鉱石
鉄 ( iron )
もっとも基本的な金属の一つ。鉄鉱石を製錬することで得られる。その鈍い黒さから『くろがね』とも呼ばれる。
剣・槍の穂などの武器、鎧・兜などの防具に幅広く使われる。
純度の低いものは錆びやすく、強度も低いが、高度に製錬されたものは『鋼』と呼ばれ、高い靱性を保持する。また、他金属との合成化によってさまざまな性質を持つことが可能。
一方で、魔法的な能力は低く、魔力伝導率は他金属に比べて著しく低い。そのため、魔法剣や魔法具などに使われることはほとんどない。
銅 ( copper )
もっとも基本的な金属の一つ。銅鉱石を製錬することで得られる。その赤さから、『あかがね』とも呼ばれる。
鍋などの日常品や、屋根葺材として用いられる。
また、その合金についてもよく用いられ、スズとの合金を青銅(ブロンズ)、亜鉛との合金を黄銅(ブラス)と呼ぶ。銅が、延性・展性に富み、武具に向かないのに対し、青銅は鉄と共に剣や防具などにもよく使われる。また、黄銅は真鍮とも呼ばれ、その黄金色から、装飾品や、楽器に用いられる。
産出量が多く、魔力伝導率の比較の基準とされている。
銀 ( silver )
貴金属の一つ。銀鉱石を製錬することで得られる。その白さから『しろがね』とも呼ばれる。
宝飾品や、燭台・食器等に用いられる。
強度は銅と同様に低く、武具には向かないため、合金化がなされる場合が多い。死霊を遠ざける力を持つといわれており、宗教的な価値も高い。
魔力伝導率が高く、魔法剣の素材としても一般的。
金 ( gold )
貴金属の一つ。砂金などから得られる。その黄金色から『くがね(こがね)』とも呼ばれる。
宝飾品として専ら使われ、その価値から貨幣として用いられる例も多数ある。
延性・展性が非常に高いため、金箔や金糸などにして使われる場合が多い。また、合金化によって色彩に富み、強度が上昇するが、宝飾品として以外の武器の素材として使用する例は稀。
魔力伝導率は高く、魔法触媒などに使われる例もある。
白金 ( platinum )
貴金属の一つ。自然白金から得られる。
宝飾品として用いられる他、触媒としても用いられる。
強度がやや高く、融点が高いために加工は難しいとされる。
魔力伝導率はやや高い程度で、魔法剣や触媒への使用例は少ない。
魔法鉱 ( mithril )
魔法鉱石をまとめて呼んだ名。高濃度の魔力にさらされた金属が変質し、生成される。一般に、魔力伝導率が高いものほど変質しやすいため、銀の例が最も多く、これより魔法鉱は『魔法銀』と呼ばれることもある。
日用品に使われることはなく、特殊な武器や、魔法剣に使用される。
魔鉱化の鉱石の性質を残し、魔力伝導率は飛躍的に上昇する。また、宝石類と合成することで魔力を変質させる効果を持つものもある。
神鉄 ( orihalcon )
特殊金属の一つ。神鉄鉱から得られる。
非常に強度が高く、加工には専用の神鉄製工具が必要。また、融点も高いため、溶かすことは不可能に近く、合金も存在しない。薄く延ばし、盾などの表面のコーティングとしても使われる。
一方、魔力をほとんど通さないため、魔法剣には使用されない。
緋緋色金
古代に存在した特殊金属。
神鉄に匹敵する強度と高い魔力伝導率を併せ持つと伝えられるが、製法は明らかではない。
古代から伝わる神器(神具)のほとんどが緋緋色金で出来ていた。