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40章 暴走列車を止めろ!

彼女の口からその言葉が放たれた時、2人は更に絶望した。

ジェネシスはこいしに裏切られ、愛する故郷を空襲され……まさに泣きっ面に蜂、と言うしか無かった。

屋上は先ほどのラグナロク戦で荒れ、柵は全て圧し折られている。

慧音たちも、屋上で何があったのか汲み取っていたようであった。


「…た、助けに行かれなくてごめんね。…地震で屋上への道を障害物が邪魔して」


「…別にいいですよ。倒しましたから。

―――それよりも、先ずは市街地へ急ぎましょう。…私たちも救出作業を手伝いましょう」


彼はそう言うと、4人は静かに頷いた。

ケット・シーはパチュリーの右肩に乗っては、彼の意見に賛同を示していた。

ジェネシスは彼女たちの賛成に対して、彼自身も頷いては駆け足で屋上からの階段を駆け下りた。


……全員、分かっていた。

豹変したこいしの正体を……全員、知ってしまった。

ケット・シーの言う事は全て事実であったのだ。だからこそ、一生懸命に一流の考古学者として…マター博士に教わっていたジェネシスのように、思いを込めて教えていた事実が悲しく思えてしまう。

全員はその事をタブーとして、一切口に出さなかった。彼自身、落ち込んでいた。


急いで、彼の車であるGT-Rが停車されている駐車場へ向かった。

太陽の熱を吸収して、かなり熱くなっている。しかし、そんな事を気にしている暇は無い。


……彼が救出に赴くことを決意したのは、自らが飛行機テロ事件に巻き込まれた際、助けられていたからである。

彼とこいししか、生還者はいないとされる悪夢。…だが、彼は助けてくれた人たちへの感謝と同時に彼女がスパイであることを思えば…嫌な予感しかしなかったのである。


―――彼女が全て、仕組んだのではないのか?


思えば、何故高速道路上でハルバード軍に攻撃されたのか、そして何故空港で無差別殺人があったのか。

全て自分の位置情報が向こうに全てバレていたと思うと、怒りが募る。

すると全員、彼の車に乗り込んでくる。全員の乗車を悟った彼はそのままハンドルを握っては、車を発車させた。


◆◆◆


車は高速道路に乗るために道路を疾走させる。

フロントガラスの向こう側に見えたのは……燃え盛る大地。

空では空襲を行うハルバード軍と、其れを止めようと撃ち落とすフィラデルフィア軍が戦っている。

そして混乱の陥った町の道は混雑していて、全くという程動かないのである。


「…やはり混乱状態か…」


「…なら地下鉄を用いればええで。此処から地下鉄は総合参謀本部などに繋がっとるんや。

市街地が被害を受けていても、地下と言う装甲を纏った地下鉄なら動いてるで!」


彼は頷くとケット・シーの意見に従い、そのまま近くの駐車場に停車させた。

月極駐車場で、停車への申請はしてないが、罰則金なら何時でも支払える。しかし、人の命はすぐそこまでである。

急いで停車させ、車から降り立つと焦げ臭さが鼻に残る。辺り近辺は完全な混乱で、車の警笛が五月蠅い程響き合っている。


「あそこやで!…"フィラデルフィア12番街"駅から乗ればええんや!」


ケット・シーは駅への入り口を指で差すと、彼らは一目散に走っていった。

全く動かない車の海の中を通り、急いで地下鉄の入り口である階段を駆け下りていく。

地下特有の冷たい空気が、先程の焦げ臭さとは相反的に鼻につく。

天井に吊り下げてある電光掲示板では電車の遅れは一切なく、地上で被害を受けていても地下は無傷である点が凄いと呻ざるを得なかった。


「…流石ね、地下鉄は」


パチュリーは地下鉄の安全さに感銘を受けていた。

急いで総合参謀本部前駅までの切符を買い、改札を通り抜けてはホームに行く。

ホームには人が疎らで存在しており、空襲を受けて混乱に陥ったとは到底思えないような空間であった。

まるで異世界に来てしまったかのような感覚だ。


「殆ど人がいないわね………」


慧音もまた、彼と同じ感覚に至っていたようであった。

どさくさに紛れてマター博士はホームに設置してある自動販売機でお茶を買っていた。…ウーロン茶である。

するとホームにアナウンスが入る。……電車接近のアナウンスだ。


「まもなく1番線に、快速急行フィラデルフィア国際ターミナル行が到着します。

危ないですから、白線の内側に下がってお待ちください。…この列車は10両で参ります」


冷たい空間に鮮烈に響いた声。

すると冷たい風と共に、鋼色の横長い箱がホームに入線する。

中は人が疎らに乗っている。彼らは不思議に思いながらも、そのまま電車に乗りこんだ。


「…どうして人が少ないのかしら?」


「……私には、さっぱり」


慧音の問いに、彼は全く分からないような表情を浮かべた。

電車はそのままスピードを上げて走る。快速である為、駅を通過するのだ。

彼らは落ち着くに落ち着けない気持ちでそわそわしていた。心が浮いているような、要領を得ないような感覚であった。


すると車内で爆発が発生、何事かと思えば4人の前には黒服を纏った女が存在していた。

―――レティだ。片手には拳銃を構え、他の乗客たちは悲鳴を上げている。

しかし電車は全く止まる気配を見せない。一体何故なのか、彼は全く分からないでいた。


「…ハルバード軍か」


「大正解。…以前、お会いしましたね?…3人さんは。其処のお爺さんは…かの有名なマター博士、ですね。

―――まあ、この状況を見て少し異変を感じてるかもしれないけど、この列車は完全に私がハイジャックした。…この先にはどうやら車が線路上で立ち往生してるらしくてね。

地下鉄の僅かな地上部分にある踏切で車が入り込んだ訳。だからそのまま突っ込ませるのよ。…悪いね」


拳銃を向けた彼女に、彼らは怒りを覚えた。

車が線路上で立ち往生しているトラブルを狙って、列車を突っ込ませて更なる大混乱へ陥れようとする彼女に…睨み据えて。


「…ならお前を此処で倒す。…お前がその気なら」


「…どうぞ、ご勝手に。…倒せれば、の仮定だけどね」


◆◆◆


レティは拳銃を構えると、その銃口を4人に向けて乱射したのである。

電車内で連続的に響く銃声。彼らはすぐさま身を躱し、バラバラに分かれる。

レティが狙いを定めたのはジェネシスだ。彼は電車内を疾走し、自らが狙われていることに気づくと3人から離れる為、自らを囮にして隣の車両に移る。

彼女の登場でパニックに陥っていた車内。乗客たちは死にたくない、その一心で逃げ惑っている。


「…死ね!ジェネシス!」


彼女は意地でも彼の殺害を企んでいた。

彼は列車内でアクロバティックな動きを披露しては銃弾を華麗に躱していく。

3人に隙を作っていたレティに対し、此処で動いたのは慧音であった。


「死ぬのは貴方よ!……病院で出会ったと思えば、また此処で邪魔されるなんてね!」


彼女の瞬発力を生かした、健脚の一撃。

背中を勢いよく蹴られ、そのまま彼女は列車のロングシートを背に壁に衝突した。

柔らかい椅子をクッションとした為、すぐさま起き上がるが、彼女は囲まれていた。

右側には3人が、左側にはジェネシス。後ろは壁である。…まさに背水の陣と言えようか。


「…貴方たちは何処まで卑劣なのよ!?」


「…私は感情論なんて知らないね。…あるのは上の命令と、自らの命だけだ」


彼女は拳銃を構えては、再び引き金を引こうとする。

しかし先手を打ったのはマター博士であった。彼の銃弾はレティの拳銃を弾いてしまう。

そのまま彼女の拳銃はジェネシスの足元にまで飛ばされる。其れを拾ってた彼に、レティは苦い顔を浮かべた。


「…お主たちの好きにはさせんぞ!」


「…ふふふ。勝手に言ってくれて結構。……私にはまだ武器があるんでね」


彼女は懐から催涙スプレーを取り出すと、辺りに撒き散らす。

ジェネシスたちはまさかの行動に不意を打たれ、涙が雨のように溢れて、視界が朧げになってしまう。

しかし、機械であるケット・シーは彼女に飛びついたのである。


「ワイは催涙なんて効かないで!」


そのまま彼女を倒し、自らが装着している拳銃でケット・シーは彼女を穿った。

馬乗りの状況で、彼女の腹部を一発の銃弾が貫いた。

口から血が溢れた。レティはケット・シーを薙ぎ払い、涙が視界を覆う4人の前で立ちあがった。


「…悪いね、このまま列車と車は衝突して大爆発事故を迎えるんでね。

―――分かるでしょ、段々とスピードが上がっていくのを」


地下を走っているため、速度は掴みにくいが電灯の通り過ぎる速さが明らかに異なっている。

ジェネシスは何とかして催涙効果を手で拭っては打ち消し、その現実を前に狼狽えた。

レティは腹部を左手で押さえながらも、不敵な笑みを浮かべている。


「…この列車のコントロールは完全に我が軍がハイジャックした。

―――運転も効かないさ。このまま車に衝突して死にな!」


レティは自らが爆発で列車に開けた穴から脱出を図る。

他の乗客たちは徐々に上がっていく列車のスピードの異変に気づいており、戸惑いを隠せない。

パチュリーも、慧音も、マター博士もまた……その事実に気づいていた。

すると、此処で車内アナウンスが入る。流れたのは車掌の慌てた声であった。


「只今、列車の運転が効かなくなっており、列車は暴走しております!

同じ線路を走る列車は全て事前に避難させておりますが、地上部分にて車が停車させてあるとの連絡があります!

乗客の皆様方は速やかに車両後方へお集まりください!運転手も避難致します!」


焦ったアナウンスは、乗客を更に混乱させた。

そして前方車両にいた乗客たちは後方に集まっていく。人が疎らな車両の中、波が後方車両へと押し寄せる。


「…わ、私たちも避難するわよ!」


パチュリーはジェネシスの右手を引っ張って、波と同じ方向へ行こうとする。

しかし、彼は掴まれた手を打ち払い、そのまま列車前方へ向かおうとするのだ。


「…ジェネシス!貴方、爆発に巻き込まれたいの!?」


「私がこの列車を止める!」


そう言うと、彼はそのまま小走りで前方へと向かったのだ。

その事を受けて、パチュリーも行こうとするが慧音が彼女を引き留めた。


「…確かに彼を追いかけたい気持ちは分かるわ。…でも貴方は体力が事足りないのよ」


「じゃあ……!」


「…大丈夫、私が行くわ。…だから2人は後方に避難してなさい。

―――――ケット・シー!私の肩に乗って!」


彼女は肩を広げると、猫は反応して肩に乗った。

彼女たちの乗る列車はそのままスピードを上げていく。窓から映る電灯は一本の光の筋と為って見える。


「…分かったで!慧音はん!

……………パチュリーはんとマター博士はんは避難しといてや!必ずしも、この列車は止めたるで!」


「分かったのう!」


そのまま慧音は彼の後を追いに、誰もいない車両へと走っていった。

其れを受けて2人は言葉に甘え、自らが行える最善の事…後方へ避難する。

何処か彼らに不安な気持ちを抱きつつも、信じて。


◆◆◆


彼は運転席に到着すると、列車のブレーキは故障していない事が分かった。

スピードメーターは130を切り、140に達しようとしている。この速度は快速では無くて特急レベルだ。

彼は鉄道に関してはそんなに知識は無いが、うろ覚えの記憶でエンジンの位置を把握した。


急いでブレーキを掛け、速度を落とそうと試みる。

摩擦音が鮮烈に響き渡り、耳を穿つような五月蠅さで火花が弾け飛んでいた。

ブレーキの効果は暴走列車と化した地下鉄の速度を徐々に落としていく。


しかし、スピードメーターが50に達した時、前方に光が見えた。…この地下鉄が通る、僅かな地上部分である。地上部分に設置された箇所には確かに人だかりが出来ていた。

…其処にはオープンカーが立ち往生していたのである。彼はブレーキを掛けっぱなしにしたまま運転席横のドアから脱出を図る。

急いで前方にある人だかりに入っていっては、車を何とか退かそうと試みる。

此処で慧音とケット・シーが登場、野次馬たちと共に手で押し始める。


地下鉄の速度は次第に下がっていき、やがて20にまで達した。

ジェネシスは迫りくる地下鉄に恐怖を抱きながらも、線路上の地下鉄の進路方向と平行に置かれている車を意地でも押し出そうとするが、動かない。

線路上に撒き散らされていた火花。…しかし、銃声のような一筋の音と共に地下鉄の迫り来る速さが早くなっていったのである。


―――ブレーキが壊れたのだ。


彼らはその事実を悟ると、野次馬たちは悲鳴を上げて逃げていった。

しかしジェネシスは車に乗りこむと、そのままアクセルを踏み切った。

急いで慧音とケット・シーも乗り込み、車は僅かな地下部分から地下鉄の線路が敷かれた地下へと入り込んでいく。


地下鉄のブレーキは壊れ、徐々にスピードを上げていく。

ジェネシスは追いつかれないようにアクセルを踏み切り、線路上をオープンカーで疾走した。


「…ジェネシス!ど、どうするつもり!?」


「…奴を止めるには戦うしかない!…ケット・シー、運転出来るか!?」


「ワイに任せるんやで!」


猫に運転を任せ、2人はオープンカーの荷台部分で列車と対峙した。

彼は背中の鞘に入った大剣を抜刀しては、薄暗い地下内で暴走している列車に剣先を向けて。

慧音はガントレットを手に装着させ、改めて迫りくる列車を睨み据えた。


「…列車と戦うなんてね!…まあ、この車のガソリンが尽きるまでよ!

―――――行くわよ!ジェネシス!」


すると列車は突如としてAI機能を持ったのか、目の前に佇む2人に対して機械音声で話しかけたのだ。

野太い男性のような声は、疾走する地下内で何度も呼応して―――。


「私の走行を邪魔するのは……お前たちか!」


◆◆◆


「…どうやら事前にハルバード軍は列車そのものにAIを取りつけていたらしいな…!

―――――ならば、意地でも止めるまでだ!…ケット・シー!ギリギリまで近づけ!」


「分かったで!」


車の速度は早いとは言えど徐々に落ちていく。

どんどんスピードを上げる列車に手を伸ばせば届く程度に近づくと、彼は大剣の一撃を蒙らせた。

しかし鋼鉄製の地下鉄には効くわけでも無く、彼は大剣で無差別に斬りかかった。


弾かれる音だけが響く。

此処でAIを持った列車は車輪の1つを外しては、そのままジェネシスたちの方へ飛ばしてきたのだ。

摩擦と共に飛んでくる車輪。しかしジェネシスの大剣が盾となり、2人を防ぐ。

慧音は隙を見計らい、健脚で列車に攻撃するも、微動だにしていない。


「…私に攻撃が効くと思うな!」


列車は警笛を大きく響かせると、急激に速度を上げては車に衝突してきたのだ。

荷台部分で立っていた彼らは急な揺れに倒れてしまう。ケット・シーもその事実に気づいてはアクセルを踏み切った。

下げていた速度も速くなり、次第に列車から離れていく。


多くの駅々を通過して行われている戦闘。

その様子は空襲を受けている地上でも話題になっており、ジェネシスの存在は瞬く間にメディアで報道されていた。

そんな事をいざ知らず、一旦離れた列車を止めるべく彼は大剣を銃化しては狙撃を行う。


「…喰らえ!止まれ!」


敢えて車輪を狙い、止めようとする彼。

慧音は彼を手伝う為、拳銃を構えては同じ車輪を狙撃した。しかし、列車は黙ってはいなかった。

再び車輪を外しては彼らの方へ飛ばしてきたのだ。だがジェネシスが大剣で飛んでくる車輪を打ち払った。


「…しょうがないわね!…私はアルカナを使うわ!……出てきなさい!私たちを戦いから救って!」


慧音が懐に仕舞っていたアルカナを右手の掌上で輝かせると、2人の前に落ちてきたのは青い斧であった。

大きさは慧音と同程度であろう、その斧は変形すると龍と為り、召喚者である慧音に話しかけた。


「……私の召喚に感謝を申し上げよう。…私の名はエピタル・アーマイオス。

―――――お前に帰依し、共に戦う事を望もう。変形を求めれば、可能な限り何にだってなろう」


アーマイオスはそのまま斧へと変形を遂げると、慧音は笑みを浮かべて青い斧を構えた。

自分と同じ位の丈を持つ大きさなのに対して、重さがティッシュ箱を持つような軽さであったのだ。

余りにも扱いやすい為、彼女は至近距離で存在していた列車に向かって斧の一撃を与えた。


鋼鉄は容易く裂かれ、運転席部分が露呈する。

斧の強さに感銘を受けた彼女はアーマイオスに次なる変形を求める。


「…アーマイオス。今度はマシンガンよ」


「……了解した」


便秘な道具になっているアーマイオスはマシンガンへと変形すると、慧音は暴走列車の車輪部分に向けて銃弾を連射させた。

やがてモーターを破壊し、列車は次第に速度を落としていったが、今現在の速度は160近くであった。

銃弾が切れるとアーマイオスは自動的に斧へと変形し、彼女は再び斧を構えた。


……その時、ジェネシスの大剣と慧音のアーマイオスの斧の一撃が列車に放たれた。

攻撃を受け、ボロボロになった列車はモーターが完全に破壊され、前方車両は大爆発を遂げた。


◆◆◆


地下内に漂う煙。更に列車に詰め込まれたガソリンが火に注がれ、事は更に大きくなっていく。

しかし、近くには駅が存在しており、換気の為の通気口がここぞとばかりに役を果たす。

どんどん黒煙は吸い込まれていく。その姿はまるで渦巻きのようであった。


「…終わったんやな」


ケット・シーは車を停めると、停車を悟った多くの乗客が降りる。

その中にはパチュリーやマター博士の姿も存在し、彼女に至っては半泣きで走ってきた。

ジェネシスたちもオープンカーから降り、半泣きで心配していた彼女を受け止めた。

…彼の胸の中で、彼女は泣いている。…彼は優しく、彼女の頭をそっと撫でた。


「…心配、したんだから」


「……ごめんな。怖かっただろ。…でも安心しろ」


駅では多くの乗客とともにFBIの人たちが乗り込み、乗客の救助に当たった。

線路上ではジェネシスたちが戦闘の際に用いたオープンカーが邪魔している。…地下鉄の暫くの復旧は無さそうであった。


駅の明るい照明は彼らを安堵させた。

彼は胸の中でしくしくと静かに泣き続ける彼女を撫でながらも、ハルバード王国への怒りを募らせていた。

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