エピローグ
―――瓦礫の天使がこの世界に姿を現してから、凡そ2年後。
―――思えば、自分は凄まじい道を歩んできたな、と思った。
―――左手の薬指にはめられた、銀色の指環。
―――彼は其れを見た時、ふと後ろを見ると……其処には、曾ての仲間たちがいた。
―――そして、曾ての敵であった魔梨沙や、大統領の永琳に映姫、小町までもがいた。
パチュリーに至っては、純白のウエディングドレスを着ている。頬には、仄かな紅を浮かべて。
全員はタキシードや清楚な服を纏っては、彼らを祝福していたのだ。
「……結婚は勢い、ってな?ジェネシスはんに、パチュリーはん」
「こらこら、失礼な事は言っちゃダメよ、ケット・シー」
慧音が猫に注意すると、ケット・シーは懲りたのか、頭を掻いた。
「……まあ、わしは2人の祝福を見届けるわい。…死ぬまで、何が起こるか分からないのう」
「そうですね。…まあ、私たちは2人の幸せを見届けるとしましょう」
彼は、自らが置かれた位置を、やっと把握したような気がした。
視界には、夢にまで見たようなパチュリーの美しい姿が、まじまじと映っている。
「……ジェネシス、私たちの祝福を……召喚獣までもが喜んでるようね」
彼が後ろを見返すと、其処にはアルカナの意思であったバハムートを始めとした、多くの召喚獣たちは喜びを前に出しては2人の祝福を祝っていた。
中には、伝説の楽園―――エデンの姿もあった。
「……ジェネシス、おめでとう」
エデンにそう言われた時、彼は照れくさそうにしながらも、お礼を述べた。
「……今まで、ありがとな。………ま、此れからもよろしく。…先は長いし、な」
するとエデンは頷きを見せた。
ジェネシスは改めてパチュリーの方を見返すと、彼女は照れながらも話しかけてきた。
「……こんな日が来るとは、思ってもいなかったわね」
「……そうだな」
2人はお互いに頷いて見せると、お互いは微笑みを浮かべていた。
其れは、今の祝福を―――2人が存分に受け止めているかのようであった。
「……改めて、言うわ。―――ジェネシス、私は貴方の事が…大好きよ。これから長いけど、よろしくね」
「……ああ、その通りだ。私のことも…よろしくな、パチュリー」
2人は、その幸せな時を楽しんだ。
―――世界は常に移り変わってゆく。だからこそ、過去を見ずに前だけを見ろ。
―――後ろを振り返れば、何かを見出せるだろう。しかし、前を見れば更に沢山、何かを見いだせるのだから。
―――クリスタル・スカルの輝きを、今ここに。
―――そして、未来への思いを、今ここに。
―――東方晶髑髏 Omega Horizon TOHO FANTASY XENOBIRTH -クリスタル・スカルの呪縛-
TOHO FANTASY Ⅴ完結です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
遺跡とか、そういう考古学者的な場面は全部インディ・ジョーンズに影響されたものです。後悔はしてませんよ。
そして自分はいつも暇なので、いつも合う戦闘曲を考えたりしてます。
〇王国軍のスパイ×5、ハイジャック犯×2
→Don't be AfraidーFF8
〇ハルバード特殊部隊
→ブレイズエッジーFF13
〇バハムート・ギャラクシュアス、バハムート・プログラリウム、バハムート・ゼロミッション、バハムート・ラグナロク
→銀竜戦→FF9
〇レミリア・スカーレット、フランドール・スカーレット、小悪魔
→更に闘う者たちーFF7
〇バハムート・エストネアⅢ
→J-E-N-O-V-AーFF7
〇古明地さとり
→少女さとり ~3rd eyeー東方地霊殿
〇霧雨魔梨沙
→恋色マジックー東方封魔録
〇皇霊廟ウィル・デ・アース
→ポーキーさまのテーマ(MOTHER3)
〇バハムート・スカーレット
→U.N.オーエンは彼女なのか?ー東方紅魔郷
〇博麗靈夢/バルトアンデルス
→宿命への抗いーFF13
〇魔列車
→決戦ーFF6
〇バハムート・エヴォルゼータ
→不可視の深淵ーFF13-2
〇古明地こいし/ルクス
→ハルトマンの妖怪少女ー東方地霊殿
〇瓦礫の天使(語られざるもの)
→自由への闘いーFF12
実はラスボス戦よりも、中ボスのバルトアンデルス戦を頑張ったような気がする




