表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/62

二十一『王子様とは、沢山居ます。』

 「ユシ、どうだい? 準備は出来たかい?」


 金の髪の男が聞いた。問われた子供が答えた。はいーーと。


 「はいっ、お父様。大丈夫です。うれしいです。叔父上にも会えます。」



 やはり金の髪の、良く似た可愛らしい男の子供だった。微笑んだ父親は、子の頭に優しく手を置き、その柔らかい髪をその優しい笑顔のままで、誇らしげに撫でた。


 「そうか。ーーではいこう。」


 金な髪の穏やかな風貌の美青年は、そう言った。



 ×  ×  ×



 「皆準備出来た? 忘れ物無い? お弁当は要らないからね。じゃ、そろそろ行くよ。」


 「陸さんーー誰も弁当なんてーー持って行く奴いないですよーーさすがに。」


 「悪いーー悠緋、俺、おやつ持参だわ。」


 「安定のーー原。………裏切らねーな、コイツ…………」


 「いや、広陽、俺も一応『おやつ』は、持った。あと、飲みもん。水筒に『スポドリ』入れて来たわ、念の為に。あと、『塩』『胡椒』かな。」


 「「「いや、なんでだよ!塩、胡椒!料理か!」」」


 「ーー落ち着け、お前等。はしゃぐなよ。深織は………あれだろ、塩、胡椒は『定番』ネタだろ………。『売る』んだろ?『向こう』でな………念の為だろ?」


 「流石、加野っち。分かってる〜」


 「…………………着いたよ君達。」


 「「「「「もう?!」」」」」

 

 + − + − +



 「お、異世界『到着』っと。」


 「皆『居る』よね?」 「こわい事言うな。居ないと困るわ。」  「本当ほんとだよ。」


 ×  ×  ×


 〘『悠太』〙   〘巧、海、来たの?〙  〘悠太兄さん、直兄ちゃん達は?〙



 〘うん、大丈夫だよ。『確保』したから。〙 〘流石悠太。〙  〘…………あのさ〜……………〙



 〘海? 何?〙  〘?〙  〘や、あのさ、何で巧は悠太『兄さん』を、呼び捨てるの?〙



 『『(…………………………………、海君。今、『其れ』かな?)………………なんとなく、………かな。』』


 『ね?』  『な?』




 『……………………………………。(なんとなくだったのか。)…………。   わかった。』



 ✻  ✻  ✻



 「あ、『おじいちゃん』」 「あ、ちゃう」


 「ふたりとも『お待たせ』。」


 「真妃瑠まひるちゃんお待たせ。」


 「いえ、いえ『暇』だったしね。」


 「さてと。『揃った』な。」


 と或る教会の庭にて、華月 陽藍はそう言った。『役者』がったらしい。



 *  *  *


 『じゃ、皆「準備」良いよね? 「配置」についてね。特に「白神」。』


 「ちょっ!陸さん! なんで俺だけ『名指し』なのよ!」


 「『陸』、白神俺と一緒だから、安心しろ。」


 『了解お父さんーー』



 華月 陸の声が、皆の頭の中へ、響いたのだった。



 今此の星は、『暴走』寸前なので在る。



 ❅  ❅  ❅



 その少し『前』の刻に、『シラー・ペルウィアナ』は、『村』をてしまった。


 『精霊』を、つれて。



 ✻  ✻  ✻


 「ーーまいったな。」


 華月 陽藍がそう言った。


 「先生? 『ペルウィアナ』ーーいないんですか?」


 問うたのはオレガノだった。ああーーと陽藍は答えた。『わり』が、るなーーと。


 カルセオラリアが、不安気に、宛は有るのかと問うた。陽藍は考えもせずに、『まあね』と応えたのだった。側のカルミアもジニアも不安気だ。ペルウィアナの隣宅、リキダおじさんが答える。


 『引き止めたんだけどね……』と。陽藍は気にしないでくれと言ったのだった。ーー



 ❅  ❅  ❅


 それは、『今朝』の事だった。オレガノ達『失踪・・』から、二日目・・・の、朝だ。


 『旅人』が、訪ねてた。『シラン』と名乗ったあの男だ。シランは勿論『荷物』を、取りに来たのだ。そして言った。


 「お嬢さん、ちょっと『つきあって』くれ。『旅』に出ようぜ?『報酬』なら『有る』んだ。ーーほら」と。


 隼人からの『報酬』を、『ウィア』に『見せ』た。ウィアは思った。『ラタ』兄から『貰った』の事を。シランの話を『聞き』、気付く。ウィアの持っていた、ラタ兄からの『石』は、宝石の『原石』ーーしかも『貴重な』品だった事を。



 「なあ? マジで『旅』に出ようぜ? こんな村の『こんな』場所に、若い女の子が『独り』で引き篭ってたってさ。……良い事無いぜ? 世間知らずになっちまうよ、お前さ。現にお前だけ、あの『魔法使い』は、連れて行かなかったんだろ? それって『そういう』事だろ? 」


 「『世界』は『広い』ぞ? お前の『想像』『以上』にさ。」


 「別にそんなの知ってるし。ーーでも『わかった』ーー行くよ。」



 「私にも『目的』が『ある』から。それでいい?」



 交渉成立と言った二人は、旅立った。それが『今朝』の事だった。



 ✻  ✻  ✻



 「ーーと、言う事だな。」


 陽藍が言った。『過去』を『視た』のだ。『空間』に残された『記憶』を、手繰り寄せたのだ。神故に出来るのかーー彼が器用なのか。兎に角陽藍は事態のあらましを知り得たのだった。


 『あらあら。困りましたね? 旦那様?』と、横の『女神』が言ったが、困った風では無かった。『マセガキめ』と陽藍は言ってから、妻に其の『場』を『頼ん』で、飛んだ。


 「いってらっしゃい。」忙しいわねーーと、妻、友美は空に向ってそう言った。夫に、手を振りながら。



 ✻  ✻  ✻



 「はい。じゃ、皆『お疲れ様』でした。各自適当に帰っていいよ。あ、『観光』したい人は、『白神』に申請してね。」


 『事態』を終焉した『57』名は、或る者は疲れ果て、又と或る者は『日常茶飯事』として、受け流し、又と或る者達は疲れより『好奇心』を、優先させていた。


 そんな『穏やか』な光景は、『午後一』には終焉したので、住まう『星の住民達』にはーー知られる事はなかったーー彼等が、言わなければ。



 きっと彼等・・は言わないだろう。『日常茶飯事』なのだから。



 「いや、陸。流石に『解散〜』は、ちょっと味気無いって。どっかに一度集まろぜ?顔合わせ的にさ?な?」



 提案は、『瀬野尾 太一』からだった。『ガイサース』国王の希望により、その『願い』は、叶う事に成る。果たして『場所』だがーー



 『じゃあ「あの」教会・・だなーー』と、華月 陽藍に提案されたーー



 かくて、彼等は『集結』した様だ。と或る『教会』へと。ーー



 ❅  ❅  ❅



 「はあ〜」


 シラー・ペルウィアナは溜息を吐いた。横には『シラン』がいた。国境の、『ふもと』までは、辿り着いたのだが。


 横を向いて聞いた。一応だ。


 「ねえ〜『これ』、登んの?………………止めない?」


 峠は遥かーー『高』かった。



 *  *  *



 「マリーサ。」


 友理奈は知り合いの顔の名を呼んだ。女性が振り返った。彼女は『洗濯物』を、はためかせていたーー



 「ユリナさんっおかえり〜ちびちゃん達もかな?」


 うん。『後から来ると思う』と、友理奈は答えた。



 此処は、かつて此の星に『飛ばされ』た友理奈が、直夏と再会した場所で在った。そして『洗濯屋』を『始め』た場所でも在る。マリーサとはその時知り合った、此の近くで宿屋を営む女主人の娘であり、かなりな『ミーハー』でもある。『ミーハー』って何とは聞くなかれ。友理奈も正確には、答えられない。


 ともあれ『此処』が、指定された『集合場所』だ。友理奈は『鎮圧』に参加していなかったので、ひと足先に、やって来たのだった。



 「ユリナ、早かったね。」


 懐かしい声に振り向くと、アレフゥロードだった。アレフゥロード・ガイサース。此処、『テラピー』皇国隣国『ガイサース』国の、王で在る。最も友理奈が初めて彼に出会った時は未だ王太子だったが。


 『きゃ〜王子さまっ〜〜』と、マリーサのテンションがあがった。『結界』張って、良かったわと友理奈は思ったのだった。友理奈さんは、要さんを『師』に、日々『結界』修行中〜で在った。



 可愛い息子の『安全』の為にだ。勿論『夏文』本人も、ちゃんと『修行』中〜で在る。今回はーー『少し』、『暴走』したがーー。可愛いので勿論お咎め、しで在る。



 アレフゥロードは、『一族』で来ていた。『レザード』、次兄『カビダード』、そして『現』王太子『ユシ』も居た。


 更に、『王子・・』の異名を持つ『華月家』長男・・を筆頭に、続々とやって来た。



 教会の建物の中から、前回は『留守』だった『神父』が顔を出し、『………凄いですねえ』と、感嘆の溜息を洩らした。



 『隣国の「王子様」が、……続々と。』と。友理奈は呑気に『あら大変。』と思っただけだったが。



 *  *  *



 『峠』の中程までだろうか。登った頃に、唐突にシランが、ウィアを呼び止めた。ウィアは止まると進めなく生りそうで嫌で在ったが。シランは真剣だった。『本当の事を』言っておくーーと、彼は言い出した。ウィアは立ち止まった。シランが語り出す。躊躇いがちだった。




 「…………、王子なんだ。」多分俺はと、確かに彼はそう言った。




 「俺の『身代わり』を探している」と。




 『影武者』にされた奴を、『助け』たいんだーーと。

こんにちは。ご来場閲覧ブクマ有難う御座ます。///やっと『影武者』な言葉が出て来ましたね。さてどうなるんだろう。ではでは///m(_ _)mぺこり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ