十四『悠太サン。』
「直夏、彼は僕の事は覚えていないと思うよ。本当に一瞬しか会ってないでしょ。ごめんなさい。ご挨拶させていただくのは、初ですね。悠太と言います。『父』がお世話になっています。それから……『弟』達や『兄』が以前『お世話』になったかと。その節はありがとう御座ました。それから……『友理奈』、『義妹』も大変お世話になったと聞いています。色々と有難う御座ました。ふふ、直接『お礼』が言える『機会』が『出来て』今回……『良かった』かな? あ、ほら、『竜君』、『龍君』、『おにいさん』に、『挨拶』しなさい。『お祖父ちゃん』が、お世話に為った方なんだよ? はい、こっちに来てね。」
『悠太』と言う名らしい青年ーー?は、子供をふたり『連れ』て、『此の世界』にーー来た。
子供達の名は其々、『竜葵』と『龍輝』と言うらしい。彼の息子等ではなく、先程迄『在た』『ユウ』と呼ばれた男の息子で、ユウタと言う人の、『甥っ子』らしいーーと、俺、オレガノは先程此のやって来たユウタと言うーー『青年』?の話を聞いてーー
そう理解したーーしたが、したのだが、疑問が在るーー
『ユウタ』と言う人は『可憐』過ぎたーー
見ろ。カルミアにジニアだけで無く、セオにーー旅人『シラン』と名乗る男迄も、『魅入って』居るではないか。……とか言う俺も例外には成れなかった。
ユウタと言う人の顔は、『可愛い少女』の様だったのだ。…………街に行ったってこんなに可憐な人には会えない…………『男』?………………だよな?……………………………此の人。……ちゃんと。
大丈夫だよな?(何かの間違いじゃ無いよな?)
「おにいさん『初めまして』。『龍輝』です。10歳です。」
「僕は8歳です。『初めまして』『竜葵』です。『あおい』色の『ドラゴン』って意味だよ。格好良いでしょ。お父さんがつけて『くれた』の。伯父さんから『貰った』の。」
二人の子供が、そう言った。俺は『ん?』と思った。『ドラゴン』とーー言ったか? 言ったな……………
「「『ドラゴン』なのか?」」
聞いていた『男達』が、同時に突っ込んだ。そりゃ突っ込むよな。ドラゴンと言われちゃな。『絶滅種』だぞ。最早空想の産物だぞ。かの『フェアリーヴァース』みたいなモノだぞ?
『勇者』の『並び』だぞ?
大胆な名前だな。
なのに子供は嬉しそうに『うん。』ーーと答えた。そして『翔ぶ?』と。勿論俺は『何っ!?』と思った。『飛翔』の『魔法』か?!ーーと。
絶滅『魔法』だぞ? 『古代』魔法の、ひとつ、『飛翔』に関する魔法ーー『子供』に『使える』訳がーー無い。
そうだよな?
「こら、竜葵、お前は早速か。駄目だぞ。」
そこに『魔法使い』の『声』がした。ーー戻って来たのかーーと俺は思った。スグナと言う男が、『遅かったねオジサンーー』と、そう言った。
「あ、「お祖父ちゃんっ」」
二人の子供達は、そう言って魔法使いの元に駆けた。
「『お祖父ちゃん』…………なんだ、………あのひと…………若いのにな……」
横でダメージから立ち直ったジニアが、そう言った。ジニアの良さは此の『立ち直り』の早さだとーー俺は思う。だから切り替えが早く、魔物にも対応が早い。後は『力』が、後少し有れば、ひとりでも対応がきく筈だ。実際『一対一』なら、作戦勝ちするしな。複数をひとりで、素早く倒す力が未だ無いだけだーージニアは。十分立派だ。
と、いけないーーうっかり『魔法使い』さんが、『孫』の頭を撫でて微笑んでいる光景に見惚れている場合ではないーー『聞きたい』事を聞かねばーーそう思った時だった。
頭の中に『焦るな』ーーという『声』が『聴こえ』たーー気がしたのは。
『え?』と思うと魔法使いが『笑った』気がしたーーが、次の『瞬間』『俺達』は、『消え』たーー『此の』『世界』からーー。魔法使いと『共』に。
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ガノ兄達がーー私の目の前で『消え』た。
「ガノ兄?! カルミア? ジニア! カル兄?!?」
叫んだ私は辺りを見回すーー居る訳が無いーーだって『気配』も無い。どこにもいないーーなんでーーーーーーーーーーーーーー
「…………………お父さん……………。う〜ん。マイペースだなあ…………慣れたけどね。もう。」
『ユウタ』と名乗ったおにいさんが、半泣きの私を余所に、案外暢気に言ったので、私は茫然とついーーそちらを見てしまったのだったーーーーーーーーーー
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「ごめんね、皆、驚かせちゃったよね。え〜とレザード君だったよね? 君達もごめんね?」
「悠太君……レザードじゃなくて『ガイ』って………」 「あ、直夏、もう構わない。」
と、彼等は言っていた。『大丈夫だ。話そう』とーー
❅ ❅ ❅
「……………………と言う事なんだ。内緒にしてくれるかな?」
『レザード・ガイサース』が、『私に』、そう言った。
「…………………『王子様』って………………『死んだ』んじゃ………………」
思わず指さしてしまったよ。ごめんなさい。『シャーリン』という人が、『ほらみろ』と言っていた。
訳あって『冒険者』をしているうちに、『死亡説』まで出てしまい、怒った現『国王』のお兄さんが、自ら『迎え』に来たので、『帰った』と…………………。なんなんだこの『王子様』は。
『ぶらこん』てやつか。そうだな?! はあ。つかれる。
「あの…………でも『どうして』私にそれを『話す』んですか?」
内緒にも出来るのにさ。『国家機密(大袈裟)』じゃん?最早さ。そう思うと『王子様』が、『言った』のだ。
「『フェアリー・ヴァース』様だよ」と。
私はハテナマークを浮かべる。更に王子様は言った。
『フェアリー・ヴァース様に言われたんだ』と。
「『精霊』に『懐かれる』モノは、信用しろ。『話せ』と言われたんだよ。君は『信用』出来る。凄いな。間近で精霊が見れるとはさ。なあ、『ラミラルル』。『シャーリン』。」
レザード・ガイサースがそう言うと、『ユウタ』サンーーとやらが、応える様にこう言った。
「お父さんは『フェアリー・ヴァース』なつもりは無いらしいけど、『精霊』は信用してるからね。後レザード君。父が精霊や『妖精』を『生み出す』訳じゃないんだよ。だから本当は、フェアリー『ヴァース』ではなく、う〜ん『フレンド』って感じかな? お父さん見ると精霊も妖精も『よろこんで』寄って来ちゃうから、『妖精が生まれる場所』って言われちゃったんだって。不本意だって言ってたから、出来れば言わないでーー『呼ばない』であげてね? 普通に名前で呼んであげてください。 ふふ。ごめんね。がっかりさせて。」
それに先に応えたのは、子供『達』だった。
「そうなの?」
「え? お父さんって『妖精』呼べるの?」
「竜葵、聞いたか? 此の『叔父さん』達、駄目×2だぞ。だっさ。」
「ーー『だっさ』。僕達よか『弱い』し、ーーねえ。ふっ。ぷ。」
「…………………『竜葵』に『龍坊』は『生意気』だな。」
「巧っ! もうちょっと『言い返せ』! 特に!『弱い』ってトコだ!」
「……………悠太君…………、こいつら『甥っ子』と『同格』?」
「……………………。(笑)『龍輝』、『竜葵』、『止めなさい』。聞いて。『僕』、『悠太』は、『父』陽藍と『兄』つまり君達の『父』友から、『君達』に『関する』『全権』を『任され』ましたーー意味、『理解る』よね?」
悠太の言葉に、竜葵も龍輝も、何故か海、巧、更に直夏迄も、『冷たい何か』ーーを感じ取り、しん……………とした。
何故か皆『仲良く』、『はい………………。』と返事して、「…………どうして直君と海達迄返事するの?」ーーと、華月 悠太が苦く笑ったのだった。




