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十一『散るらしい』

 「竜・龍コンビってお前……ん〜どうするかな。『龍』はサポート入れないしな………………。分かった。友。じゃあ『入れ代わり』で、『悠太も』呼んで来てくれ。」



 陽藍が言った。友は拍子抜けに、『へ? 律じゃないの? 陸兄とか。?』と、返した。

 『りくは手一杯だ』と、陽藍は返した。


 りつは、ゆうの『弟』で、陸は彼等の『兄』だった。りゅうは、『華月家』次男で在り、友の言う『龍輝タツキ』とは別人だ。


 龍輝と竜葵は、友の息子で在る。龍輝が兄で、竜葵が弟だ。10歳と8歳に成る。長男次男だが、此の二人には姉がいる。『友姫ゆき』と名付けた。友の愛妻の名が『由美ゆみ』と言うので、(ゆ)を、貰ったのだが、『』を使ったのは、妻の希望もある。『姫』の字は絶対入れると主張したら、妻に提案されたのが、『友』姫だった。余談だが。


 龍輝と竜葵の名については、語る迄も無く、兄『龍』から取ってつけた。龍は陽藍の養子だったので、初め、『竜』と言う名だった。養子に入った時に陽藍が提案して、名を変えた。改名する程の辛い過去が在ったからだが、それは又別の話ーー余談だ。


 此の世界では太古に『絶滅』した『ドラゴン』なる生物も、恐らく『兄』龍の前では、『借りてきた猫』の様に『成る』事を、弟ーー友は、知っていた。子供二人に『リュウ』の名を『貰う』位に、友は兄を『尊敬』していた。父とは又別の意味で。


 自分が『平常心』を『保って』いられるのは、『兄』のお陰だと、友は思う。


 兄の『名』をつけた、『ふたりの息子』は、系列的に『兄の部下』に当たる。『友』が、『部下そこ』に『配属』した訳だーー然し、力は『在る』のだがーー『心』の『成長』がーー遅かった。





 兄弟仲が、最悪だった。




 此れは実は友に『責任』が在る事なのだが、結局、ふたりは、『龍』にたしなめられた。今は『昔』程『険悪』でも無い。『昔に比べれば』だか。つまり今回友は、『ふたりの修行』を『させたかった』。



 友は父に似て、不器用なので在る。そして『母』に似ても、不器用なので在った。自分達の星では、『有名』な『映画』俳優アクターだったのだがーーーー。



 此の星の住人達の、ウィア達は、そんな事は知る由もなく、『ただの顔だけは』格好良いーー『非道』なおにいさんーーと、捉えていた。



 『剣士』を、置き去りにして来た事で。『酷ぇ』ーーと。話を聞けば聞く程そう思った。



 赤子『夏文ナヅフミ』は、剣士ーー『スグナ』の息子で、赤ちゃん故の『力』の『コントロール』力不足で、『異なる』世界に、『跳んで』来てしまったらしいーーそれが彼等『神』達の、説明だった。


 父親と母親の『エネルギー』の影響で、夏文は生まれる前から『強い』力を保持して在たそうだ。先程の『女神』が、常に『抑え』ていたのだそうが、ちょっとした『きっかけ』で、『結界』の『外』へ、飛び出したらしい。ほんの些細な事だったらしいが……。


 それで急遽『手の空いていた』神達ものたちで、此の星に『当り』をつけ、捜しに来たとの事だった。


 星神『白神』からも連絡を受け、『多分此処だろう』……と、目星を付けたのが、何故か此の『スプス』村の、此の『神像』だった。と、言う事らしいーー神達『曰く』。


 彼等が次々に集まって来たのは、『信号』で、自分達の頭の『中』に其れを『送れ』て、『会話』が出来るらしいーーなんて便利なーーとウィアは思ったが、普通の人間の自分達には習得出来ないらしいーー残念だ。



 「よしっ、んじゃ、俺は一旦『帰る』ね。『巧』、『海』、『直夏』を『宜しく』な? 直夏、んじゃな。あの『王子さん』達に、宜しく言っといてよ? ま、『会えたら』だけどな? じゃ〜なっと」


 華月 友の『姿』は、もう其処には無かった。


 「『りょ』」


 「海………りょはやめろよ。後『俺から』離れるなよ? 『迷子』は『置いてく』ぞ?」


 「巧、酷いし。僕は逸れたりしないし。直兄ちゃんに『言いな』よ。」


 「……………………お前等……………………此の『状況』で、俺に『喧嘩』売るか? 海………………お前、どんだけ『生意気に』成長して…………………『巧』の『悪影響』か?」


 「! 酷い! 巧! 直兄が酷い! ほら『言い返せ』よ!」


 「………………………………。面倒だしイイよ。放って置きなよ。どうせ『直兄ちゃん』だし。大和兄ちゃんじゃないし。いいよ。別に。」



 「……………………………………『巧』は『ちっとも』可愛く無い。兄ちゃん達はお前の何処が『可愛い』んだ?」



 と、子供達が『呆れる』位の『やり取り』を、彼等は始めた。黙って聞いていた、『大人達』が、『………………………アイツ等…………………なぐって来ても…………、イイか? 陽藍……………?』


 と、顔を引き攣らせた。


 『やめとけ』と、別の男が其れを止めた。


 「……………海と巧に『掛かる』と、直夏が幼く見えるね? それよりさ? 誰も心配してないけど、『隼人はやと』は? ……………見付けて無い…………………とか? 真逆だよね?」


 カガリと名乗った男が、代わりとばかりにそう言った。言われた面々は何故だが『ぽかん』とした。そして言った。








 「「あ、やばいな、『忘れて』たわ。ごめん。」」と。


 そして、


 「ーーごめん、ぼくも『すっかり』忘れてたーー直夏、ごめんね?」


 カナメと言う名の男も言ったが、直夏と呼ばれた『剣士』は、こう言った。『別にいいよ』と。




 「はやては『死なない』から、ほっときゃいいよ。まあ、『ついで』に捜すし?」と。






 「「…………………………直兄ちゃん……………………それはちょっと………………………、」」


 タクミとカイも、何故か仲良く『呆れ』たのだった。




 ウィアは気になった。『はやて』とは?先程『カガリ』は、『隼人ハヤト』と言ったが、それが『同一人物』の事だとは、彼女達は、未だ知らないーー



 佐木サキ 隼人ハヤト、佐木 直夏スグナの実兄、佐木家の『次男』で在る。



 甥っ子の『エネルギー』に『巻き込まれて』、『迷子』中の男の名だとはーーウィア達は未だ知らない。勿論シランも。



 スグナが『次男アニ』を、『ハヤテ』と呼ぶ事も。





 其の頃の『佐木 隼人』が、くしゃみしていた事も。勿論。知る由もない。




 当たり前で在る。




 其れから今回『は』、『もう一人』捜さねば成らない事もだ。未だ知らない。




 兎にも角にも『彼等』は、『散った』。自分達の『仕事』の為に。ウィア達と、シランと、剣士と『二人カイと子供タクミ』を、『其処』に、残して。



 精霊達が消えた『空間』に、残された『色付ステきの半透明ンド綺麗グラ達』が、やたらと美しかった。



 陽藍達は、夏文なづふみのエネルギーの『影響』で『膨れ上がって異常・・』にってしまった、『此の世界』のエネルギー量調整をしに『行った』のだ。『星神ハクシン』ではーー『えへ。勿論出来ませんよ。へたれですモン。皆さんよろっ!』ーーと、言うので。



 ウィア達とシランは勿論『此の星ーー(※の神様)ーー大丈夫か?』と、不安だった。




 星が、ぼんっ!と、『散ったら』どうしようーーと。古代、此の星は『失くなる』筈だったらしい。




 『フェアリー・ヴァース』と言う『凄い』ひとが、『救った』らしいのだ。



 伝説の、『四人』の、『勇者』達と共に。フェアリー・ヴァースが『知恵』を『貸した』と聞いている。



 ただ、フェアリー・ヴァースは、『作り話』だとも言われている。照れ屋の勇者達の『作り話』だと。




 ウィアナは子供の頃に、こう聞いた。『フェアリー・ヴァースは雪と共に、やって来るーー』と。



 雪とはーー白く綺麗な結晶が、空から降って来る事を、言うらしい。綺麗だと聞いたウィアナは、ちいさい時に『みてみたい』ーーと思った事を、覚えている。



 きっと綺麗だろうなと。

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