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四十『名探偵の弟子、活躍する。』

 「あ!」


 「田舎娘!」



 事態は『更に』ややこしくなった。つまり『新手』だ。ペルウィアナは見た。げんなりとした顔の、『剣士の奥さん』の顔を。新しく来た『冒険者』風の男二人の顔を見て彼女は言った。『なんで「居る」んだろうねー』と。『そうだな』と、剣士・・が答えた。


 「……………あれ?この間の?」


 不意にシャーリンがそう言った。ウィアは彼を見上げた。シャーリンはそれに気付いた。そして彼女へ言った。『いや、この間ね……』と。


 そのを『紺』が通り過ぎた。急ぐ風でもなく直夏達の『前』まで『行った』紺は、『彼等・・』に、問い掛けた。



 「『おにいさん』達、『僕』の『妹』に用事? 何?『僕等・・』忙しいけど?」



 紺は確かにそう言って、『デバイジュ』と『アーバリーアン』と言う『名』の『冒険者』二人・・を、『黙らせ』た。



 彼等は何なのかーーそう、偶々近くを通り、『早瀬 茉美』を『保護』したのが『彼等』だ。テラピー皇国にて。早瀬 茉美は、『カザンガグルスタ』の『迷宮』なる場所『近く』で彷徨い、途方に暮れた所を、彼等・・に『発見』されたのであった。



 故に街門から『一番・・近い』『教会』にて、『保護・・』されたのだ。

 デバイジュとアーバリーアンなる者は、俗に言う『三流』又は『四流』以下・・の、『冒険者』ーーで在る。さておき、此の二人は『友理奈』の『ファン』で在ったーーと、だけ。


 強いて言えば『レザード』と『直夏』に、互いに以前『伸された』経験者・・・だった。


 各々が『其々に』だが。



 因みに直夏も友理奈も、『どっち』が『どっち』かはーー忘れてしまった。再び『会う』まで『存在』すら忘れていたのだった。



 酷いと言う無かれ。又『会う』事を予想していなかっただけだ。



 身体の『ちいさな』つまり見た目が『子供』の紺。友理奈を『妹』と呼んだが、此の『冒険者』『四人・・』に、理解る『訳』はーーない。


 紺は、友理奈達と、冒険者四流組との間にーー立ち、彼等をじっと『見』た。『彼等』は何も『応え』なかった。事態が呑み込めなかっただけで在る。反応が鈍い冒険者『達』だ。だから五流・・なのだなーーと、『紺』も『思っ』た。



 紺は振り返り『言っ』た。


 「用事『無い』って。さあ『帰ろう』~行くよ『皆』~」と。



 張り切った。彼等・・は『花見』が『楽しみ』なのだ。紺はりで在る。





 然し、此処で『シラン』が言った。『待て!』と。




 紺はぴくりとして、立ち止まった。「あれ?『僕』の『術』効かないかな?」と。



 『耐性強いのかな??』ーーと、紺は言ったのだった。




 「紺。ーー『街中』で『術』は、よせ。『部外者』巻き込んだら『大変』だろ?」


 陸が注意した。紺は大丈夫だと言った。



 「やだな。そんな『強い』のは、『使わない』よ。当たり前じゃん」と。紺は『術』を『解い』た。軽い『金縛り』だった彼等は『自由』になった。


 紺は『つまらないの』と言った後に、『今度友理奈もやってごらん』と、ご機嫌だった。



 『簡単だから』と。友理奈に『や、難しいよ』と否定されたが。



 「紺、『術』無しで、『解決』してごらん。」


 華月 陸は、不意に紺にそう言った。紺は陸を見た。にっと笑ってから、「おっけ」と了承した。「誰から『倒す』~?」と言ったのは、『誤り』で在ろうが。



 陸が呆れて「倒さない。」と否定した。



 金縛り解けた面々は、紺を見た。気付いた『紺』の『眼つき』が変わった。



 『野生』動物の『瞳』はぎらりとした。初めから『それ』だけでも十分で在ったろうにと。華月 陸も、友理奈も直夏も『シャーリン』も、思った。



 先に圧倒されたのは、レザードの知り合い組だった。小さな『紺』に、刃向かえない。ーーそう感じた。だが、『シラン』は違った。『威圧感』を受けて、『彼』は『剣』をいた。


 いけないーーそう思った『イチゴ』は止めようとした。が、悠太が止めた。『大丈夫』と。



 大丈夫だった。『剣』は『紺』まで、届かなかった。イチゴはほっとした。地面にシランの剣が、カランと乾いた音を立てて落ちた。シランは『どうしてだーー』と呟いた。



 「『物騒』な『得物』出さないで~見廻り『騎士』来ちゃうよ。」


 紺は軽い『口調』で言ったのだった。ペルウィアナははっとして、声を出した。



 「こっ、『紺』君っ『大丈夫』? っ、『シラン』ひどい。こんな『ちっちゃい子』に!」



 ーー確かに。紺の『見た目』は、『8歳』だったのだ。『中身』は勿論違う。ウィアは『紺』を『見た目』そのままだと『思って』いた。『死んでしまった』『キツネ』の『生まれ変わり』の『姿』なのだろうとーー『理解』していた。



 紺も『詳しく』は『説明』しなかったので、仕方無いのかもしれない。『必要』も無いだろうと思ったのだ。紺は『ペルウィアナ』を見た。



 「や、『昨日』振りだね。『大丈夫』だよ。『僕』『これでも』『強い』んだって。」


 紺は言った。『だって陸兄ちゃんの「弟子・・」だもの。』と。



 そして、





 「それより『その抱っこ』が気になる。『流行り』なの?『仲良し』だね。」と、




 ウィアとシャーリンを『からかった』。



 『違うよ』と、シャーリンは否定したが、『警戒』は解かなかった。つまりウィアを抱えた『まま』でいた。『シラン』に『渡す』訳にはいかないーーと。



 忘れていただいては困る。多分『シラン』は『ペルウィアナ』を『攫い』に来たーー『シャーリン』の腕の中から。シャーリンはそう思った。そしてそれは『正解』だった。



 「『仕事』だから『この子』を『渡せ』ーーとは、一体どういう『意味』ですか?皆様。そもそもは『人』に対して『渡せ』とは『暴言』では? 此の『女の子』は、『人間』です。渡すも『渡さない』もーーない。『意思』を『持つ』『人間』ですよ? そうだろう『ペルウィアナ』。『自分』で『決められる』だろう? 『あの人達』と共に『行きたい』と、『君』は『思う』?」



 シャーリン、『イチゴ・シャリンバイ』は、『シラー・ペルウィアナ』にそう聞いた。ウィアは頭を振った。



 『行きたくない』ーーと。そして『シランと話す』と、そう言った。シャリンバイは『うん』と頷いた。





 当人達は気付いていないが、『その姿』は、傍からは全方向から只の『らぶらぶ』カップルだったーーのだった。最早『シャーリン』は『両腕』で『ウィア』をえていた。無意識だろうが。



 ペルウィアナはシャリンバイを見上げて、『話して』た。彼の『腕』に掴まってーーだ。そんな『光景』ーーだったのだから。




 らぶらぶと見られても、『仕方無い』で在ろう。




 イチゴがペルウィアナを『離し』て、ウィアがシランへ『話し掛けた』時には、最早彼は『重症』だったーーダメージ癒えぬままに。



 更には『ウィア』は『彼』に、『言っ』た。



 「『シラン』ーーさん。誘ってもらった『』だけどーー『一緒』に行けない。……………です。 あと、『心配』かけて、『ごめんなさい』。ちょっと『拐われ』ちゃったけど、えっと。『救けて』もらえて。………………無事でした。『捜させて』ごめんなさい。『会えて』良かった。ちゃんと『断れ』た。私ーー、『帰る』ね。 あとは……………えっと………」



 ウィアナは『シャーリン』を見た。シャーリンは『大丈夫』と言わんばかりに、優しく頷いた。ウィアナは『うん』と思った。『大丈夫』だと。



 そうだと思って付け加えた。




 「『協力』出来なくて、『ごめん』ね」と。



 陸が近付いてウィアナに聞いた。『何頼まれたの?』と。ウィアは不安そうな顔で、陸を見た。『捜しモノ………とか、調べモノ……………………とか。』



 ウィアはしどろもどろにそう返した。陸はふむと思案した。



 「じゃ、『僕』が、『片付けて』あげる。」と。




 『よっ、「名探偵・・・」、~「陸」兄の「クール」ブレーン。』と、




 紺が良く『わからない』やかし『』をしたのだった。

 




 シランは目を剥いたまま、『クール・ブレーン』を見た。




 「『ひとつずつ』だな」





 華月 陸は、言ったのだった。「ね、『ペルウィアナ』」




 君の『言う通り』だよーーと。ウィアは勿論解らなかった。




 唐突に『動いた』のは『直夏』だった。落ちた『剣』を拾う。そして言った。シランへと向いて。




 「『得物』『離す』と『負け』だぜ。」と。




 紺が『確かに』と言ったのだった。

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