~フラワーエンドムーン‘’エルフ‘’ソオハウスオブ~‘’エピローグ‘’~トウ,サイドヒズア‘’ストーリー‘’.
‘’紺‘’君、『学校へ行く』篇。wもうしばらくお付き合い下さいm(_ _)mご来場有難う御座ます///
パソコンが起動していた。どうやら『父』は、仕事ではなく、『趣味』としてその話を書いたようだと、紺でも気付いたようだ。パソコンを起動させて、『物語』を読む少年の名はーー『華月紺』ーーというが、彼は『人』ではない。
産まれた『時』の記憶は、狐だった。品種は『ブルー・レザー・フォックス』といったらしい。今彼が居る星には無い品種だ。つまり彼は此の星の生まれではないのだ。
約半年程前に、彼は『此の星』にひとりでやって来た。逃げて来たのだ。その時の『彼』の『敵』の本拠地だというのにだ。そして今『彼』は『ゆるされ』て、『此処』に居るーーーーのだが。
〘作者名が、………………Strawberry……………ストロベリーってお父さん…………〙
と、紺は思っていた。父、義父となった、成ってくれた『華月陽藍』は、多分『洒落』が好きだ。先日まで『関わって在た』厄介事の『王子様』の名前が、『イチゴ』というーー名だった。それでストロベリーなのだろうと、紺は思ったのだ。
読み進める『物語』の内容はーーこうだった。
× − ×
『シラン』という青年が、『と或る村』ーーを訪れた所からーーはじまる。シランは少女と出会い『恋』をするーーしかし『少女』は、『国』の『王子』にときめいていた。しかしシランは気付くのだーー『王子』の正体にと。偽物ーー『影武者』だったのだ。そしてシランは『本物』の『王子』は『自分』だと、『気付いて』しまうーーのだった。
『偽』王子は、悩んでいた。『王子様』として生きる事に。シランは『偶然』其れを『知って』しまう。偽王子から相談される事となりーーシランも『困惑』する。
シランは『魔法』が使えた。『幻惑』の魔法だ。『姿』を変えられるのだ。
シランはそして、『王子』の『身代り』になる『事』を、決めたのだった。つまり、『本当は本物の王子だった』シランーーが、『偽王子』をたすける『為』、『影武者』になり『生きる』事を『決めた』物語ーーだった。
村の少女は『偽王子』の『幼友だち』だった。王子は王子としての『令嬢』との『婚礼』から逃れ、少女と『偽王子』は、旅に出たのだった。戻らぬ旅だ。新しい『知らない』土地で、生きる事を決めたのだった。『別人』の『人生』を。
王子となった『シラン』は、『令嬢』に嫌われーー婚約解消されてしまう。『以前程優しく無い』ーーと言われた。シランはその言葉を余り気に止めなかったのだが、此れが『きっかけ』で『彼』の『正体』がーー露見してしまう。
そして父と母に問われ、『改めて』抱き締められたーー物語だった。両親は『我が子』をずっと捜していたのだった。『生きている』とーーただ、信じて。
「な~んで『ありきたり』な話も、『お父さん』が『書く』と、…………面白いのかねえ。」
〘「紺」ちゃん。「声」もれてるよ。……………陽藍さまに……………又叱られるよ…………。〙
膝の上にいた、『真っ白いうさぎ』がーーそう言ったのだった。しゃべる『兎』は、兎とは言わないかも知れないーーが。見た目『だけ』なら『彼女』は、可愛い『白兎』だ。嫌、『純白ーー』プラチナ・ピュアホワイトーーといった『色合い』か。輝く色艶だった。おまけに『羽根』が在る。羽根は飛ばなければ、恐らく気付かないで在ろう。そんな小ささだ。
当人は『全く』気付いていないーーが、『父』『陽藍』は『優しい』。紺の件にしても、此の『兎』の『ラグラ』の件にしても、彼は彼等を救ってくれた。呼吸するのと、同じ位に。
態々仕事でもないのに、父が『遊び』と称して『書いた』『物語り』はーー恐らく、『物語り』の『中』でだけでも、『シラン』を『救いたかった』ーーのだろうーーと、紺は思った。
物語りの『シラン』は『両親』に『会えて』『幸せ』になった。皮肉屋で天邪鬼で策略家の父の、物語り。ーー「閲覧数『少ない』ねえ。」ーー紺は『皮肉』を声に出して言ってみたのだった。多分父の『狙い』なので在ろうーーと。
「『目立つ』の『大嫌い』だからな、お父さん。」
紺は『笑った』のだった。
因みに『偽』王子の『名前』が、『ラズベリー』で在った。そして少女の名がーー
「『ユリ』………ネ………?」
「どうした紺? 調べ物か?」 ーー父だった。
「お父さん…………『此れ』名前…………」 父が『んん?』と言ったのだった。
× − ×
「……じゃあ別に『ユリナ』とか『ユリシア』は関係ないんだ?………」
お昼を食べ終えた紺は父に聞いた。今日は母ーー友美は外出して、いなかった。友人と『ランチ』だそうだ。兄、華月家三男の『陸』も、子供達と妹『友理奈』と、息子『夏文』を連れてーー出掛けた。紺は「勉強があるから」ーーと理由をつけて、残った。
今日は父が『家』に『居る』からだ。陸も友理奈も好きだが、紺は陽藍の側が、一番好きだった。とてつもなく『居心地』が好いのだ。ラグラーー『ラグ』も、同じ理由らしい。食事をもらい、『寛いで』在た。ーーーーーー
父が皿を片付けながら、不意打ちに言ったのは、此の時だ。
「『紺』、『おまえ』『学校』いこうな。」と。
思わず紺は「ふへ?」ーーと間抜けた返しをしたのだった。ーーーーーー
そして右手で『自分』を『指し』、陽藍に無言で頷かれた。此れが『はじまり』だった。




