りに出ると冒険者ギルドに向かって歩き出した。


最初の町はズーダストと呼ばれている。

中央に池があり東西南北すべての方角に門が設置されている。

冒険者ギルドは町の南側に位置している。


町の周辺は平原で日中はノンアクティブのモンスターしかいない。

奥に進むと西には大きな湖がありそこから町へと川が流れている。

川は町の中を通り西から南へと流れている。

南にはなだらかな平原が続いている。

北には森があり奥に行くにつれて深くなっている。

東には荒野があり山となっている。


冒険者ギルドにて東の方で達成できる依頼がないか確認してみると、グラスラビットとグラスチキンの討伐依頼とワイルドランドリザードの討伐依頼があったのでその三つを受けて近くの道具屋でピッケルとロープ、クロスボウの矢を買って東の門から出て山へと向かう。


まずは平原でグラスラビットとグラスチキンを狩ることにする。

平原にはまばらにだがプレイヤーの姿が見えるので近くに人が少ない場所に向かい、モンスターの姿を探す。

グラスラビットとグラスチキンは人が近づくと逃げてしまうようで、他のプレイヤーは追いかけ回していたり一匹を囲んで倒していた。

僕の近くにグラスラビットがいたので、クロスボウに矢をセットして頭を狙い撃つ。

矢は放物線を描きグラスラビットの頭に直撃しグラスラビットのHPを削りきった。

僕はグラスラビットに近寄って死体を収納して次の獲物を探す。


次に見つけたのはグラスチキンで頭が小さく狙いがつけにくいがクロスボウで頭を撃ち、倒した。


しばらく狩りをしていると依頼の討伐数を越え、また銃のスキルレベルが4に上がったのでさらに東の荒野へと向かうことにする。


荒野では平原よりもプレイヤーがおり、モンスターを追っている姿が多く見られる。ここには討伐依頼を受けたワイルドランドリザードの他にワイルドランドウルフ、ワイルドランドカウがおり、ワイルドランドカウの肉が高く売れると狩りに来たプレイヤーが多いようだ。


僕は人が少ない場所でワイルドランドリザードを探す。

ワイルドランドリザードは人気がないのか見つかっても放置されるか、牛狩りの片手間に狩られているようだ。


ワイルドランドリザードを見つけた僕はクロスボウを撃ち、近づいて剣で止めを指して死体を収納する。


しばらくワイルドランドリザードを見つけては倒し収納する、という作業を続けていたがストレージがいっぱいになってきたので一度町に戻り、冒険者ギルドに向かう。


冒険者ギルドに入りカウンターの中年の男性に話しかける。

「すみません。依頼の精算をしたいのですがここでいいですか?」

「っ!はい、大丈夫ですよ。ギルドカードを提示してください。」

「ギルドカード持ってないです。」

「討伐数を証明出来るものがあればここで冒険者ギルドに登録していただけましたら、依頼達成という扱いに出来ます。どうされますか?」

「冒険者ギルドに登録したら生産施設は利用できますか?」

「冒険者ギルドでは生産施設がありません。この街の北側にある生産者ギルドがあるのでそちらをご利用下さい。また当ギルドに所属されましたら、生産者ギルドへの登録が出来なくなりますのでご了承下さい。」

「そうなのですか。すみませんがその生産者ギルドへの道を教えて頂いてもいいですか?」

「分かりました。少々お待ち下さい。」

そう言って男性は木の板を取り出して地図を書いて渡してくれた。

「その地図の通りに行っていただくと生産者ギルドへつきます。本日はありがとうございました。」

「こちらこそ有難うございます。」

そう言ってギルドを出て地図の通りに歩き出した。


しばらく歩くと大通りから離れた場所にある冒険者ギルド以上に大きな建物の前につく。

住民はそれなりに出入りいるもののプレイヤーの姿が見当たらない。

中に入ると正面中央にカウンターがあり、周りはしきりで仕切られた小さな部屋が多数ある。

カウンター右側は奥へと繋がる通路があり、左側は2階に繋がる階段がある。


まずはカウンターに行き、20代前半と思われる女性に話しかける。

「すみません。このギルドへ登録したいのですがいいですか?」

「はい、登録ですね。この用紙に必要事項を記入してください。」

そう言って一枚の紙を渡されたので近くにあった記入台に行き用紙を確認する。

用紙には名前と生産者ギルドへの登録理由を記入する欄があったので記入する。


もう一度カウンターに行き同じの女性話しかける。

「すみません。記入してきたのですがこれでいいですか?」

「はい。大丈夫です。ギルドカードが出来るまで少々お時間を頂きます。他にご用件はありますでしょうか?」

「なら買い取りまたは解体はお願いできますか?」

「買い取りまたは解体ですね。この札を持ちお客様の右手の通路から奥へと進んでいただきまして、突き当たりを右に曲がって頂きますと解体場がありますのでそこの担当者にこの札を渡して下さい。その後はその担当者の指示にしたがってください。」

と言われ、札が渡される。

「分かりました。有難うございます。」

そう言って説明されたように右側の通路へと進んでいく。



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