表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/33

樹海14

食べたいと言う気持ちはとっくに消えていたし、食べても味はなかった。

僕の働く書店は小さなチェーン店だったが、働きがいがあった。

店長は温厚で、店の雰囲気も悪くはない。

あとはただ、ちゃんとした保障や時間が長くなれば言うことはなかったのだが。

店長は僕のことを考えてくれているようで、前は残業させてくれたりするが、

昨今の事情から、それも減っている。

生きていくにはもっと働かなければないが、時間の合う働き口がなかった。

「最近顔色悪いスよ、大丈夫ですか?」

同じ店で働く、若いバイトの石田くんが、心配そうに僕を見ている。

自分では分かってなかったが、体重が減っているのでかなり見栄えが変わっているのだろう。

彼も就職浪人で、就職するまでと言うことで親のところから通っている。

今、働きざかりで経験を積むべき時を無駄に過ごさなければならない青年が増えている。

まだ、若いからじっくりと正社員をさがしていたら、待ち過ぎて、企業には欲しくない人材になる

氷河期の若者達だ。

企業は即戦力といいながら、自社で教育せず派遣社員を雇い。

社員には大学卒予定者を取る。

そんな企業の思惑で、彼もまた僕のように辛苦を味わうのだろうが、

まだ若いのでそこまでリアルに考えてはいないようだ。

僕は人の心配などしているほどの資格はない人生の落伍者なので、

彼に何の言及も出来ないが、僕のようにならなければいいと思うだけだった。

睡眠不足と食事が食べれないことで、僕はさらに病を増長させていた。

しかし、病院に行く費用もない。

それくらいならインターネットの世界で、、

僕の唯一の居場所にいたかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ