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四十三『ウィアナ、倒れる。』

 初めは『ーー?』何だろうーーと思ったのだった。思い違いではないと気付いた。


 そしてウィアは口をやっとで開いた。



 「ペルウィアナ? どうしたの? 何だ? ーー顔色が『悪い』なーー」



 『大丈夫?』とイチゴは聞こうとしたが、ウィアはそれより前に微かな『音』で、こう言った。



 『シャーリンさん』ーーと。




 「なんかーー『気持きもわるい』ーーのかも。…………………」と。ふらふらとする身体を感じた。足元が朧気だった。



 「!! って、ちょっと、っまっ!」



 『待った』も『待って』も言えずにイチゴは倒れそうなペルウィアナを支えた。『抱き止めた』が、最早正しい。



 腕の中のウィアが『ふにゅう~う~きもぢわるっなに~うぅ。』と、呻ったのだった。真逆ーー




 芳ばしいーー薫りーー




 「おいで『ウィアナ』。空気の『きれい』な場所に『行かない』と『駄目』だ。」



 力の抜けた『ウィア』を、イチゴはそおっと、抱え上げたのだった。ーーーーーーーーー






 『庭』では『花見』準備が『されて』いたのだ。無論『料理』も在った。





 『ウィア』は『魚貝類』の『酒蒸・・し』の『り』で、ったーーのだった。




 ❅  ❅  ❅



 庭園の端で、ウィアナを休ませた。幸い『吐く』程ではなかった。翠葉ミント檸檬レモンのつけ置き水を、飲ませる。先程よりずっと顔色が良い。



 起きようとするウィアナに、シャーリンは言った。『起き上がらないで』と。


 「吐き気する?」と聞かれたウィアナは、『しない』と答えた。檸檬と翠葉ですうっと楽になった。幸い頭も痛まない。ウィアナでも村のおじさん達から『二日酔い』の『話』聞く。


 『酔い』『理解』る。まさか自分が為るーーとは思わなかったーーが。



 少し寒かった。シャーリンがそのタイミングでウィアナに言った。『動けそう?』と。


 頷いたウィアに、『じゃあ移動しようか。風邪ひいちゃうからな』と、イチゴは言ったのだった。




 そして『遠慮』する『ペルウィアナ』を『抱え』て、彼は城の『部屋』へと向かった。



 「暴れると又『具合』悪く『成る』から、『大人しく』ね。」ーーそう言って。



 「どの『部屋』使うんだ?」


 横で『龍』がーーそう聞いた。龍は『檸檬レモン翠葉ミントすい』をーー飲ませてくれたのだ。『下手な薬より「効く」よ』と。


 「ああ………『僕の部屋』でいいですよ。いきましょう。」


 かくしてシャーリンと龍は彼女を『運んだ』のだった。ウィアナは死ぬ程『恥ずかし』かった。




 鈍い『ウィアナ』でも『お姫様抱っこ』位『知って』いたのだったーー自分が『される』とはーー思っていなかった。勿論で在る。



 ペルウィアナは恥ずかしさから『見て』いなかった。周囲を。



 花見の為に『いた』ハナ国王や王妃、娘達ーーつまり自国の『王族』の『面々』に、『微笑ましい』『眼差し』で『見守られ』て、『た』事はーー



 「お父様、イチゴにも『』と呼ばれるものが『訪れ』ましたわね。」 「ふむ。そうだな。」ーー等などと。



 「ツルベゲニアナとノンスクリプタの娘でしょう? もっと『はやく』引き合わせれば『良かった』のよ。少し『かった』のではないかしら。ふう。」


 「あら『お母様』、多分『前』にも『会って』いる『』ですよ? もう『十年』ーー以上前かしら? ……………『赤ちゃん』だったかも……………しれません。イチゴが『気に入って』『抱っこ』していた『子』ですよ。シラー夫妻が連れて来たではありませんか。ほら。」



 「『ベニバナ』………。流石に『赤ちゃん』の『うち』に、『婚礼』の『約束・・』をさせるのは、『可哀想』です。 もう『2、3くとも『良かった』とわたくしは言いたいのです。」


 「『大丈夫』ではないか?」     「………………何がです?『陛下・・』。」


 「イチゴなら、『ラタ』に『頼まれた』らしく、『毎年』『数回・・』は『様子』を観察みにしに、『って』いたぞ? 『シソー(※アキギリおじさん)』達からの『報告・・』はイチゴが『に』持ってきて『た』しな。」



 「『報告しごと』と『観察プライベート』ーー『ついで』だったのは、何方『だった』のかしらーー」



 『王妃』アゲラタム様はーー呆れたのだった。『なんて「のんびりした」息子・・なのかしらーー』と。



 『今更「婚約」などと「ぬるい」事を言わずに、「妃」に「迎え」ましょう。』ーーと。





 介抱の為に『離れた』当人『達』は、露程も知らずにーー何かが『決まった』様だ。




 ❅  ❅  ❅




 「ーーーーっ、んん??」  「どうした『イチゴ』君?」     「いえ、」




 「『恐らく』『母』の『悪巧み』がーー」と言ったイチゴの言葉に、龍は笑ったのだった。




 ❅  ❅  ❅



 「龍さんーー笑い事ではないですよ。全く。『放って』いてしいのにーー」



 「?? 何が?」


 「ペルウィアナはいいから。気にしないで。熱くない? 少し冷やす?」


 「えっと。……………大丈夫………………です。熱くない。それより………………」  「ん?どうしたの?」






 ペルウィアナは俯き加減で言ったのだった。『お腹空いちゃった…………っ』と。



 ❅  ❅  ❅



 龍とイチゴは堪えながら笑っていた。ウィアナは『ゔぅ』っと『可愛く』唸り照れた。恥ずかしそうに。



 「お邪魔しま~す。」と、



 その時『友理奈』と『ラミラルル』が遠慮しないで入室して来た。



 「『ペルウィアナ』ちゃん、『具合』どう? 差し入れ持って来たんだけど?」


 友理奈の手に湯気立つ『特製ミルク粥』が在ったのだった。ラミラルルはデザートらしき『季節フルーツのマリネ』や『カスタードソース掛け』やらを盆に載せていた。



 『桜』『観た』ら、やっぱり「さくらんぼ」よね。友理奈はどや顔で語り掛けた。



 ウィアは『さくらんぼ』を知らなかった。



 ❅  ❅  ❅



 「はいは~い『アルコール』は入ってませんからね~」


 「友理奈、『アルコール』だと伝わらないな。因みに『酒』で通じるよ。」



 「まさかの日本語?! え~意外…………」   「『国』によるけどな。」  「龍さん本気マジですか? へ~」



 「此方は『食後』に。果物です。気分は如何ですか? ペルウィアナさん。」


 「………………お腹が空きました…………ありがとうございます……………えっと、『姫』さま…………?」


 躊躇うペルウィアナに、ラミラルルが優しく笑った。



 「ふふ。『ラミル』と呼んで下さいませ。『ペルウィアナ』さん。レザードは私を『そう』呼ぶので。お嫌ですか?」



 「!! まさか!」  慌てたペルウィアナを見て、イチゴが間に入った。


 「皇女ヒメ様………ペルウィアナは具合が悪く為ったばかりでして。出来れば『狼狽うろたえ』させないで『いただき』たいが。 …………貴女あなたは『いつも』御自分マイ速度維持ペースですね。………ですが今は少しだけ、『控えて』いただいても? 一応・・『貴女』も『お姫様・・』なんですからね? ペルウィアナみたいな『一般・・の』女の子は、普段『貴女あなた』と『話す』事を、想定・・していないのですよ。 なので『そういうの』は、緊張『させて』しまいますから。………………………………………。『お願いします』ね。 念の為言いますが、『友理奈・・・さん』が、『特殊・・』なんですからね?




 友理奈さんを『基準・・』にしないで下さいね。……………ふう。」



 イチゴは疲れ気味に溜息を吐いた。珍しくも。



 ペルウィアナはイチゴの『珍しい』溜息に、自分とのーー『距離』を急に感じたのだった。『此の人はーー』ーーーーーーーーーーーーーーーー







 『王子様』なんだーーーーーーーと。




 ーーーーーーーーーーーーーーー



 「デスられたし。まあ、それより『冷める』から。ほら。ペルウィアナちゃん『食べれ』るかな?  無理しなくていいよ? ひとくち食べてみる? ミルクの『お粥』。美味しいよ~。」


 「『お父さん』特製? じゃ、食べさせてオーケー。」


 答えたのは、龍だった。そしてウィアのお腹が鳴った。可愛い動物の鳴き声の様に。きゅうっと。



 イチゴが一度フリーズしてから、笑顔で『食べれそうだね? いただこうか』そう言った。



 そして真剣な顔をして龍に『問い掛け』た。



 「念の為『食べさせて』あげた方が、『良い』のでしょうか?」と。



 固まった友理奈達は、イチゴが『真剣』過ぎて、『笑うに』『笑え』なかったーーのだった。






 勿論ウィア本人に、『自分で大丈夫!』と、断られたのだが。照れ過ぎて味が判らないかと思ったが、しっかりと『デザート』までも美味しかった。ーーのだった。

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