タイテキハツコイ。
初めて、友達と買いに行った洋服。
選んでくれたのは
プチプラの女王ってSNSで話題の同じクラスの
愛花・・・
「おっはよう!ね、いつも駅から反対方向から歩いて来るけど、何処住んでるの?今度遊びいっていい?」
「あ、うん、狭いけど笑」
「そう言えば、転校生だって!」
「この時期に?なんで初めからコッチ来なかったっんだろ?」
「それが、慶明高校からだって、それだけじゃないよぉ…アイドル!!」
「慶明なのにアイドルやってらっしゃるの?わからな…」
私は、一人知っている
アイドルで代々続く男子校慶明に通う男。
私の家で、雇ってる弁護士の息子。
キレッキレの頭の良さと、容量の良さで、1番以外を取った事がない。
担任の先生が教室に入ると続いて入ってきたのはやっぱり…
白金紫音。
「はい、転校生です。白金君」
「白金紫音です。仲良くしーてねっ!」
これで頭も良くて、顔もいい…世の中の男どもが可愛そうになるくらい…
「あ、おじょ!!!」
白金は小さい頃から私をお嬢様と呼ぶ。
「まな?知り合いなの?」
「父親同士が…」
こっちに来る。
「お嬢ぅぅ!」
「白金君ひさしぶり。」
手で口を塞いで、廊下に連れて行く。
「どういうつもり?」
「お嬢様は、お嬢様ですから。」
「これまでどれだけ庶民の振り頑張って来たと思ってんの?」
「普通にタメ口使っていいですか?お嬢様?」
「いいから、お嬢様は辞めて」
「はーい」
「紫音って本当にチャラチャラしてる。」
「普通だよ?」
「慶明でも?」
「うん、割と。慶明緩くなったから。」
「割とじゃないわ、随分と変わったわね。通ってる生徒のレベルも低くなったのかしら。」
「まぁ、いいじゃん、まなさん。」
教室に戻るなり
愛花に質問責めにあう。
白金紫音
これ以上の大敵はいない。