表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/33

樹海へ行こう33話

それからの僕は彼女が幸運を運んでくれたのか

何から何までうまく行った。

本屋の仕事の傍らに書いたライトノベルでデビューし

小説家と一応なったのだ。

かなり売れて僕は専業作家になったが

それでも不安定な仕事なので、不安があったが

彼女の後押しで、僕は前よりも安定した職につくことになった。

本来看護士だったと言うのが嘘で

女医者だったことは知っていたのだが

彼女は跡取りで、家の病院を継ぐのだ。

その時のために、僕は作家活動の傍ら医療事務の専門校に通っている。

彼女の親が僕を認めてくれるにはそれしかないからだが

ちなみに前の旦那さんは医者で婿養子だったが

婿養子ゆえに卑屈になってDVに至ったようだ。

それだけに、あまり僕らの結婚には反対はなかった。

そのうちに彼女が妊娠し、子供ができると事務などしなくてもいいとかいいだした。

でも、何かあれば手に職がある方がいいし

彼女に必要とされたかった。

ここから転落してまたあの樹海ツアーへと行くようにはなりたくなかったのだ。

毎日のように自殺している人がいる

何万の人が死んでいく、、その中には、ナーガさん、イサオさん、とんさん、ソニアさんなど、、

心弱く優しい人がいるだろう。

だが、僕はもうその輪の中にはもどらない。

今のいごこちのいい家庭と現状とを二度と放しはしない。

僕もまた新聞の自殺者の数字をただ記号のように眺める

そんな立場になれたのだから

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ