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十三『再会?』

 「直夏っ、良かった! 会えたな!」


 教会となった、この建物の中に、そう言って男の人が飛び込んで来た。今回は入口から普通にだ。

 その人はやたらと目付きがキツイ、イイ男だけど、人相の悪い『イケメン』だった。しかしどうして格好イイ男の人の事を『イケメン』と言うのだろうと、私は思ったけど。

 昔誰かに聞いた言葉だ。兎に角そう言うらしい。


 「レザード、久し振りだな。……会えると思わなかったが、どうしてこんな処に居るんだ?」


 剣士ーー『スグナ』さんが、そう言った。……やっぱり格好いいよ。立ち姿が……凛々しくて……。あの『ユウ』さんて人と違って、『チャラ』っとしてないし…………『シブい』って言ったら良いのかな………。はあ。


 『レザード』と呼ばれた、やっぱり『剣士』風の男が、言った。


 「フェアっと、すまない。『陽藍』様が、導いて下さった。此処には『友人』に会いに来た。と、言ってももう『会った』。シャーリン、」


 そこで言葉を一度きって、連れの男の顔を見た。それから、その後ろにすごく大人しそうな、かわいい感じの女の人ーーが、もうひとり、一緒にいた。……『シャーリン』と呼ばれたひとの、『恋人』かなと私は思った。だって、お似合いだったんだもの。シャーリンという人は、すごくおっとりした顔立ちだった。『優男』って言うの? ちょっと頼りなさそうだったけれど、品のいい育ちそうって言うか、そういう。外国の『貴族』の人みたいな。って……見た事は……無いけど。絵とかでしか。


 そう言えば、ちょっと前に、峠を越えた『隣国』の、ガイサースっていう小国の、三番目の王子様が、その又隣国で、此のハナ王国の隣国でも在る『テラピー』皇国のお姫様と、結婚したんだよね。『なんで??』と、思ったら、『幼なじみ』だったらしい………初耳だったけど。


 だって隣国の『第三王子』って、死んだって言われてたし………かの『勇者』の子孫なのにねっと、私は思ったのだった。『暗殺』されたけど、『ガイサース』国としては、『隠したい』らしく、だから『行方不明』だと言われていた。『本当は死んでるのにね』って。


 だから私は『成婚』話も『嘘』じゃないかなと思ったのだ。なんかこうーー『影武者』的な?


 似てる人連れて来て、『生きてる』風演出なのかなと。


 隣国は隣国だけど、私達の国との『境』に、かなり『険しい』峰が『在る』。旅人シランーーサン、だっけ? この人が、『ひとりで国境を越えるのは、』骨だーーと言いたいのも、実は分からなくも無いーー。ついては行かないけどね。言われなくてもね。留守中にお兄ちゃんが帰って来ても、最悪だし。会えないと困る。………会いたいのに。でも我儘も言えないし……。


 おっといけない、思考がそれてしまった。単に『お似合いのふたり』を見て、ふと『(一応)王子様とお姫様』の、『御成婚』の催しを思い出していただけだったのに。



 見に行ってないけどね。


 行かないよね。峰越えてさ。


 カル兄達が『(見に)行こう』って言ったけど。因みにカル兄達も結局行かなかったよ。私が行かないなら、『なんだーーじゃあ』ーーいいやって言ってね。


 自分の国の式典だって、見に行った事無いのに、外国の姫様と王子さんの結婚式とか見に行く訳無いじゃん。興味無い訳じゃ無いよ。『場違い』だってわかってるだけだよ。


 王子様なんてーー全くの無縁なんだもの。……格好よかったら……どうするのよ。もし…………間違って好きになっちゃったら……………………つらいじゃない。王子様と田舎娘って、ジョークにもならないよ。第一、式典を『見学』する様な、『御洒落』な服すら持ってないよ私。


 『世界』が違う人達には、『近付かない』方が、良いんだ。思い知るだけだから。


 例えば『街』に行ったって、『綺麗』にした女の子達が、『居る』と思う。だから行かない。『笑われる』から。私には『お母さん』が、居ないーーから、『女の子』のこと、何も『教わら』なかった。ニア達にも『認識』されてないし、『私は女の子』では、無いんだよ。


 そう思うよ。前にアラマンダが言ったんだ。


 『ペルウィアナおねえちゃん。カルミアちゃんがね、「首飾り」買ってきたの。アラマンダに「ちょうだい?」


 だって、アラマンダ、カルミアちゃんが「すき」。ウィアナおねえちゃんは、カルミアちゃんに「女の子だと」思われてないんだよね? じゃあ「お嫁さん」に、「なれない」よね?「ゆずって?」 』


 10歳の『アラマンダ』の方が、よっぽど『しっかりしている』ーーと思ったーー


 自分は情けないなと。本当は、『兄』にまで、『見捨て』られたのではーーと、不安だったーー





 嫌われているのではと。きっと、両親にも。




 街へ行って、帰ったら、迎えてくれる家族もいない自分はーー『居場所』が無くなる気がしてーー恐くて村から出れなかったのだ。


 いけない。又思考がはずれてしまったよ。………えっとね。『絵』の話をしたかったのよ。『絵』が出回るのよ、絵がね。誰が描いたのかは分からないけど、すごく『そっくり』な『絵』? 高いのは『色』迄着いてるの。何度か見た事が在る。街に長期行って来るおじさん達が、偶に持ち帰ってくるからだ。


 建物とか風景とかも、すごく似てるの。『写した』みたいにさ。『なんとかシン』とか、『なんとか……チャ……』とも言うと聞いたけど………忘れてしまった。あんまり馴染みがなかったし。



 兎に角私は『そんな』絵の『中』の、『様子』を『思い』出していたーーそれが言いたかっただけだ。えっと、


 『シャーリン』さんと、女のひと………………



 「それから………『ラミル』、」



 ラミルさんというみたい。



 レザードという人が、剣士のスグナさんに紹介した。『妻のラミルだ』と。




 …………………………………、え?      そっち!?



 あ、でも、言われて『はにかんだ』ラミルーーさんは、なんだか可愛かった……………………。とても。幸せそうに、笑った。





 ❅ ❅ ❅



 〘それから…(こそ)〙


 〘ん?〙


 〘悪いが直夏、人前では私を『ガイ』と呼んでくれ。(こそ)〙


 〘あ、……そうだな。悪いな気付かなくて…(こそ)〙


 〘ん?『彼』は『僕等』の事を『知って』?(こそっ)〙


 〘嫌、『俺』の事『以外』は、『未だ』だよ、シャーリン。(こそ)〙


 〘……ガイ、シャーリンとラミルは『そう』呼んで問題『無い』か?(こそ)〙


 〘…流石だ……直夏。『そう』呼んで『くれ』。……時期を見て『説明』する。(こそ)〙


 ラミラルルとシャリンバイを見た、レザードが、ふたりが頷くのを『見て』から、又直夏へと言った。そして…………


 「………………ところで? 『そちら』は?」とーー



 『カイ』と呼ばれた子供達と、『後から』来たーー『青年』を見て、又そう言った。



 『前にも会ってるよ? 忘れた?』と、スグナがそう言った。




 ❅ ❅ ❅



 スグナ達が、ひそひそと話したので、ウィアナには内容が聴こえなかった。それが不満だった。


 何故か肩に載ったままの、ミドリの精霊が首を傾けた。

『ブクマ』有難う御座ます☆閲覧、御来場有難う御座ます///m(_ _)mペコリ

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